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難民ミュージシャンたちが難民キャンプでコンサート

2016年03月02日 | 国内
3月2日 22歳のトルコ人ミュージシャンが、キリス県のシリア難民キャンプを訪ね、シリアで音楽活動をしていた人たちを見つけ出して、楽団を結成しました。

 Hurriyet

ムスタファ・エルテキンさんは、音楽活動ができないでいる難民ミュージシャンと、音楽に飢えている難民たちのために、11人のオーケストラを結成しました。キャンプを訪ねて、ミュージシャンを見つけるのも、大変な仕事だったようです。

エルテキンさんはキャンプ管理の責任者にアイディアを話し、キリス県の公式許可をとって、難民たちの音楽グループをつくりました。「ムスタファ・エルテキン・オーケストラ」と名づけられた楽団は、キャンプの内外でコンサートを開いてきました。「音楽を趣味と思っている人もいますが、私の目的はシリア人たちに音楽で自己表現してもらうことです」とエルテキンさん。

メンバーは内戦勃発前、シリアで音楽活動をしていた人たちで、楽器の演奏家が6人、ボーカルが3人で、1人が女性です。彼らが練習する白いコンテナ内には、ウード、バイオリン、バーラマ(弦楽器)、ジュムブス(金属製のマンドリン)、ネイ(リード・フルート)、ドラムなどがありました。

演奏の合間に歌われる歌は、トルコ語とアラブ語だそうです。グループのメンバーの中には、キャンプ内の学校で、難民の子供たちの音楽教師を務めている人もいます。

・・・非営利団体として活動してるそうですが、チケットが売れるようになったら、もっといいですね。


最大野党党首がエルドアン大統領を“ナルシシスト”と言った

2人の著名なジャーナリストの釈放に関するエルドアン大統領のコメントについて、最大野党・共和人民党(CHP)のケマル・クルチュダルオール党首は、「エルドアン大統領のナルシシズムが彼のコメントで明らかになった」と言い、憲法裁判所の判決に対して、「尊重も承認もしない」という大統領の発言を“嘆かわしい”と言いました(3月1日の頁参照)。

 Hurriyet
エルドアン大統領をナルシシストと言ったクルチュダルオール党首


「一国の大統領は社会の模範であるべきです。正義と法に従うべきです。彼は法律にも憲法にも従おうとしない」とクルチュダルオール党首は、3月1日、エルドアン大統領の2月28日の発言について語りました。「法律とはなにか? 法は社会に生きるすべての人々のための保証です。法を施行するのは裁判所です」

クルチュダルオール党首のこの発言の後に、CHPのアキフ・エキジ議員が、エルドアン大統領は“精神科の治療”を受けたほうがいいと言いだしたため、議場は怒号の応酬となりました。国会の総会では、2016年中央管理予算法について討議中でしたが、エキジ議員は「大統領はシリア内紛に関する政策で、この国に災厄を引きこんでいる」と言いました。

Hurriyet
大統領の発言から始まったAKPとCHPの国会内ケンカ


「私は皆さんに提案する。エルドアン大統領は意識を失ったのだから、精神科の治療を受けてもらおう」とエキジ議員は言いました。この発言に、公正発展党(AKP)のヒクメト・アヤル議員が、エキジ議員に掴みかかりそうなようすで歩み寄ったので、ペルヴィン・ブルダン副議長が議場内の緊張を鎮めるために、5分間の休憩を宣言しました。

しかし、会議が再開すると、AKPの議員がCHPの席へ押し寄せ、エキジ議員の退場を迫りました。ブルダン副議長はふたたび休憩を宣言し、結局、彼女はエキジ議員に2会議のための登院を禁じ、これは過半数で承認されました。


「刑務所で3キロ痩せた」とデュンダル編集長

國際プレス協会(IPI)トルコ委員会が、2月29日、ジュムフリエット紙のジャン・デュンダル編集長を訪ねました。デュンダル氏は同紙アンカラ支局長エルデム・ギュル氏とともに、シリヴリ刑務所に92日間収監されていました。

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「3キロ痩せたよ」とジャン・デュンダル氏(左端)


デュンダル氏は刑務所で3キロ痩せたと言い、「仲間のサポートと国際的サポートが私たちを支えてくれた」と語りました。「とくに、刑務所の前で見守っていてくれたジャーナリスト有志たちの“ホープ・ウォッチ”のようなプロテストは、私たちに希望を与えてくれた」

デュンダル氏はまた、ジャーナリストたちに釈放の判決を下した憲法裁判所所長の声明についてコメントしました。「憲法裁判所所長の声明は、法の名において、非常に明確で重要だ」とデュンダル氏は言いました。

地方裁判所が憲法裁判所の判決にに反対する判決を出し、ジャン・デュンダル氏とエルデム・ギュル氏をふたたび逮捕したら、トルコはさらに孤立し、トルコは国際舞台で非常に難しい立場に置かれるだろう」と、IPIのトルコ委員会のカドリ・ギュルセル会長は言いました。


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