3月7日 ザマンメディア・グループが政府の管理下に置かれたというニュースは、日本のテレビでも新聞でも報じられました。「最多の部数を誇り、エルドアン大統領への批判的な論調で知られるザマンは、5日、裁判所の決定で政府管理下に置かれた。・・・管理下に置かれる前の5日付同紙朝刊は“憲法は無視された”と書き、英字紙トゥデイス・ザマンも“トルコの報道の自由にとって恥ずべき日”とある」(朝日新聞)
しかし、このザマン紙を出しているメディア・グループは「ギュレン教団」という組織とリンクしているのはトルコでは周知の事実で、アメリカに住む“教祖さま”ギュレンさんは、昔はエルドアン大統領と仲好しでしたが、いまは犬猿の仲で、これまでにも、トルコ政府との間でさまざまな問題があったことも踏まえて、今度の一件を見ないとね。つまり、単に「政府に批判的なメディア」が弾圧されたというのとは、ちょっと違う。「最多部数の新聞」は事実ですが、「唯一、宅配する新聞だからね」と言うトルコ人もいます。
しかし、このザマン紙を出しているメディア・グループは「ギュレン教団」という組織とリンクしているのはトルコでは周知の事実で、アメリカに住む“教祖さま”ギュレンさんは、昔はエルドアン大統領と仲好しでしたが、いまは犬猿の仲で、これまでにも、トルコ政府との間でさまざまな問題があったことも踏まえて、今度の一件を見ないとね。つまり、単に「政府に批判的なメディア」が弾圧されたというのとは、ちょっと違う。「最多部数の新聞」は事実ですが、「唯一、宅配する新聞だからね」と言うトルコ人もいます。
「ザマンの取締りは司法の判断」ダウトオール首相
ザマン・メディアグループに管理委員団を指名したのは、裁判所の判断で、政府は関与していないと、ダウトオール首相が、3月6日、主張しました。ザマン支持者のプロテストに対して警察の厳しい取り締まりがあったのは5日でした。
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「政府はこの件に関与していない。司法の決定は実行されるだろう」と首相は、ザマン・メディアグループを管理委員会の管理下に置くよう命じたイスタンブル裁判所の決定について、6日のテレビのライブで語りました。
「私は昨日、この件について意見を述べました。これは完全に合法的なプロセスです。トルコの出版の自由に関して躊躇することはなにもありません」と首相は言いました。「ザマンは国家のような組織によって、マネーロンダリングなど、いくつかの違法行為を行っていると告発されています」
管理委員会がメディア・グループの管理を引き継ぎました。ザマン・グループはジハン・ニュース、Today's Zaman, Zaman dailies, 雑誌ザマン、書籍ザマンなども出しています。裁判所がグループを管理下に置くことになった3月5日、ザマン・メディアグループの支持者たちが抗議に集まりましたが、警察は催涙ガスを使って支持者たちを散会させました。管理者たちは警察に付き添われて、メディアグループの本社に入りました。
報道によると、ザマン紙のアブデュルハミト・ビリジ編集長とToday's Zaman のコラムニスト、ビュレント・ケネシュ氏の労働契約は解除されました。
「私は昨日、この件について意見を述べました。これは完全に合法的なプロセスです。トルコの出版の自由に関して躊躇することはなにもありません」と首相は言いました。「ザマンは国家のような組織によって、マネーロンダリングなど、いくつかの違法行為を行っていると告発されています」
管理委員会がメディア・グループの管理を引き継ぎました。ザマン・グループはジハン・ニュース、Today's Zaman, Zaman dailies, 雑誌ザマン、書籍ザマンなども出しています。裁判所がグループを管理下に置くことになった3月5日、ザマン・メディアグループの支持者たちが抗議に集まりましたが、警察は催涙ガスを使って支持者たちを散会させました。管理者たちは警察に付き添われて、メディアグループの本社に入りました。
報道によると、ザマン紙のアブデュルハミト・ビリジ編集長とToday's Zaman のコラムニスト、ビュレント・ケネシュ氏の労働契約は解除されました。
「EU=トルコ・サミットで、トルコは“新しい提案”を出した」とEU
3月7日に開催されたEUとトルコのサミットで、「トルコのダウトオール首相は、ヨーロッパへの移民の流入をせき止めるための新しい提案を出した」とEU当局者が、最初の会議後、言いました。「トルコは、さらに案を出し、さらに要求している」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/c8/67858e7a5ebafdeccc78b6036ecd39cf.jpg)
ドイツのメルケル首相(左から3人目)、トルコのダウトオール首相(左端)、その他、EUのリーダーたちがランチ会議に参加した。3月7日、ブリュッセルのEUサミットで。
「ダウトオール首相はEU28か国のリーダーとのワーキング・ランチ中も、広範な提案を出した。サミットは夜までつづくだろう」とEU当局者は言いました。
「トルコはこれまでに、国内にいるシリア難民の援助のための30億ユーロと、EU加盟のための話合いのスピードアップと、今春中にトルコ人のビザなしヨーロッパ旅行を認めること要求している」と、あるEU外交官が言いました。そのかわりに、トルコは、ヨーロッパで亡命を拒否されたシリア人以外の移民と、トルコ領海で捕まった移民たちを引き取る用意があると、ダウトオール首相は言ったそうです。
「わが国はすでに、300万のシリア難民のために、100億ドルを費やしている。EUはわが国に30億ユーロを与えると約束したが、それから4か月過ぎた。わが国の首相はいまブリュッセルにいるが、私は彼がその30億ユーロを持って帰って欲しいと思っている」と、エルドアン大統領は、テレビの生中継で言いました。
「トルコはこれまでに、国内にいるシリア難民の援助のための30億ユーロと、EU加盟のための話合いのスピードアップと、今春中にトルコ人のビザなしヨーロッパ旅行を認めること要求している」と、あるEU外交官が言いました。そのかわりに、トルコは、ヨーロッパで亡命を拒否されたシリア人以外の移民と、トルコ領海で捕まった移民たちを引き取る用意があると、ダウトオール首相は言ったそうです。
「わが国はすでに、300万のシリア難民のために、100億ドルを費やしている。EUはわが国に30億ユーロを与えると約束したが、それから4か月過ぎた。わが国の首相はいまブリュッセルにいるが、私は彼がその30億ユーロを持って帰って欲しいと思っている」と、エルドアン大統領は、テレビの生中継で言いました。
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