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治安の懸念でトルコを訪れる外国人ツーリスト減少

2016年03月30日 | 観光
3月30日 観光相が29日に発表したデータによると、トルコを訪れる外国人の数は、2月、この10年間で最多の10%まで減少しました。治安上の懸念が拡大し、トルコ経済の主要な収入源である観光収入に打撃を与えています。

 Hurriyet

トルコでは今年、爆発テロが続発しました。その中の2件は、トルコ最大の都市であり、観光の中心であるイスタンブルで、イスラム国(IS)が起こしたものです。1月には、イスタンブルの歴史的中心で自爆テロがあり、12人のドイツ人ツーリストが殺されました。今月は、イスタンブルで最もにぎやかなショッピング通りで自爆テロがあり、3人のイスラエル人と1人のイラン人がなくなりました。

イスラエルは今週、トルコを訪れている自国民に、できるだけ早くトルコを去るよう警告を出しました。観光省のデータによると、観光収入は2月、10.32%減少しました。これだけ減少したのは、2006年10月以来、初めてです。トルコの観光収入の大きな源だったロシアとの産業も冷え込んでいます。ロシア人ツーリストは今月は半分以下に減りました。ロシアとトルコの関係は、昨年、トルコがロシア機を撃墜して以来、悪化しています。

トルコに到着する外国人の数は、今年の1月2月、240万人になり、8.5%減少しました。日本人の到着数は、1月2月、58.5%減少、韓国は44%減少しました。トルコを訪れるヨーロッパ人ツーリストは、1月2月、7.7%減少しました。

トルコは5月から10月のピーク時に、全観光収入の70%を稼いできましたが、今年は観光シーズンを前にして、よい徴候は見られません。ドイツの旅行グループTUIは、トルコへの夏の休暇のブッキングは40%落ちたと言い、トルコにとっての第3の市場であるイギリスも見通しは不確かです。

有名な「トーマス・クック」も、「トルコの顧客の多くはスペインやアメリカやキューバを選んでいる。トルコに行く人はわずか」と言っています。エコノミストたちは、今年のトルコの観光収入はほぼ80億ドルになり、4分の1に減少するだろうと予想しています。


著名なジャーナリストの裁判をEU外交官が傍聴した

トルコの著名なジャーナリスト2人の、話題の裁判の第1回審問を、EU外交官たちが傍聴しました。EU報道官は外交官の傍聴を擁護し、このような監視はEU外交官の通常の仕事のうちだと主張しました。

 Hurriyet

「EU外交官は定期的に世界の裁判、とくにEU加盟候補国の裁判に、オブザーバーとして出席しています。従って、今回の傍聴も、最高の民主的水準を約束した国トルコでは、通常の仕事の一部です」と、29日、Maja Kocijancic EU対外安全保障政策報道官が声明で言いました。「EUは過去に、ジャーナリストが裁判前に長く拘留されたケースに懸念を表明しています」

ドイツ、イギリス、フランス、オランダ、カナダ、イタリア、ポーランドなどのEU外交官が、ジュムフリエット紙のジャン・デュンダル編集長とエルデム・ギュル・アンカラ支局長の裁判を傍聴し、ツイッターに法廷の外の映像とジャーナリストを支持するメッセージをシェアしました。

外交官たちの支持の表明は、トルコの大統領や外相を含む高級官僚に、憤りをもって批判されました。「EUは、加盟候補国であり戦略的パートナーであるトルコの立場を考慮し、司法の改革、表現の自由、メディアの現状を密接にフォローする。表現と報道の自由、批判的意見を発表できること、知らせる自由は、民主的な論争には本質的な要素である。自由で、多様な、独立したメディアは、情報や思想の自由な流通を容易にし、透明性と責任を確かにすることによって、民主的社会の基本のひとつになっている」とEU報道官は言っています。


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