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「トルコ当局がカショギ氏殺害の記録をゲット」という報道

2018年10月15日 | 国際
10月15日 トルコ当局が、サウジアラビアのジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏が、サウジ領事館内で、尋問を受け、拷問され、殺害されたことを示す音声とビデオを入手したと、10月13日、トルコのサバー紙が報じました。

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サウジ領事館内でなにがあったのか?


「カショギ氏が尋問され、拷問され、殺害された瞬間を、アップルの時計のメモリーが記録していた。時計は彼の携帯電話につながっていた」とサバー紙は主張しています。カショギ氏は自分の携帯電話を、領事館の外で待っていた許婚者に預けていました。

一方、サウジアラビアからの代表団が、カショギ氏失踪の共同調査のためにトルコに到着しました。あるトルコ当局者によると、カショギ氏は領事館に入るとき、黒いアップルの時計をしていて、その時計は、彼が婚約者に預けた携帯電話とつながっていたそうです。しかし、カショギ氏の時計からのデータが、彼のケイタイに送られていたかどうかは明らかではありません。

信頼すべき筋から情報を得ているというサバー紙は、カショギ氏は領事館に入る前に、電話を録音機能にしておいたと考えられると言っています。「サウジの情報局は、彼が死んだ後、電話に記録されていることに気づき、彼の指紋を使って電話を解除し、ファイルを消したが、ぜんぶは消しきれなかった。その後、彼の電話に記録が見つかった」と、同紙は言っています。

カショギ氏は10月2日、結婚のための書類を入手するために、イスタンブルのサウジ領事館に入りました。サウジ当局は、彼はすぐに帰ったと言っていますが、トルコ当局と、外で待っていた彼の許婚者は、彼は出てこなかったと言っています。

トルコの治安ソースは、匿名で、警察の初期の判断では、カショギ氏は領事館内で計画的に殺されたということだったと言いました。

10月12日、サウジ内相アブドゥルアジズ・ビン・サウド・ビン・ナイフ王子は、サウジ王国に対する“嘘と根拠のない主張”を非難しました。


エルドアン大統領とサウジ王がカショギ事件に関して電話会談

トルコのエルドアン大統領とサウジアラビアのサルマン・ビン・アブドゥルアジズ王が、土曜夜、電話でジャマル・カショギ氏の失踪について話し合いました。

Hurriyet

エルドアン大統領は、このケースを捜査するための共同作業グループをつくることを主張したと、大統領府ソースは言いました。

サウジ人のジャーナリストで、ワシントンポストのコラムニストであるカショギ氏は、10月2日、イスタンブルのサウジ領事館に入って以後、行方不明になっています。同日、15人のサウジ人が2機の飛行機でイスタンブルに到着し、カショギ氏が入った領事館の建物に入ったと、トルコ警察ソースは言っています。

サウジ当局はカショギ氏のその後について明確な説明はしていません。諸外国 ー とくにトルコ、アメリカ、イギリスが、できるだけ早くこのケースを明らかにするよう促しています。10月13日、アメリカのトランプ大統領は、カショギ氏が殺されていたとしたら、サウジ政府に厳罰を与えると脅しています。

サウジの株式市場は、この声明後、6.8%暴落しました。


親がISに走ったため、イラクにいるトルコ人の子供が450人いる

イスラム国(ISIL)のメンバーになった親に連れ去られた子供が450人も、イラクの孤児院やバグダードの刑務所にいると、ヴァタン紙が10月15日、報じました。

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8歳のウミト・K君と6歳のニサ・Kちゃんのきょうだいも、ISのメンバーになった母親に連れられてイラクに来ましたが、2年前に母親は死に、トルコにいる父親に引き取られる日を待っています。トルコ警察はイラク当局から送られた写真によって、きょうだいがユルマズKさん(32)の子供だと判定しました。

「私は子供たちの写真を見ました。私はいますぐ子供たちの顔を見たい、声を聞きたい。イラクへ行って子供たちを連れてきたい。私の唯一の望みは、政府が私の子供たちを連れ戻してくれることです」とユルマズKさんは言いました。

ユルマズKさんの妻ファトゥマKは、4年前、2人の子供を連れて逃げました。1か月後、ファトゥマは夫に電話し、2人の子供とシリアにいると言い、「あなたもシリアに来てください。アッラーのために死にましょう」と言ったそうです。

その後、ファトゥマは子供を連れてイラクに行き、ISのメンバーのムハムメト・チェリクと結婚しました。チェリクはトルコ内務省のお尋ね者リストに入っているテロリストですが、2015年、戦闘で死亡しました。その後、ファトゥマも死にました。

母親の死後、2人の子供はイラク軍に引き取られました。最近まで、トルコ当局は、子供たちはバグダードの孤児院にいると考えていましたが、最近、2人はルサファ刑務所にいるという情報を得ました。子供たちがトルコに帰る日は近いでしょう。


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