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イスタンブル自爆テロ攻撃の容疑者の父親からDNAサンプル採取

2016年03月20日 | 国内
3月20日 当局は19日のイスタンブル自爆テロの捜査で、イスラム国(IS)のメンバーと思われるサワシュ・Y.の父親から血液サンプルを採取ししました。

 Hurriyet

サワシュ・Y.は、2015年5月18日、メルシンとアダナの人民民主党(HDP)のビルの爆弾攻撃に関わったとして取り調べを受けましたが、当局は、彼が自爆犯である可能性を考えていると、ドーアンニュースが報じました。サワシュは昨年の2件のテロの背後にいて、事件後、シリアに逃げたと言われています。

警察は、自爆テロを計画してシリアからトルコに潜入した4人のISメンバーをリストしていますが、サワシュはその中の1人です。アダナに住む彼の父親から採取した血液サンプルは、DNAテストのためイスタンブルに送られ、爆発現場の自爆犯の遺体のDNAと照合し、犯人はサワシュかどうかを判定します。


自爆テロ後のイスタンブル、どこもひっそり人けなし

3月19日、イスタンブルの最もにぎやかなスポット、イスティクラル通りで、5人死亡、39人負傷という恐ろしい自爆テロが起こったため、市内はひっそり静かになってしまいました。

 Hurriyet
レストランの常連客もキャンセル続出


事件後、警察はタクシム広場とその周辺を封鎖し、車も歩行者も通行止めにしました。ツーリストの多くは1日中ホテルから出ず、土曜の夜だというのに、イスタンブルのショッピングや娯楽スポットは常になくひっそりとしてしまいました。
1)ベシクタシュ
タクシムの爆発の後、1人の自爆犯が逃げているという情報が流れ、ベシクタシュの街路はあっというまにだれもいなくなりました。情報がウソだとわかってからも、ベシクタシュは1日中からっぽで、レストランの多くの予約がキャンセルされました。

「ふだんのベシクタシュは土曜の夜はとてもにぎやかなんです。でも、今日はこんなに静かです。皆さん、外出するのが恐いのです。ご常連様も今日は見えません。皆さんキャンセルです。こんな土曜はいままでなかった」とレストラン・オーナーは言いました。

ベシクタシュのタクシー運転手は、渋滞がふつうの市内のメーン通りが、がらがらだと言いました。「ふだんなら私ら、この時間帯は動けないんです。でも、今日はスルタナメット、エミニョニュ、カバタシュ、ベシクタシュを半時間で走りましたよ。どこもがらがらです」

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おしゃれショッピングを楽しむどころじゃないニシャンタシュ

2)ニシャンタシュ
タクシムの爆発と同時に、ニシャンタシュでも爆発があるというウソ情報が流れて、イスタンブルのエリート・エリア、ニシャンタシュもひっそりとなりました。ニシャンタシュの商店主は、こんな人けのないニシャンタシュを見たのは初めてだと言いました。

「私はここで20年商売をしていますが、こんなひっそりとしたニシャンタシュを見たのは初めて。自爆テロが起こるまえは、大勢のツーリスト、とくにイランの方々がここで買い物を楽しんでいたのですが、あわててホテルに帰られました。その後、お客様は戻ってきません。皆さん、外出を怖がっているんです」

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メトロ駅もがら~ん

3)カドキョイ
自爆テロはイスタンブルのアジア側にも影響をおよぼしました。アジア側の重要な交通基点のひとつ、アイルルク・チェシュメシ地下鉄駅も、フェリー乗り場も、午後7時にはだれもいなくなりました。ふだんはここからベシクタシュや、カラキョイや、エミニョニュに行く乗客で、駅もフェリー乗り場も人でいっぱいなのですが。

カドキョイの中心の商店も早く閉店し、普段は満席のコーヒーショップもがらがら。カドキョイのコーヒーショップの店員は、3月13日のアンカラの爆弾テロからお客が減りはじめ、にぎやかな街の人通りが少なくなり、今度のテロで、ほとんどからっぽになったと言いました。青果店主は「今日は午前10時からほとんど売れていません。この状態はしばらくはつづくでしょうね」と言いました。

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こんなに人のいないエミニョニュ広場、見たことない。

4)エミニョニュ
イスタンブルの歴史的地区、イエニ・モスクやエジプト・バザールの前の広場も、ふだんにくらべたら、まるで人がいません。イスタンブールの交通機関もテロ攻撃後、乗客が6%に減りました。


春分の日、ネヴルスの祭が制約の中で祝われた

20日、春の到来を祝うネヴルスの祭が、治安上の配慮による制約の中で、トルコ各地で祝われました。ネヴルスはクルド系の人々にとっては新年に匹敵する大事な祝祭日です。

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ネヴルスを祝うクルド系の人々。焚火の上を飛び越えるのがネヴルス祭の行事のひとつ。


