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「火曜、カショギ事件の詳細を明かす」エルドアン大統領

2018年10月22日 | 国内
10月22日 日曜、エルドアン大統領は、公正発展党(AKP)の議員会議で、「火曜、ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏の事件の捜査に関して、重要な発表をする。カショギ氏はまちがいなくサウジ当局によって殺された」と言いました。

 Sabah

「われわれは正義を求める。正義はありのままの真実を明かすだろう。これは通常の事件ではない。私は火曜のAKPの議員会議で声明を出して発表する。事件はすべて明らかになる」とエルドアン大統領は言いました。カショギ氏は10月2日、イスタンブルのサウジ領事館に入ったきり消え失せました。

サウジアラビアは、カショギ氏の行方不明への関与を何日も否定しつづけたあげく、59歳のカショギ氏が拳で殴り合いの喧嘩をして死んだと言いだしました。世界の石油のトップ輸出国と、その事実上の支配者モハムマド・ビン・サルマン皇太子に対するヨーロッパの信用が大きく揺らいでいます。

トルコの新聞は、カショギ氏を領事館で殺すためにイスタンブルに来た15人のチームについて、詳しく報じています。「なぜ15人がイスタンブルへ来たのか? なぜ18人がサウジで逮捕されたのか?これらを詳しく説明する必要がある」とエルドアン大統領は言いました。サウジアラビアの検察は、土曜、18人がカショギ氏事件関連で逮捕されたと言いました。

「事件が世界中に知れ渡ったいま、サウジ当局は、サウジからチームが来て、そのうちの2,3人が彼を殺したと言って、事件を隠蔽するしか途はない」と、AKPのヌマン・クルトゥルムシュ副議長はCNNのインタビューで語りました。「国家の上層部が知らずに、領事館内で犯罪が行なわれることはあり得ない。この犯罪が、ほんとうに、言われているように行われたのなら、そして、その証拠がほんとうに上がったら、すごいことになる。この事件はきわめて厳しい法的結果になるに違いない」

最新の報道は、カショギ氏を殺すために送られたチームの詳細に触れています。「チームはカショギ氏を引きずって拘留し、彼が抵抗すると、背後から腕で頸を絞めて殺した。その後、カショギ氏が領事館を出て行ったように見せるために、チームの1人がカショギ氏の服を着て領事館を出た」


トルコ人の子供2人がイラクの刑務所から連れ戻された

イスラム国(ISIL)のメンバーだった母親に連れ去られた8歳の男の子と6歳の女の子が、外務省の努力で、イラクの刑務所から連れ戻されました。

 Hurriyet

ウムトK君とニサKちゃんは、10月18日の夜、イラクのモスルからトルコの首都アンカラに連れ戻されたと、10月20日、ヴァタン紙が報じました。2人はバグダードのトルコ大使館の職員に付き添われて帰ってきました。

2人の子供は家族・社会政策省に引き渡されました。子供たちは長いこと刑務所に入っていたので、教師と心理学者の監督下で、リハビリを受けることになります。その後、子供たちは、北西部テキルダーに住む父親のユルマズKさんに引き渡されます。

10月15日のヴァタン紙が、子供たちのこれまでのストーリーを報じました。子供たちの母親ファトマは、4年前、ウミト君とニサちゃんをトルコの家から連れ出し、2人を連れて、シリアに行き、ISの戦闘員になりました。彼女は2016年に死亡し、子供たちはイラクの家族に引き渡されましたが、その後、バグダードのルサファ刑務所に入れられました。

父親のユルマズKさんは、「私たちの祈りが通じました。今日は最高の贈物をもらいました。ことばで言えないほど幸せです。私は4年も子供に会えなかったのです」と言いました。「子供たちは、体験した苦労を早く忘れさせ、よい暮らしをさせ、よい人間になってもらいます」

ヴァタン紙によると、ISのメンバーになった親に連れられてトルコを出国し、イラクの孤児院や刑務所にいるトルコ人の子供が450人くらいいるそうです。


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