トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

トプカプ宮殿が、毎土曜,夜間も公開されている

2024年07月01日 | 文化
7月2日 国立宮殿局の管理下にあるイスタンブルのトプカプ宮殿が、6月3日から、土曜のみ、夜もオープンしています。

 Hurriyet

トプカプ宮殿は、毎土曜、9時から11時までオープンし、来訪者は2グループに分かれて宮殿を見学できることになりました。

ツアーに参加すれば、「御前会議室(Divan i Humayun)」「皇帝の中庭(kubbealti)」と、第2の庭に位置する時計塔を見学できます。ハレム部分では、「カラアーラルの礼拝室」「カラアーラルの中庭」「妾たちの廊下」「ヴァリド・スルタン(皇太后)の部屋」「スルタンの浴室」「ムラト三世の部屋」「お気に入りたちの部屋」「マベインの中庭」「黄金の道」と、最近公開された「クシュハネ(鳥小屋)の厨房」を見学できます。

トプカプ宮殿第3の中庭にある備品室、聖遺物室、ファティフの屋敷のほか、宝物部も、来訪者に公開されるでしょう。ツアーの参加者は、有名な「カシュクチュ・ダイアモンド(スプーン屋のダイアモンド)」も、「トプカプの短剣」「黄金の玉座」も見られます。

「パビリオンの庭」と呼ばれる宮殿の一番奥の中庭からの眺望は、夜の宮殿ツアーの目玉になっています。夜のツアーの入場料は昼間の入場料と異なります。夜の入場料は、トルコ市民は1000リラ、ツーリストは5000リラになります。


トルコは全国でカボタージ・デー(沿岸航行の日)を祝った

7月1日、トルコ国防省、地方行政、全国のトルコ市民が、トルコが海上支配権を獲得した98周年記念日「カボタージ・デー」を祝賀しました。

 urriyet

「われわれは海洋における、われわれの権利と業務、関心を守りつづけ、誇りをもって、わが輝ける月星の赤い旗を掲げる!」と国防省は声明文で言いました。国防省は、トルコの海上統治権と独立のシンボルとして、この祝日を迎えました。

声明文はまた、近代トルコの創設者ムスタファ・ケマル・アタテュルクが言った「海を制し、必要な時、必要な場所へ、必要なものを運べる国に、勝利は来る」という言葉を引用しています。

歴史を見ると、オスマン帝国時代は、沿岸の海運業は、キャプチュレーション条約の下に外国企業が仕切っていました。(キャプチュレーション条約とは、欧州諸国とオスマン帝国の間で結ばれていた、外国居留人に特権を与える条約です。)

しかし、1923年に調印されたローザンヌ条約によって、この条約は廃止されました。その結果、1926年に締結された法によって、トルコの船舶のみがトルコ沿岸を航行できることになりました。トルコの海岸線はアナトリア半島とトラキア半島を横断して8300キロに及びます。

この法は1926年7月1日に有効になったため、それ以来、この日は「カボタージ・デー」として祝われてきました。2007年に、祝日の名は「海とカボタージの日」に変更されました。

フランス語のcabotage に由来する{カボタージ」は、沿岸を航行することを意味します。この日はトルコ全土で祝われ、さまざまなイベントが行われます。


   「ときどきダイアリー」ヘ



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界銀行がトルコの洪水と干ばつ対策に助力するため基金を提供する

2024年07月01日 | 経済
7月1日 世界銀行は、洪水と干ばつから人々を守り、力づけるトルコの活動を支援するため、理事会が6億ドルの融資を承認したと発表しました。気候変動によって、洪水と干ばつは頻度と強度を増しています。

 Hurriyet

世界銀行の声明によれば、「トルコ洪水・干ばつ管理プロジェクト」は、洪水多発地域に住む人々のために洪水管理に助力し、農業者の干ばつ監視を容易にし、洪水と干ばつのリスクを管理する国の制度を改善するそうです。

洪水管理のための基金は、川の流域に暮らす150,000人の人々に、直接与えられます。また、農業者には、水の管理を容易にするために、干ばつを監視する重要なデータが提供されると、声明は付言しています。

トルコの自然災害の30%を占めている洪水は、広範な経済的損害をもたらし、死亡者も増えていると、声明は言っています。「世界9位の農業生産国であるトルコにとって、干ばつは厳しい試練になっています」と、世界銀行のトルコ担当フムベルト・ロペス氏は言いました。

「国民と経済を守るために、気象上のリスクに対して反発力をつけるようと、広範な努力をしているトルコを支援することを、世界銀行は喜んでいます」とロペス氏は言いました。


トルコはドネルケバブをEUに登録申請。ドイツは反発

トルコはドネルケバブをトルコの伝統的食品として登録するようEUに申請しましたが、ドイツから反発の声が起こっています。

 Hurriyet

イスタンブルの「国際ドネルケバブ連合」は、ドネルケバブをトルコの食品として承認し、製造基準を守るようEUに申請しました。4月24日発行のEUの公式機関誌は、トルコの申請は正式決定まで3か月かかると言っています。

トルコの申請が承認されれば、ドネルケバブは、イタリアのナポリのピザや、フランスのシャンパン同様、保護されることになります。そして、特別の基準に合致するケバブのみ、ドネルケバブと称することができ、これに合致しない場合は、罰金か禁固刑が科されることになるかもしれません。

ドイツは同国でのドネルケバブの文化的重要性を力説し、反対の声を上げています。在住トルコ人によってドイツにもたらされた軽食ドネルケバブは、広く人気を得て、今ではドイツ人の3分の1が、少なくとも1か月に1度はドネルを食べていると報じられています。

ドイツ人の多くは、トルコの今回の動きを、ドイツの文化的独自性に対する攻撃と見ています。「ドネルケバブはドイツの国民的スナックになっています」と、ドイツ食糧省のスポークスパースンは言っています。「ドネルケバブに新しい基準を設けることは、ドイツに定着したドネルを攻撃することになるかもしれません」

トルコの提案には、スライスする肉の厚さや肉の種類にまで言及しています。ドネルは3.5ミリの厚さで、水平にカットされ、ドイツで一般に使われている仔牛ではなく、子羊か牛肉でなければならない。チキン・ドネルは1~2センチの厚さでなければならないとしています。

「私たちがここで作っているケバブは、トルコで作られているドネルケバブではありません」と、ベルリンの有名なドネル職人アリフ・ケレシュさんはシュテルン誌に語りました。「トルコの申請が受け入れられたら、私たちにとっては大変なことになります」

「欧州トルコ・ドネル生産者協会」によると、ヨーロッパのドネルケバブ産業は35億ユーロと推定され、経済問題としても関心が高まっています。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする