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「壮麗なる世紀」の衣装は16世紀オスマンのものではない

2012年05月01日 | 文化
5月1日 トルコの著名なファッション・デザイナー、ズハル・ヨルガンオールさんは、人気テレビドラマ「壮麗なる世紀」のコスチュームは、ほんとうのオスマンの衣装ではなく、フランスの服に近いと言っています。

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「壮麗なる世紀」のヒュッレム・スルタン(左)とスルタン・シュレイマン

国際的にも評価の高いデザイナー、ヨルガンオールさんは自分のコレクションにもオスマンのモチーフを採り入れてきましたが、「壮麗なる世紀」のコスチュームは美しいが、16世紀のオスマンのものではないと言っています。
「スルタン・シュレイマンの時代の女性たちはカフタンと、シャルワルと呼ばれるブカブカのズボンをはき、スクープネック(半月型に深くえぐれた衿)のドレスを着ていました」とヨルガンオールさん。
「当時のオスマン宮廷ではワイン色、赤、グリーン、ダークブルー、明るいピンクのカフタンを着ていました。カフタンのウエストはぴったりしていません」

「フランスのドレスがオスマン宮廷ではやりだしたのは、スルタン・アブデュルアジズがナポレオンの妻ユージェニーをトルコに招待したときからです」

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1926年生まれのズハル・ヨルガンオールさんは67年間ファッション・デザイナーとして働き、海外でも評価され活躍してきました。
もとアメリカ大統領ロナルド・リーガン夫人ナンシー・リーガンさんを初め、外国の政治家夫人たちの服も手がけています。
現在の世界の首脳夫人で最もファッショナブルなのは、なんとエスマ・アルアサドさんというのが彼女の意見です。

・・・「壮麗なる世紀」の服が16世紀オスマンではないことは、えらいデザイナーに言われなくても、みんなわかってたんじゃない? カフタンとブカブカ・ズボンじゃ、いまの視聴者の目に美女が美女に見えないから、大衆受けねらったんだろうと、私だって思ってたもの。


   大歌手イブラヒム・タトゥルセスが舞台で杖を投げて見せた

昨日の授賞式で、あの有名なフォーク歌手イブラヒム・タトゥルセスが、昨年の大怪我以来使っていた杖を放り投げて見せ、回復ぶりをアピールしました。

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タトゥルセスは「第8回クラルTV音楽賞」で生涯業績賞を受けましたが、昨年は、銃撃で受けた頭部の大怪我の治療中だったので、出席できませんでした。

タトゥルセスは退院後、ずっと杖をついていましたが、舞台に上がると聴衆のほうを向き、杖を振り上げてから投げ捨て、聴衆から大喝采を受けました。
授賞後、タトゥルセスは療養中、彼を支えてくれた人々に感謝のことばを述べました。


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