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ギュレン関連の元トルコ軍人の亡命を認めたドイツを、トルコが非難

2017年05月12日 | 国際
5月12日 トルコは、フェトフラー・テロ組織(FETO)に関係していたとして告発された元トルコ軍人の亡命要請を受け入れたドイツを非難しています。FETOは2016年7月の未遂クーデターの首謀者と考えられています。

 Hurriyet

「わが国は、FETOと関係のある元軍人たちの亡命要請を受け入れるというドイツの決定を遺憾に思う」と、トルコ外務省は5月11日、声明文を出しました。「この決定は、国家間の同盟の精神に合致せず、2国間の多次元的関係を傷つけるだろう」と、トルコ外務省は言っています。

ドイツ当局は“民主的な原則と価値観”を無視し、反逆者の思想を受け入れたと、トルコ外務省は言い、FETOを含むテロリストとの戦いで、ドイツが、トルコに必要な支援を行うことを期待すると表明しました。

ヨーロッパ諸国のNATOベースにいる多くのトルコ軍人が、FETOのメンバーとして告発され逮捕されることを懸念し、在住する諸国で亡命を申請しています。FETOと関係していると思われる軍人たちが、昨年、クーデターを試み、政府側の軍人と市民249人を殺害しました。

トルコ政府は、実際にクーデターに参加した軍人たちのほか、何千人の高位の軍人を、テロ組織と関係していたとして粛清しています。


「シリアのテロはアメリカやロシアでなくトルコにとって脅威だ」大統領

「シリアのテロ組織は、アメリカやロシアではなく、トルコを脅かしているのだ」と、5月12日、エルドアン大統領が、シリア・クルド人民防衛隊(YPG)に関して言いました。トルコ政府はYPGをテロ組織と見なしています。

 Hurriyet

「中東にはアメリカやロシアに対する脅威はない。脅威はわが国に対するものだ。アメリカはYPGというテロ組織と組んでいることが、よくわかっていないのだと思う」と、エルドアン大統領は中国訪問を前にして、5月12日に言いました。エルドアン大統領は、アメリカはまだ、トランプ大統領が1月に選出された後の移行過程にあると言い、最近、アメリカがシリアのクルド人民防衛隊に直接武器を送ることに決めたことに関して、トルコとアメリカの関係にもっと慎重さと気遣いを求めました。「この決定は両国の関係を傷つけるものだ」

エルドアン大統領はまた、「ひとつのテロ組織が、他のテロ組織によって排除されることはあり得ない」と、YPGの戦闘員を利用してイスラム国と戦うのはまちがいだと、くり返しました。


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