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トルコ、ロシア、イランが、シリアの安全地帯計画に署名した

2017年05月04日 | 国際
5月6日 トルコ、ロシア、イランが、4日、停戦協定を支援するために、シリアに安全地帯をつくる、モスクワ主導の計画に関する覚書に調印しました。

 Hurriyet

カザフスタンの首都アスタナで行われた平和会談で、交渉の後援者である3か国の代表が覚書に署名しました。シリア政府と反体制派代表は署名しませんでした。ロシア政府は、和解の促進と交戦の停止を目標に、シリアに安全地帯をつくることを推奨してきました。

「この2日間、アスタナ会議の参加者たちは、休戦協定と交戦の停止の実施について検討した」と、カザフスタンのカイラト・アブドラクマノフ外相は言い、12月にトルコとロシアが仲介した休戦協定に言及しました。「その結果、保障国はシリアに安全地帯をつくる覚書に署名することに合意した」

ロシアの草案は、シリアのイドリブ県の反体制派が制している領土、ホムス県の一部、ダマスカス近くの東ゴウタの反体制派の飛び領土に、安全地帯をつくることを提案しています。その目的は“暴力を速やかに終わらせること”と“難民が任意で、安全に帰国できる状況を提供すること”にあり、また、救援物資や医療支援を迅速に届けるためだと、覚書は言っています。

しかし、どの国が、どの安全地帯を警備するかなどの問題は、まだ明確になっていません。ロシアのプーチン大統領は、5月3日、安全地帯を監視する方法などは、またべつに話し合う問題だと言いました。プーチン大統領はエルドアン大統領との会談後、安全地帯は“和解の促進と交戦の停止”につながると言いました。プーチン大統領はまた、安全地帯は、地上で戦争があっても、飛行禁止空域とするよう提案しました。

プーチン大統領は、5月2日、アメリカのトランプ大統領と電話で話し、翌3日、「アメリカ大統領はこのアイディアをおおむね支持したと言える」と語りました。シリア政府はこの計画を支持していると、シリアの国営ニュース局SANAが報じました。

2011年3月、反政府プロテストによって戦争が始まって以来、32万人以上の人々が命を落としています。


ロシアとトルコはトマトを除いて、すべて合意した

ロシアは、トマトを除いて、トルコからの輸入品目に課していた制裁を解除しました。両国の大統領は5月3日、ソチで会談しました。その時、トマトの価格は急騰していました。

 Hurriyet

ロシアのプーチン大統領は、トルコからのトマトの輸入禁止と、トルコ国民のビザの制限は、当面、残しておくと言いました。プーチン大統領は、2つの制限をいつ解除するかは言いませんでした。「トルコとロシアの関係の修復の時期は終わったと、いま、われわれは明確に言うことができる」と、プーチン大統領は言いました。

エルドアン大統領は「もちろん、われわれはトルコのトマトをロシアの市場に送りたいと思っている。トルコのトマトは安くて、おいしい」と言い、「これは移行の過程であって、おそらく暫定的な決定だろう」と付け加えました。

トルコ領空を侵犯したロシアの戦闘機が撃墜された後、ロシア政府は2016年1月1日、トルコに制裁を課しました。この事件は外交的緊張を引き起こしましたが、昨夏、正常化プロセスが始まって、緊張は緩和されています。

最初の輸入禁止令には、トマト、オレンジ、リンゴ、アプリコット、キャベツ、ブロッコリー、ミカン、キュウリ、ナシ、モモ、プラム、イチゴ、玉ネギ、カーネーション、塩、鶏肉が含まれていました。関係が正常化してきて、オレンジ、ミカン、アプリコット、モモ、プラムの輸入禁止は、2016年10月9日に、政府の決定によって解除されました。

まだ禁止リストに残っている品目の年間の損失は、アナドル通信の計算によると、3月現在、4億2500万ドルになります。2015年には、トルコはロシアにほぼ2億5900万ドルのトマトを売っていました。トルコのニハト・ゼイベクジ経済相は、3月4日のフォーラム・イスタンブルで、「トマト問題が議論され、トマトは高級野菜になり、記録的な値上がりをした。トマトの値段は1年で11.9%も上がった」と、冗談まじりに言いました。

