トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

最高裁判所がジャーナリスト逮捕の誤りを指摘

2016年03月10日 | 国内
3月10日 トルコの憲法裁判所は、ジャーナリストのジャン・デュンダル氏とエルデム・ギュル氏の逮捕を決めた地方裁判所が、2人を90日間拘禁したことに関して、“明らかな判断ミス”をしたと判定しました。

 Hurriyet
2月26日、刑務所から釈放された後、ジュムフリエト紙の編集長デュンダル氏(右)とアンカラ支局長ギュル氏(左)は報道陣や同社社員たちと話した。


憲法裁判所は声明文を出し、ジュムフリエット紙編集長デュンダル氏とアンカラ支局長ギュル氏の無罪放免への道をつくった最近の判決に関して、その正当性を解説しました。声明文は3月7日、官報に掲載され、最高会議のメンバーに配布されました。

憲法裁判所が、テロに関与したとして2人を90日間拘禁したことは、彼らの権利を侵害していると判定した後、デュンダル氏とギュル氏は、2月26日、未決で釈放されました。一方、この判決に反対意見を表明した憲法裁判所の3人のメンバーは、国家安全保障を強調し、表現の自由の限界と公的秩序を指摘しました。

デュンダル氏とギュル氏は2015年11月26日、スパイ活動と国家安全保障に対する脅迫で告発され、未決で逮捕されました。


チューリップ祭に備えて市は早咲きチューリプに氷水を注いだ

イスタンブル市の「公園・庭園・緑地部」のチームが、4月のチューリップ・フェスティバルの前に花が咲いてしまうのを防ぐために、市内の3000万株のチューリップに氷水を注ぎました。

 Hurriyet

市付属のアーチ(樹木)社のチームが開催したガーデニング・クラスの講習会で、イフサン・シシェク部長が、自分たちの仕事は見た目ほどらくではないと語りました。

「チューリップを1株2株植えるのはホビーですが、私たちは1年に5000万株の花と3000万株のチューリップを植えています。これはホビーというよりフォビア(恐怖症)のようななものです。たとえば、今年は高温ですからチューリップは早く咲きます。チューリップ・フェスティバルは4月です。ですから、私たちは、早く咲くのを防ぐために、チューリップに氷水を注ぎます。チューリップを早く咲かせるために、湯を注いだ年もあります。私たちの仕事のトリックですよ」と、シシェク部長は言いました。

イスタンブル市は2006年から毎年、チューリップ・フェスティバルを開催しています。チューリップはオスマン帝国史上、特別の役割を果たしてきました。1718年から1730年のチューリップ時代は、オスマン帝国の最も繁栄した一時代として知られます。この時代、チューリップは富の象徴として、イスタンブル中に植えられました。


エルドアン大統領がシリアとウクライナでのロシアの“不当な”介入を非難

エルドアン大統領がウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領とのアンカラでの共同記者会見で、シリアとウクライナでのロシアの“不当な介入”を非難し、ウクライナ政府へのトルコの支持をくり返しました。

 Hurriyet
アンカラを訪れたウクライナのポロシェンコ大統領(左)とエルドアン大統領


「ロシアはシリア政府の要請に応じてシリアに入っていると言っている。だが、だれがウクライナに入れと要請しただろう? 国際法に照らしていかがなものか?」と、エルドアン大統領は、3月8日、会談後、語りました。エルドアン大統領は、ウクライナ領からの外国軍の撤退と、ウクライナとロシアの国境管理の再建を要請しました。

ポロシェンコ大統領はこれに応え、トルコの支持に対する感謝を表明し、ウクライナの主権と領土の保全はロシアによって残酷に侵害されていると言いました。両首脳はまた、2014年のクリミア自治領の“不法併合”に関して同意を表明しました。

エルドアン大統領は、ロシアは「国際法を踏みにじってきた」と記者団に語り、ポロシェンコ大統領は「クリミアを軍事基地に変えたことは許容しがたい」と言いました。2人はクリミアの一時的侵略を終わらせるために、ともに努力することを誓いました。エルドアン大統領はまた、ポロシェンコの主導によるウクライナの改革と経済的刷新を賞賛しました。


「ときどきダイアリー」ヘ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする