トルコのトピックス

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「トルコは2度とクーデターを許さない」エルドアン大統領

2017年05月28日 | 国内
5月29日 トルコは2度とクーデターの試みを許さないと、5月27日、エルドアン大統領が、ラマザン最初のイフタル(ラマザン明けの夕食)の席で誓ったと、アナドル通信が報じました。

 Hurriyet

「トルコのクーデターの時代は終わったと思っていたときに体験した、2016年7月15日の惨事は、わが国民の胸に深い傷跡を残しました」と、エルドアン大統領は、未遂クーデターで殺された公務員や軍人の親族たちとのイフタルの席で言いました。「トルコはいま、テロリスト組織と、断固として戦っています。7月15日の勝利は大きな成果をもたらしました」

「われわれは7月15日から学びました。われわれは2度とクーデターを起こさせません」と大統領は言いました。在米説教師フェトフラー・ギュレンの運動が、クーデターを組織したと信じられています。政府も検察も、未遂クーデターはフェトフラー・テロリスト組織{FETO}によるものとしています。未遂クーデターは250人を殺し、2200人を負傷させました。

最初のイフタルのために、ほぼ3万人の人々が、イスタンブルの歴史的スルタナメット広場に集まりました。イスタンブル・ファティフ区のムスタファ・デミル区長は、「今日は、トルコだけでなく、アメリカや中国、その他多くの国からの人々が集まっています」と、27日、声明で言いました。


最大野党CHPの代表が刑務所内のハンスト教育者2人を訪問

最大野党・共和人民党(CHP)の代表団が、アンカラの刑務所にいる2人の教育者を訪れました。2人は緊急事態によって、職を解雇されハンストで抗議していました。

 Hurriyet
ハンスト中に逮捕されたギュルメンさんとオジャクチャさん


アンカラの裁判所は、5月23日、ヌリエ・ギュルメンさんとセミフ・オジャクチャさんの逮捕命令を出しました。シュレイマン・ソイル内相は2人を非合法の「革命人民の自由党ーフロント」(DHKP-C)のメンバーであるとして告発しました。CHPのヴェイル・アーババ副リーダー、オズギュル・オゼル・グループ副議長、アンカラ選出のネジャティ・ユルマズ議員、ムーラ選出のヌレッティン・デミル議員がオザクチャさんとギュルメンさんを訪れました。

2人は、ソイル内相のテロ告発を否定していると、28日、ジュムフリエット紙が報じました。「裁判所は私をDHKP-Cのメンバーだと宣言しましたが、それがほんとうなら、私は公務員になったでしょうか? 何年間も公務をつづけたでしょうか?」と、ギュルメンさんは語り、内相に対して告訴すると言いました。オザクチャさんは刑務所内では、限られた数の本しか読めず、新聞も許可されないと言っています。「これは空腹より辛い。私はハンストを始めたら、テロリストになってしまった」
 

ヤッステペの発掘で、古代人の豪華な暮らしが明らかに

イズミル県イエシルオヴァ塚で行われているヤッステペ発掘で、5000年昔の建物の廃墟と、当時の住民の贅沢な暮らしぶりが出土しました。

 Hurriyet

発掘隊長のザフェル・デリン助教授は、「1923年から地図を調査して、この地域に古代の居住地があったことを確認し、イズミル県ボルノヴァのヤッステペ発掘現場で作業を始めました」と言いました。

「私たちは地表に非常に近い場所で、トロイと同じ時代の痕跡を発見しました。この古代都市では金属が使われ、戦争があり、貿易が行われていました。この居住地はトロイと同じ時代です。私たちは小さなトロイを掘っているのです」とデリン助教授。トロイは神話にも登場する古代遺跡、今日のトルコの北部エーゲ海岸に位置します。

