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アダナで珍しいエロスのモザイクが出土した

2013年02月21日 | 文化
2月21日 ギリシア神話に登場する怪獣ヒポカムポスに乗って魚を釣るエロスの姿を描いたモザイクが、南部アダナ県ユムルタルクで見つかりました。ヒポカムポスは体が馬で、尾は魚のような空想上の動物です。

 Hurriyet
手前が若いエロス、奥が成人のエロスですね


大理石とガラスと石でつくられたモザイクは、ローマ時代後期かビザンティン時代初期のものと推定されます。
アダナ博物館は、モザイクの出たこのエリアの考古学上の発掘を指揮してきました。ここに昔の邸宅があったことがわかったのは1週間前で、モザイクは邸宅の発掘の過程で出土しました。

ユムルタルクのエルドル・エルデン副町長は、「この邸宅で、若いエロスと成人のエロスのモザイクが発見されました。専門家たちも、このようなモザイクは世界でも類例がないと言っています」と言っています。

・・・見れば見るほど、おもしろい図柄ですね。翼を持った天使であるエロスが、人間みたいに魚釣りをするのもおもしろい。しかも、怪獣に乗ったままの魚釣りです。私、古いモザイクを見るのが大好きですが、このモザイクはぜひ実物を見たいですね。


有力容疑者ジヤはシエラさんの上着を古着屋に売っていた

サライ・シエラさんはレンガの一撃でなくなったことがわかりました。
一方、有力容疑者ジヤ・Tが、犯行後、シエラさんのジャケットを古着屋で売っているのが防犯カメラに映っていました。

 Hurriyet
このシエラさんの写真、33歳の2児の母というより、かわいい女のコちゃんに見えますね。かわいく見えるのも危険なことかも


警察が城壁のそばで、血のしみこんだレンガを発見、血液はシエラさんの血液と一致しました。
アメリカ市民サライ・シエラさんは1人でイスタンブールに滞在中、1月21日に行方不明になり、2月2日、遺体で発見されました。

・・・容疑者ジヤはシリアに逃げ込もうとしていたようですが、もしシリアにもぐりこんだら、あのぐしゃぐしゃ状態のシリアで、トルコ警察が見つけるのは困難でしょうね。国境ゲート爆破テロのときだったら、もぐりこめたはず・・・


BDPがオジャランと2度目の会談にのぞむ3人を決めた

テロリスト組織PKK(クルド労働者党)のリーダー、アブドゥラ・オジャランは終身刑を受け、マルマラ海のイムラル島で服役中ですが、いまだに刑務所内から指令を出してPKKを操っているのは皆様ご存知のとうりです。
その中で平和へのプロセスとして、過日、オジャランと議員代表との会談が行なわれ、今度また2度目の会談が予定されています。

 Hurriyet
ペルヴィン・プルカン議員(右)とアルタン・タク議員(右後方)はオジャランとの会談の代表に加わるでしょう。BDPのギュルテン・クシャナク共同議長(中央)も加わるかもしれません。


平和民主党(BDP)はオジャランとの会談のためにイムラル島に行くメンバーとして、スルル・シュレイヤ・オンデル議員、ペルヴィン・ブルダン議員、アルタン・タン議員を選びました。
代表団の構成については、政府とBDPの間で話し合いがつかず、行き詰まっていましたが、オジャランの仲介で解決し、手続きがすみ次第、代表団は出発することになります。

エルドアン首相はBDPのセラハッティン・デミルタッシュ共同議長と無所属のアフメット・テュルク議員の参加を拒否しました。まあ、2人とも筋金入りの分離主義者ですからね。
オジャランはクシャナク共同議長に会えることを期待しているとか。BDPによると、代表団の3人はオジャランが選んだそうです。

 ・・・どんな会談になるのか知りませんが、なんでもいいからPKKはテロをやめなさい。
BDP(平和民主党)って、なんだ?という方に申し上げますと、BDPはクルド系の政党でPKKとは違う政党ではありますが、実態はPKKとぴったりリンクしていて、ざっくり言えばPKKの隠れ蓑みたいなものです。


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