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「殺害事件はサウジとトルコを不和にしない」サウジ皇太子

2018年10月25日 | 国際
10月26日 サウジの皇太子は、ジャマル・カショギ氏の殺害を、弁明できない“憎むべき犯罪”と言い、この事件でサウジとトルコが仲たがいすることはないと誓いました。

 Hurriyet
写真はカショギ氏殺害事件以前のものです。


「この犯罪にかかわった人々は、その責任を問われるだろう・・・最後は、正義が勝つ」と、モハムマド皇太子は、リヤドで行われた「未来投資イニシアティブ」で語り、サウジはトルコ当局と協力していくとも言いました。

モハムマド王子は、10月24日、カショギ氏殺害についてトルコのエルドアン大統領と電話で話した後、この発言をしたと、トルコの大統領府ソースは言っています。サウジの王子はエルドアン大統領との電話会談を求め、2人は捜査のためにとるべき必要事項を話し合ったということです。

ワシントン・ポストのコラムニスト、ジャマル・カショギ氏は、10月2日、サウジ領事館を訪れた後、消え失せました。アメリカは、カショギ氏になにが起こったのかを明らかにすることを望むと声明を出ししました。

「CIA長官がカショギ氏殺害のテープを聞いた」ワシントンポスト

アメリカのジーナ・ハスペルCIA長官が、トルコ訪問中、サウジのジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏の尋問と殺害の音声テープを聞いたと、ワシントン・ポスト紙が、10月24日、報じました。

 Hurriyet

ハスペル長官に近い人々によると、月曜、トルコを内密に訪れた長官は、トルコ訪問中、音声テープを聞いたということです。「音声は非常に迫力のあるもので、カショギ氏の死はサウジに責任があることをアメリカに強く印象づけるだろう」と同紙は言っています。

トルコの新聞サバー紙が、10月25日、報じたところでは、トルコ側もハスペル長官とともに、殺害ビデオを聞いたそうです。ワシントン・ポストのコラムニスト、カショギ氏は、10月2日、イスタンブルのサウジ領事館に入ったきり行方不明になりました。サウジアラビアは、何日間も、カショギ氏の行方は知らないと言いつづけいたあげく、カショギ氏は領事館内で“殴り合いのけんか”で殺されたと認めました。

カショギ氏の遺体のゆくえは不明です。Hurriyet紙は、サウジ領事館の車が、殺害の前、イスタンブル郊外の森を“下見して”いるのを防犯カメラがとらえていると、10月25日、報じました。また、サウジ当局は、トルコ警察が領事館の庭にある井戸を捜査することを拒否したと、10月24日、同紙は報じています。

エルドアン大統領は“野蛮な殺人”をごまかそうとする犯人を、トルコは許さないと誓いました。「まだ終わっていない」と大統領はいいました。「われわれはこの事件を解明し、分析している。世界は見つめている」


「トルコは東地中海での“嫌がらせ”を許さない」国防相

「トルコは東地中海でのトルコ船舶に対する嫌がらせを許さない」と、10月24日、フルシ・アカル国防相が言いました。

 Hurriyet

アカル国防相はアナドル通信に「わが国の戦艦は東地中海で必要な防備を行なっている。わが国はこれ以上の嫌がらせを許さない」と言いました。アカル国防相はこの発言の前にも、ギリシャに対して、地中海に緊張が高まるような行動に対いて警告しています。

先週、トルコの探査・掘削船「バルバロス・ハイレッディン・パシャ号」の活動を妨害したギリシャのフリゲート艦を、トルコ海軍が阻止しました。

トルコは、ギリシャ・キプロス政府の東地中海での一方的な掘削活動に対し、首尾一貫して異議を唱え、トルコ・キプロスにも東地中海の天然資源への権利があると主張してきました。

エーゲ海に関する論争
国防相はまた、ギリシャ・キプロスのエーゲ海での権利と利益を認めないのなら、トルコは必要な対策をとると言いました。「いずれにしろ、わが国は、問題を紛争に変えることなく、平和的な交渉によって、この件を落着させたい」

10月23日、トルコはペトロス・マヴロイディス駐アンカラ・ギリシャ大使を召喚しました。トルコのこの動きは、新たに就任した、ギリシャのニコス・コツィアス外相の最近の発言を受けたものです。


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