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古代の外科手術用具がゼルゼヴァンで見つかった

2023年12月22日 | 文化
12月22日 南東部ディヤルバクル県チナル地区にある3000年昔のゼルゼヴァン城とその周辺で行われている考古学発掘で、外科手術用具が出土しました。

 Hurriyet

城とその周辺は東ローマ帝国の最後の要塞であり、ユネスコの世界文化遺産の暫定リストに入っています。戦争や軍事訓練で負傷した戦士たちの治療に使われたと思われる外科手術用具は1800年昔のものです。

ディジュレ大学考古学部の講師で、発掘隊長のアイタチ・ジョシュクン准教授は、何千年も昔の遺物が出土していると語り、このエリアには広い手術室があったろうと言っています。

「今年、発掘中に重要な品々が出土しましたが、その中で最も重要な遺物は、新たに発見された外科用具です。ここはローマ時代の要塞でした。約1200人の兵士が常駐していました。兵士とともに行動していた医者がいたこともわかりました。多くの外科手術がここで行われました。戦時にも、訓練中にも負傷者は出たでしょう。広い手術室があったことはまちがいありません。出土したのは12センチの小さな刃物です」

刃物は両刃だと、ジョシュクン準教授は言いました。「刃物は両サイドが使え、片側は突き刺すのに使われ、片側は皮膚を切ったり、はがしたりするヘラとして使われました。刃物はブロンズ製で、両刃とも極めて鋭く、重傷に使われたと思われます。私たちの作業はまだつづきます。私たちの目標は、これら医療器具が使われていた病院を掘り出すことにあります。今後の発掘で、もっと多くの医療器具が見つかるでしょう」


   野生動物密売業者がイスタンブルで拘束された

トルコの「対密売・組織犯罪部」が、イスタンブルのキュチュクチェクメジェ地区で、野生動物の不法密売をみごとに摘発しました。

 Hurriyet

当局は、「絶滅危惧種取引に関する国際協定」に違反して、絶滅危惧種動物の骨や牙の売買を行っていたと思われる容疑者の住居の手入れを行いました。当局は捜索中、400万リラ(137,371ドル)と推定される禁制の野生動物の製品を押収しました。押収された物件は、野生のヤギの角3対、カモシカの角3点、アカシカの角の破片1点、象牙23点、マンモスの牙と象牙の破片16.5キロ、クジラの牙650グラム、バッファローの角14点と破片、クジラの歯7点などでした。

拘束された人物は、骨や牙を市場で売る前に、自分の作業場で加工していました。不法野生動物の密売は世界的に増加していて、パリのシャルル・ド・ゴール空港は、7か月間に、保護されている霊長類の頭蓋392点を含む718点の動物の頭蓋を押収しました。

   「ときどきダイアリー」ヘ



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