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元・陸軍大将はクーデターへの関与を否認した

2017年05月23日 | 国内
5月24日 2016年7月のクーデターの夜、参謀本部での集会に参加したとされる200人以上の軍人に対する裁判が始まりました。5月22日、裁判所前に姿を現したアクン・オズテュルク元・陸軍大将は、未遂クーデターとの関与を否認しました。

 Hurriyet
オズテュルク元・陸軍大将はクーデター関与を全面否認


「このような反逆罪で裁かれることは、私にとって最大の処罰だ。46年間、軍服を着て過ごしてきた一軍人にとって、これ以上重い罰があるだろうか。わが親愛なる国民、私を導いてくれた司令官たち、すべての人々が、私がこの裏切り的なクーデタに助力していないことを知っているはずだ」と、オズテュルク元・将軍は答弁しました。

アンカラ第17重罪裁判所は、5月22日、クーデターに関与したとして告発された、元・将軍らを含む221人の容疑者の裁判を開始しました。最初に答弁を読む将軍となったオズテュルク元・大将は、クーデターに参加したことを否認し、自分を陥れようとする動きがあったと言いました。「私が声明を出す前に、“アクン・オズテュルクが自白した”というメディアの報道がありました。これが、私が濡れ衣を着せられはじめた最初です。私がアンカラで反逆者たちの会合に参加していたと、メディアは事実のように書きましたが、匿名の目撃者の証言は嘘す」と、オズテュルク元・将軍は主張しました。


ハタイ県がアラビア語の看板を撤去することにした

<トルコ南部のハタイ県庁が、“視覚的汚染を除去するため”、アラビア語の看板をすべて撤去することに決めました。

 Hurriyet

5月21日、ハタイ県庁は、アラビア語の看板を撤去している治安警察の寫眞を発表しました。「視覚的に見苦しいアラビア語の看板の撤去作業が、ハタイ県中で始まった」と県庁は発表しています。

トルコは現在、300万人の難民を受け入れていますが、そのほとんどはシリア人です。その中の38万4000人が、シリアと国境を接するハタイ県に住んでいます。店をオープンしている難民も多く、シリア人の店はアラビア語の看板を掲げています。

アラビア語の看板除去する動きは、南部のアダナ県でも起こっています。アダナ県庁は“トルコ語を守るために”アラビア語の看板を撤去したと言っています。


警察が日刊紙「ソズジュ」の財務管理者を拘束した

ギュレン運動調査の一環として、日刊「ソズジュ」紙のスタッフ4人に勾留状が出た数日後の5月23日、警察が同紙の財務管理者を拘束したと、アナドル通信が報じました。

 Hurriyet

財務管理者ヨンジャ・ユジェカレリ氏は、23日、弁護士に付き添われ、イスタンブルのチャーラヤン裁判所の検事室に着きました。「ユジェカレリ氏は裁判所に行き、拘留令状の記述に関して証言したいと言いました。私たちは3時間ほど待ち、その後、彼女は拘束され、警察本署に連行されました」と、イスマイル・ユルマズ弁護士は記者団に語りました。

彼女は5月19日に拘留令状を受け取った4人のスタッフの1人です。4人の中には同紙の免許保持者ブラク・アクバイ氏も入っています。イスタンブルの主任検事室は、アクバイ氏の他、「ソズジュ」のオンライン管理者のメディハ・オルグン氏、イズミルのギョクメン記者に拘留令状を出しました。

4人は“テロ組織のメンバーである”“組織のために犯罪を犯した”“大統領に対する襲撃”“トルコ政府に対する武力反乱”などの容疑で告訴されました。アクバイ氏は国外にいると報じられています。警察はジャーナリストたちの住居も捜索しました。


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クーデターを企てた将軍らが初めて裁判所に現れた

2017年05月23日 | 国内
5月23日 アンカラ第17重罪裁判所が、元・将軍を含む221人の容疑者のケースに取りかかりました。彼らは7月16日、親政府プロテストに対し流血のクーデターを試みたとして告発されています。

 Hurriyet

元・陸軍大将ら38人は、アンカラ郊外にとくべつに建てられたシンジャン刑務所に送られました。検察はトルコ史上、最も重い判決、終身刑2988を要求しました。彼らの容疑は“軍と暴力を使ってトルコ国会を排除しようとした”“軍と暴力を使ってトルコ政府を排除しようとした”“武装組織を管理した”“大統領の暗殺を試みた”“250人の市民を殺した”“2735人の市民を傷つけた”“国家の自由を規制した”などです。

フェトフラー・テロリスト組織(FETO)のリーダーであるフェトフラー・ギュレンは、このケースの主要な容疑者です。221人の被告のうち、200人は現在刑務所にいて、9人は未決で釈放され、ギュレンを含む12人は逃亡しています。

48人の被告は両側を警備員に守られ、群衆の怒声を浴びながら、歩いて裁判所に連行されました。裁判所の外のシンジャン刑務所の構内に入ることを許された抗議者たちは、容疑者たちに「死刑」と叫んでいました。


テロの現場になったナイトクラブ「レイナ」が取り壊された

 1月1日、イスラム国(IS)のテロで39人が殺された、イスタンブルの有名なナイトクラブが、5月22日取り壊されました。イスタンブル市は声明で、ナイトクラブの建物の一部が法に触れていたと言っています。

 Hurriyet

「イスタンブル市委員会は、ベシクタシュ区オルタキョイのナイトクラブ“レイナ”は、建物の一部が法に触れているとして、取り壊しを決めた。委員会の決定に従って、取り壊し作業は、今日、完了した」と、イスタンブル市は言いました。「取り壊しは私たちにとっても、驚きでした。作業は45分で終わりました」と、22日、「レイナ」に近い人物が語りました。

2017年1月1日早朝、イスタンブルの中心にある有名なナイトクラブを、ISが襲いました。襲撃者ウズベキスタン出身のアブドゥルカディル・マシャリポフは、その場を逃げましたが、1月16日、イスタンブルのエセンユルトで捕まりました。


ロシアにつづいてイラクもトルコのトマト輸入禁止

トルコ経済省の公式声明によると、イラクが自国の生産者を守るために、トルコからのトマトの輸入を禁じると発表しました。トルコのトマト輸出は、ロシアの輸入禁止で、すでに打撃を受けています。

 Hurriyet

5月20日に出された声明によると、イラク当局は自国の農業者を守るために、トルコからのトマトの輸入を禁じると決めました。ロシアはジェット機危機後、トマト以外の、トルコからの輸入品に課していた制裁をすべて解除しています。

トルコとロシアの大統領は5月3日、ソチで会談しましたが、プーチン大統領は、トルコからのトマト輸入禁止と、トルコ国民のビザ制限は時期が来るまで残すと言い、解除の日にちについては語りませんでした。ロシアがトルコのトマト輸入を禁止した後、トルコの農業者はロシアのかわりの市場として、イラク、ベラルーシュ、ジョージア、サウジアラビアにトマトを売っていたと、「トルコ農業者会議」(TZOB)は3月、声明で言っています。

TZOBによると、世界のトマトの必要量の6.9%を生産しているトルコは、世界第4のトマト輸出国だそうです。


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