トマトの価格はこの何週間か、街の市場で70%も高騰し、1キロ10リラ(2.8ドル)を超えました。トルコ料理に不可欠なトマトは、シーズンが来れば安くなると、専門家は言っています。「冗談はおいて、そのうちトマトの輸入禁止も解除されるだろう」と、ゼイベクジ経済相は言っています。

ロシアにトマトを売る新しい方法がまもなく導入されると、経済相は言い、来るべきシーズン、ロシアは自国経済を守るために、トマト輸入に関税をかけるかもしれないと付言しました。


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エルドアン大統領とプーチン大統領がシリアの安全地帯を支援する

2017年05月04日 | 国際
5月5日 ロシアとトルコの大統領が、シリアの安全地帯の設立を支援し、カザフスタンで進行中の、多国間のシリア・トークで合意に達するだろうと言いました。

 Hurriyet
エルドアン大統領は、プーチン大統領と、シリアの安全地帯のためのロシアの計画について討議したと語りました。エルドアン大統領はまた、カザフスタンでの話し合いで、安全地帯が受け入れられることを望むと言いました。この話し合いにはイランとアメリカの代表も参加します。

「安全地帯の設立が,和解と、敵対の解消につながるという共通の考えの基に、われわれはこの計画を進める」とプーチン大統領は言いました。

ロシアとトルコの関係は、2015年11月、シリア国境で、トルコがロシアの戦闘機を撃墜し、ロシアが貿易と観光の制裁で応じて以来、悪化していました。しかし、プーチンはいま、両国の関係は完全に修復されたと言いました。


ディヤルバクルでミトラス教の地下神殿が発見された

ディヤルバクル県チュナル地区のゼルゼヴァン城で行われている発掘で、ミトラス教の地下神殿が出土しました。1700年昔、キリスト教以前の密教信者たちがここに集まり、礼拝をしていたのです。

 Hurriyet

チュナル地区から13キロのデミロルチェクにあるこの城は、ローマ時代、軍の基地として使われていました。城の発掘は、文化観光省、ディヤルバクル県庁、チュナル区役所、ディジュレ大学の協力で行われています。

60,000平米のフィールドに、高さ12~15メートル、長さ200メートルの城壁、高さ21メートルの監視塔、教会、管理建物、住居、穀物倉と武器庫、地下聖域、避難所、岩墓、地下水路、54の貯水池の廃墟があります。

発掘によって、これまでに、地下教会、400人収容できる地下避難所、住居、秘密のトンネルなどが出土しました。最近の発見はこの1700年昔のミトラス教の地下神殿です。神殿はローマ時代のセンターでしたが、キリスト教の普及後、その人気を失いました。

チュナルのイスマイル・シャンル区長の話では、ゼルゼルヴァン城からディヤルバクル市とマルディン市が見えるそうです。城は時代をへて強化され、ディヤルバクルを占領するためには、この城を攻め落とさなければなりませんでした。発掘は4年間つづいています。

「私たちの目標は歴史的な建物を掘り出すことです。毎年、新しい建物が見つかります。それらが歴史を語ってくれます。発掘はこの地域の観光と経済にも貢献するでしょう」と区長は言いました。週末には、市内から発掘を見学に来る人も多いそうです。

発掘隊長で、ディジュレ大学考古学部の研究者のアイタシュ・ジョシュクン氏によると、女神ミトラスはローマの兵士たちに愛されていたそうです。「この宗教の信者は閉鎖的なグループで、彼らの儀式は密室で秘密に行われました。ミトラスは太陽の女神で、調和のシンボルでした。神殿はたいてい地下に造られました。神殿には3つのニッチェ(壁がん)があり、そのひとつには美しい洗盤があります。地上にはプールもあり、水はこの宗教には重要だったと思われます。儀式には40人ほどが出席したようです」と、ジョシュクン隊長は言いました。

ミトラス教はキリスト教が普及すると影響力を失いました。この地下神殿は、ミトラス教が最も盛んだった時代に建てられたと思われます。「神殿は幅35メートル、高さ2.5メートル。地下に造られていたため、あまり大きくありません」とジョシュクン氏は言いました。

・・・ミトラス教(ミトラ教)は太陽神ミトラスを主神とする密儀宗教。1世紀後半~4世紀半ばまでのローマ帝政時代にひろく信奉されました。


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