今年は治安上の理由から、18の県と地区がネヴルス祭の開催を許されましたが、イスタンブルを初め多くの県ではネヴルスの集会は許可されませんでした。20日、イスタンブルのバクルキョイでネヴルスを祝おうとした人々が警察に阻止され、プロテスター集団が催涙ガスを浴びる一幕もありました。

クルド系政党・人民民主党(HDP)のフィゲン・ユクセクダー共同議長は、イスタンブルでネヴルスの祝祭を禁止されたことを批判しました。「イスタンブルの人々も、トルコの人々も、こんなやり方は決して認めない」とユクセクダー共同議長は、イスタンブルの同党の建物の前で、仲間の議員たちとともにスピーチしました。「この祝祭のメーン・テーマは抑圧された人間性の復権です」

3月の春分のネヴルスは、春の始まる日として、中央アジアやアナトリアで祝われてきました。ディヤルバクルは昔から、ネヴルス祭の中心でしたが、今年は治安上の理由で祭は許可されませんでした。

治安部隊がクルド労働者党(PKK)の掃討作戦を行っている東部と東南部、エルズルム、エルジンジャン、ムシュ、バトマン、ビンギョル、トゥンジェリ、シュルナク、カルス、ハッカリ、マルディンでは、今年はネヴルス祭は禁止、テロが頻発する首都アンカラとイスタンブルでも禁止されました。

エフカン・アラ内相は、ネヴルスの警備のために、全国で12万人の警官と8万人の憲兵の計20万人が配置されたと言いました。


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イスタンブルの中心で自爆テロ。5人死亡、39人負傷

2016年03月20日 | 国内
3月19日 イスタンブルの中心タクシムのイスティクラル通りで自爆テロがあり、5人が死亡、39人が負傷しました。

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犠牲者はすべて外国籍者で、イスラエル市民4人とイラン市民1人でした。メフメト・ムエッジンオール保健相は、24人の外国人と子供1人を含む39人が負傷し、病院で治療中の7人は重体だと言いました。

「不幸にして、わが国はいま、非人間的な行為によって、際限ない危険な状況に直面している」と保健相は言いました。ダウトオール首相は声明文で“非人間的な”攻撃を非難し、犠牲者の家族に哀悼の意を表し、負傷者の早い回復を願いました。

「国民と政府を代表して、私は、無差別に人々を標的にする残虐攻撃を行った殺人者たちを非難する。全人類と人々の生きる権利を標的にするテロリズムの“ほんとうの顔”を、全世界が認識しはじめた」と首相は言いました。首相はまた、トルコはさらに決意をもって、テロを根絶するまで戦いつづけると誓いました。

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イスティクラル通りの攻撃の犯行声明はまだ出ていません。歩行者用の長い道、イスティクラル通りには、世界的なショップや外国領事館が並び、2~300メートル先には、警察のバスがよく停まっています。

ある当局者はロイターに、「攻撃者はトルコ労働者党(PKK)かイスラム国(IS)だという証拠がある。自爆者は人の多い場所をねらっている」と言いました。「自爆者は警察を見ておびえ、目標地点に着くまえに、爆弾を爆発させた」

ラジオ・テレビ最高委員会(RTUK)は攻撃現場の写真とビデオの報道を一時禁止しました。委員会の発表では、爆発現場からの生中継と爆発が起こった場所のビデオ、遺体の写真などが一時報道禁止になりました。

ドイツはテロ攻撃の情報に従って、3月17日18日、アンカラの大使館とイスタンブルの領事館を閉鎖し、テロ攻撃後、イスタンブルにいるドイツ人旅行者にホテルから出ないで、メディアの治安情報を聞くよう警告しました。

世界的に有名なイギリスのバンド「スカンク・アナンシー」のリード・ヴォーカルのスキンはテロ攻撃の目撃者の1人です。スキンは「ホテルの外で大きな音がした。恐かった。人が死んでいた。恐ろしいシーンだった」と、ツイッターに書いています。

首都アンカラで37人が死んだ自爆テロがあって6日後に、イスタンブルで今回のテロが起こりました。アンカラの攻撃は、PKKとリンクしているテロ集団「クルディスタン自由の鷹」(TAK)が犯行声明を出しました。このグループは、3月13日に起こった車爆発テロを、7月以来、南東部で行われてきた対PKK治安作戦に対する“復讐”だと言いました。

TAKは、先月、アンカラで29人が死んだ車爆発テロの犯行声明もしています。1月、イスタンブルで1人の自爆者が、ドイツ人ツーリスト11人を殺したテロについては、政府はISの仕業だとしています。


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