「この遺跡から出た薄くて長い金属製の斧や石器類は、トロイのものに非常によく似ています。同じような鍋類も出ました。この居住地はイズミルの5000年の歴史に光を当てました」とデリン助教授は言いました。「発掘と分析はつづいています。建物はコムプレクス〈集合建物)形式で、各建物に倉庫エリアがあります。ブロンズのフレスコも見つかりました」

ここには贅沢な暮らしがあった
出土した家はすべてていねいに設計され、それぞれ75~80平米あります。古代のこの地の住人たちは、泳ぎを楽しむために、流れのそばに建てられた家に住んでいました。「この古代都市は城壁にかこまれていました。ここで生産された陶器は非常に高品質でした。家々にはベランダがあり、人々がおしゃべりをする場所になっていました。人々は快適な暮らしを求めていました」とデリン助教授は語りました。発見された母神像は博物館に収めたそうです。


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ムスリムの聖なる月ラマザンが始まった

2017年05月28日 | 国内
5月28日 トルコのムスリムたちは5月27日から、聖なる月ラマザンに入り、断食を始めました。

 Hurriyet

ラマザン中は、世界の15億のムスリムの大半が、日の出から日没まで食物と水を絶ちます。イスラム暦の9月にあたるラマザン中、ムスリムたちは、サフルという日の出前の食事から、イフタルという日没後の食事まで、食物、飲物、喫煙、性交渉を絶ちます。ラマザンは30日間つづき、7月24日に終わります。

ラマザンはイスラムの5つの柱(基本的な務め)のひとつです。ラマザンは自省と献身の時です。人々は聖なる月ラマザンを喜んで迎え、預言者ムハンマドの教えに従って、ラマザンの特別の礼拝“タラウイフ”を行うためにモスクへ行きます。イスタンブルでは、歴史あるブルー・モスクとエユップ・スルタン・モスクがラマザンの礼拝のための代表的な場所です。

ラマザン中、全国の行政府が正式のイフタル(スープ、煮込み、プディング、ジュースの無料の食事)を提供します。地元民の楽しみのために、影絵人形芝居や道化の芸なども行われます。トルコでは、ラマザンは5月27日から始まりましたが、断食は新月が見られた後に始まるので、アラブやアフリカの数か国とは時期にずれがあります。

トルコ宗教庁(ディヤネット)のメフメト・ギョルメズ師は,9万のモスクがラマザン礼拝を行っていると言い、ラマザンを楽しく遊ぶだけの時にしたり、イフタルをご馳走を食べ散らかすだけの食卓にしてはならないと警告しています。「イフタルの食卓を浪費の食卓にしないよう。富める人だけを招待する贅沢な食卓にしないよう。貧しい人たちを助けることを忘れてはいけません」


トルコはロシアのトマト輸入禁止令に対して妥協案を模索

トルコはロシアとの貿易論争を解決するために、ロシア政府に、ロシアの生産者が自国で生産できない間、トルコのトマトの輸入禁止令を解除するよう提案しました。

 Hurriyet

「ロシアが自国のトマトの生産を成長させたいのはわかります。それはそれとして、ロシアはトルコとの貿易をつづける立場にあります」と、この件に詳しいトルコ当局者が、5月26日、ロイターに語りました。トルコとロシアは、2015年11月のトルコによるロシア機撃墜後、両国の関係を正常化するよう努めてきました。しかし、トマトの輸入を含めて、ロシアの規制はまだ残っています。

「ロシアがトマトを生産しているシーズンには、国境を閉ざし、自国で生産できないときに、トルコから輸入しようというなら、トルコはそれでじゅうぶんだ」と、トルコは提案しています。ロシア政府がこの提案にどう反応するかは、すぐにはわかりませんが、ロシア当局は、今月初め、トルコからのトマト輸入規制は今後3~5年間、“なんらかの形で”残るだろうと言っています。

「トルコは提案はしたが、この問題の解決は容易ではないだろう」と、トルコ経済当局者は言いました。ロシアはトルコのトマトの重要な市場であり、毎年、数100万ドルを稼いでいました。


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