トルコのトピックス

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YPGに関する亀裂はあるが、米土はテロに対し共闘してゆく

2017年05月16日 | 国際
5月17日 シリアのクルド・グループYPG(人民の防衛隊)に対する両国のスタンスの不一致はおいて、エルドアン大統領とトランプ大統領は、5月16日、ホワイトハウスでの会談で、テロとの戦いでの協力に強い意志を示しました。トルコはYPGをテロ組織と見なしています。

 Hurriyet

「アメリカは、シリアでの暴力を減少させ、平和的解決をもたらすための努力を支持する」と、トランプ大統領は会談後、エルドアン大統領とともに記者団に語りました。トランプ大統領は、実りある会談だったと言いました。

トランプ大統領は「アメリカは、IS(イスラム国)とPKK(クルド労働者党)との戦いで、トルコを支援する」と言いました。エルドアン大統領はYPGの問題を提起し、「トルコは中東でのテロ・グループとの戦いで、アメリカと共闘するが、YPGを利用することは合意できないし、“決して許容できない”」と言いました。

エルドアン大統領はまた、「トランプ政権下で、やがて合意が成立し、米土関係の新しい基盤がつくられることを願い、祈る」と言いました。2人は会談後、昼食をともにし、記者会見に臨みました。YPGがらみで長びく不和の中、両大統領は、1月のトランプ大統領の就任後初めて会談しました。トランプ大統領は先週、YPGの戦闘員に重兵器を直接送ることを承認しました。

アメリカはラッカからISを追い出すために、YPG戦闘員に軽兵器、弾薬、マシンガン、装甲車、技術機器を配布するでしょう。バグダードのアメリカ軍報道官ジョン・ドリアン大尉によると、兵器は船積みも終わり、まもなくクルドの戦闘員に配布されるということです。

トルコはYPGをPKKの分派と見なしています。しかし、アメリカは、YPGはPKKとは別物で、ISとの戦いに最も有効なパートナーと見ています。エルドアン大統領の訪米はまた、ペンシルヴァニア在住の説教師フェトフラー・ギュレンの送還のための処置をアメリカに要請することも重要な目的でした。ギュレンは2016年7月の未遂クーデターの首謀者と考えられています。


ボスフォラスを通過するロシア戦艦をISが攻撃したら・・・

 イスタンブルのボスフォラス海峡を通過するロシアの戦艦を、イスラム国(IS)が攻撃する可能性を考慮して、イスタンブル当局は警戒対策を講じています。

 Hurriyet

当局は、IS戦闘員がミサイル攻撃をしかけることができる146か所を想定し、管理ポイントを設定していると、5月16日、ハベルテュルクが報じました。ISがロシア戦艦をミサイルと長身砲で攻撃する計画を立てているという情報を得た情報部隊は、襲撃の拠点になりそうな場所を調べ上げました。イスタンブル警察は、海峡通過中の船が陸地に近寄る場所もチェックしました。

ハベルテュルクによると、現在、海峡を通過するロシア船を、トルコは空と海から警備しています。警察のヘリ1機と襲撃用舟艇がロシア船に付き添って警戒しています。ロシアの戦艦「カエサル・クニコフ号」は、5月15日、トルコの沿岸警備隊の船に守られて、ボスフォラス海峡を通過しました。兵士たちが船のデッキで働いているのが見られました。

ボスフォラス海峡の安全対策の強化が、ロシアとトルコの新しい緊張を緩和させています。ロシアとトルコの関係は、2015年11月24日、シリア国境でロシアのジェット機をトルコが撃墜したとき、極度に悪化しました。また、両国の関係が修復された後、2016年12月19日、アンドレイ・カリオフ駐トルコ・ロシア大使がアンカラの美術館で暗殺されるという事件がありました。


怪しいタクシーの乗客のバッグから昔のコイン550個が出てきた

イスタンブル警察が、5月16日、タクシーの乗客が持っていたポリ袋の中に、ビザンティン時代とローマ時代のコイン550個を発見し押収したと、ドーアンニュースが報じました。

 Hurriyet

警察の治安チームが、バイラムパシャのバス駅で、怪しいタクシーを止め、車内を調べました。警察はビザンティン時代とローマ時代のコイン550個と、同時代のロザリオ4個、色石3個を発見し、乗客を拘束しました。警察は、その乗客が働いている店と、イスタンブルのグランド・バザールも捜査し、陶器の皿2枚、円筒印章50個、金属製指輪5個、金属製印章2個、コイン5個、金属製品5個、十字架1個を発見しました。

警察総局の専門家はこれら美術品が本物であることを確認しました。拘束されたタクシーの乗客は文化・自然遺産に関する法を犯した容疑で調べを受け、未決で釈放されました。


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エルドアン大統領がトランプ大統領と会談のため、ワシントンに到着

2017年05月16日 | 国際
5月16日 エルドアン大統領と随行団が、トランプ大統領と会談するため、15日、ワシントンDCに到着しました。
 
 Sabah

スケジュールによると、エルドアン大統領は、午後12時半、ホワイトハウスでトランプ大統領に会うと思われます。エルドアン大統領とトランプ大統領は、シリアに関する問題、とくにアメリカがテロ組織PKKのシリアの分派YPG(人民の防衛隊)に直接武器を送ることに決めたことと、ペンシルヴァニアに住む説教師フェトフラー・ギュレンの送還について話し合うでしょう。フェトフラー・ギュレンとその信奉者たちは、トルコの未遂クーデターの首謀者として告発されています。


トルコ中部でアマツバメが見つかった

シワス県の地元民が珍しいアマツバメを見つけ、話題を呼んでいます。アマツバメは中央アナトリアでは、神秘的な鳥と考えられています。

 Hurriyet

アマツバメは生涯を空中で過ごし、地上で見られることは稀れですが、地元のサミ・ギュルさんは、シワスのガジオスマンパシャ・モスクの庭で、この鳥を見つけました。鳥が水分不足になっていると思ったギュルさんが、泉に連れて行って、水を飲ませると、小鳥は元気になりました。驚いたことに、小鳥は元気になっても逃げていこうとしません。

地元には、アマツバメに触れると、1年間、トラブルなしで過ごせるという言い伝えがあって、人々が小鳥に触れるために、ぞろぞろやってきました。「小鳥は庭の木の間に横たわっていたのです。私は水を飲ませてやり、その後、小鳥がアマツバメだと知りました。この鳥はいつも空を飛んでいて、地上に降りたら、2度と飛ぶことができないと言われています」とギュルさんは言いました。

アマツバメは他の種と異なり、特殊な翼の構造で、飛びながら眠ることもでき、全生涯を空中で過ごします。アマツバメは繁殖のためにだけ地上に降り、その後はふたたび飛ぶことはありません」


軍がトルコ国境で1000人余の不法移民を食い止めた

5月14日 1000人余の人々がシリアから不法にトルコに入ろうとして、トルコ軍に食い止められたと、15日、軍が発表しました。

 Hurriyet

1090人の人々がトルコ軍の国境警備隊に発見されたと、参謀本部が発表しましたが、侵入地点については言及されませんでした。トルコのギリシャ国境でも、29人がトルコからギリシャに入ろうとして捕まったと、軍が発表しました。反対に、ギリシャからトルコに不法に入ろうとした1人も捕まりました。

隣国ブルガリアに入ろうとした10人も発見されました。また、イラクから国境を越えてトルコに入ろうとした14人も、当局に捕らえられました。


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