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警察が1週間でテロ容疑者2600人を拘束した

2017年05月01日 | 国内
5月2日 フェトフラー・テロリスト組織(FETO)とPKK関連の容疑者2600人以上が、この1週間で拘束されたと、内相が発表しました。  

Sabah

内相は声明を出し、2331人はFETO関連で、238人はテロリスト・グループPKK関連だと言いました。治安部隊は、4月24日から30日の間に、579回の作戦を行いました。ほかに、対IS(イスラム国)作戦で、43人の容疑者が逮捕されたと、声明は言っています。その他、26人が、その他のテロ組織関連で逮捕されました。

1週間の対テロ作戦で、38人のテロリストが死亡したと、内相は言っています。FETOは2016年の未遂クーデターの首謀者として告発されています。このクーデターでは、240人が死亡し、何千人もが負傷し、国会を含む政府の重要な建物が爆撃されました。PKKはトルコ、アメリカ、EUにテロリスト集団と指定されています。

PKKは30年以上にわたって、トルコにテロ攻撃をつづけてきました。その間、4万人の人々が命を落としています。治安部隊はまた、テロリストの資金源をそぐために、70県で556回の対ドラッグ作戦も行ってきました。作戦中、警察は、コカイン、ヘロイン、マリハナなど、大量の麻薬を押収しました。密輸タバコ818,280包と密輸オイル92,836リットルも押収されました。この作戦では、840人が逮捕されました。

また、この1週間で、不法移民2084人が拘束されました。その中の336人は海上で捕まっています。
警察はまた、50人を“人間運び屋”容疑で逮捕しました。声明によると、ソシアルメディアで“テロの宣伝”をした者31人も逮捕されました。


トルコで就学年齢に達したシリア人の子供が100万人に達した

トルコの災害・緊急管理局(AFAD)のメフメト・ハリス・ビルデン局長によると、就学年齢に達した、トルコに住むシリア人の子供が100万人に達したということです。

 Hurriyet

「就学年齢に達しているシリア人の子供96万人が、いま、トルコに住んでいます。わが国の教育省は、今年、これらの子供の中の52万4000人の就学に助力しました」と、ビルデン局長は、4月28日、大西洋協議会イスタンブル・サミットで、Hurriyet紙に語りました。

「EUはわが国と重要な約束を交わしています。わが国のエルドアン大統領は、EUはわが国に、昨年、30億ユーロ+30億ユーロを支払うはずだったと言いましたが、われわれはわが国の必要のために、金を欲しがっているのではありません。われわれはシリア人の教育、健康、宿泊、その他基本的な必要のために、支払いを求めているのです。EUが金の支払いを遅らせているために、われわれは残念ながら、シリアの子供たち全員に教育を受けさせられないのです」と、ビルデン局長は言い、トルコとEUの移民取引に言及しました。

EUとトルコは、昨年3月、“人間運び屋”を厳しく取り締まり、在トルコ・シリア難民300万人の状況を改善することによって、エーゲ海経由の不法難民の流入を止める計画に合意しました。この協定に従って、トルコ政府は、不法にトルコからギリシャの島に渡ったシリア人を引き取り、EUはそれと同数のシリア難民をトルコから引き取るという約束をしました。

教育省は就学する子供の数を増やす計画を立てたと、ビルデン局長は言いました。「私はシリアの子供たち全員が、来年末までに就学すると信じている」

いま、20万の子供が、トルコ語とアラブ語の混合言語制教育を受けていて、難民キャンプにも学校はあると、ビルデン局長は言いました。「アラブ語も話せる教師が、20万人のシリアの子供たちに混合言語制で授業をしています。また、キャンプの学校も含めて、シリア人のための学校もあります」と彼は言っています。

・・・EUも約束したのだから、ちゃんとお金を出しなさいね。トルコは約束を守っているのですから。


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最大野党代表が刑務所にジュムフリエト紙の記者や経営者を訪ねた

2017年05月01日 | 国内
5月1日 最大野党・共和人民党(CHP)の代表団が4月28日、収監されている日刊ジュムフリエト紙のジャーナリストと経営者たちを、イスタンブルのシリヴリ刑務所に訪ねました。

 Hurriyet
シリヴリ刑務所に収監されているジュムフリエト紙の記者や経営者たち


CHPのヴェリ・アーババ副議長、アンカラ選出のネジャティ・ユルマズ議員とシェナル・サルハン議員、ムーラ選出のヌーレッティン・デミル議員が、刑務所訪問後、逮捕されているジャーナリストと経営者たちからのメッセージを集めて報告書を作成しました。

「創設以来、テロリスト・グループと戦う編集方針を貫き、現政権・公正発展党(AKP)とフェトフラー・テロリスト組織(FETO)の蜜月時代にも、反FETOの編集方針で来たジュムフリエトが、FETOやクルド労働者党(PKK)と同様の扱いを受けるのは皮肉に過ぎる。私たちが会った人々は、FETOのメンバーとして告発されるという厳しい状況に直面している。彼らは逮捕から7か月後の7月24日に、法廷に現れるだろう」と、報告書は言っています。

国際プレス協会(IPI)委員会メンバーのカドリ・ギュルセル氏は、自分たちは“証拠も事実もなく”告訴され逮捕されたと言っています。「これは人権の侵害です。起訴状はできているのに、われわれは長期間、刑務所に入れられている」と、ギュルセル氏はCHP代表に語りました。

日刊ジュムフリエト紙の元編集長ムラト・サブンジュ氏は、「われわれはトルコに民主主義を望む。アメリカやヨーロッパが望むからではない。われわれは人権と自由を望む。遅かれ早かれ、ジャーナリズムは勝つだろう。われわれは完全に孤立している」とCHP代表に語りました。

ジュムフリエト関係者たちに対する告発には、“武装テロリスト組織のメンバーである”や“武装テロ組織に助力した”というものも含まれています。


「EUはNATOサミットでエルドアンとの会談を求めている」メルケル

ドイツのアンゲラ・メルケル首相が、欧州理事会のドナルド・トゥスク議長が5月末のNATのサミットで、トルコのエルドアン大統領との会談を求めていると言いました。

 Hurriyet

「トゥスク議長はこの件について、事前に私たちに相談するだろう」と、メルケル首相は4月29日、ブレクジット(イギリスのEU離脱)に関するEU諸国の会議後の記者会見で語り、この件の決定を歓迎すると言いました。メルケル首相はまた、イギリスのEU離脱決定について、EU諸国はいま、EU27か国の未来について真剣に考えなければならないと言いました。

メルケル首相はまた、「EU諸国はブレクジット決定の他にも、中国、トルコ、アメリカとの関係を配慮し、EUの戦略地勢学的な立場を考慮しなければならない」と言いました。2016年6月、イギリスの有権者の52%が国民投票でEU離脱を選択し、イギリス政府は先月、正式にEUを離れる手続きを開始しました。


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