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国境にトンネルを掘ってトルコに潜入したIS容疑者逮捕

2016年03月29日 | 国内
3月29日 3人のイラク人を含む9人のイスラム国(IS)メンバーが逮捕されました。ジハーディストの潜入や武器の搬入を防ぐために、トルコ政府が国境に建てた、高さ3メートルのコンクリートの塀の下に、彼らはトンネルを掘ってトルコ領内に潜入しました。

 Hurriyet

イラク人3人とシリア人1人のIS容疑者4人は、3月27日、南東部カフラマンマラシュ県のパザルジュク憲兵隊コマンドに拘束されました。彼らは塀の下にトンネルを掘って潜入しましたが、この塀はシリア国境沿いに、キリスの東からカルカムシュまで70キロつづいています。

容疑者たちは、パザルジュク・ナルル地区のアクス橋の入口で、バス内を捜索した憲兵隊に捕まりました。4人の容疑者はパザルジュクの裁判所に連行され、3人のイラク人は“テロ組織メンバー”として逮捕され、シリア人容疑者は未決で釈放されました。

また、車爆発テロの準備をしていた6人のIS容疑者が、南東部ガジアンテップで逮捕されました。報道によると、容疑者の1人は、2015年のアンカラのテロで逃亡中の容疑者たちと関係しているということです。昨10月10日のアンカラ駅近くのテロでは、平和活動家ら102人が死亡しました。

ガジアンテップの対テロ警察は、特別訓練を受けたIS戦闘員がトルコ領内で車爆発テロを準備しているという情報を得て、作戦を開始しました。4人のIS戦闘員が逮捕されました。その1人は2015年10月10日のアンカラの自爆テロに関与した容疑者たちと関係していると言われます。


エルドアン大統領が米多国籍企業25社トップに会うため訪米

エルドアン大統領が5日間アメリカを訪問し、「フォーチュンの100社のリストに入っている多国籍企業25社の経営者たちと会談し、トルコへの投資を促すでしょう。大統領はまた、「大西洋貿易・投資パートナーシップ」へのトルコの参加支持を要請すると思われます。

 Hurriyet

エルドアン大統領のアメリか企業歴訪は3月29日から始まります。大統領訪米の主たる目的は、ワシントンDCの「核安全保障サミット」に出席するためですが、アメリカのトップ25社の経営者に会うことも重要な目的です。

訪問する企業の名は治安上、発表されませんが、防衛、科学技術、財政、食料、化学、航空の企業と思われます。情報源によると、主要な議題は、トルコの投資環境とTTIPへ加盟の可能性でしょう。トルコのムスタファ・エルタシュ経済相は、大統領の訪米の準備として、先週、トルコで活動しているアメリカ諸企業の経営者たちと、イスタンブルで会いました。

「外国経済関係委員会」(DEIK)のジハド・ヴァルダン会長は、「アメリカの会談は、トルコ・アメリカ・ビジネス協議会(TAIK)とトルコ投資支援・促進局(ISPAT)の協力で組織された」と言いました。

この歴訪では、300人のガラ・ディナーが催されます。エルドアン大統領はディナー中、トルコへの投資に関するプレゼンテーションをすると思われます。プレゼンテーションはDEIKとISPATが行うでしょう。


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ドーアン・ニュースが2つの写真賞を受賞

2016年03月29日 | 文化
3月28日 昨年9月、トルコのボドゥルムの沖合で溺死した3歳のアイラン・クルディちゃんの写真が、トルコ・フォトジャーナリスト協会の「2016年報道写真コンテスト」で、「今年の報道写真賞」を受賞しました。撮影者はドーアン・ニュース記者ニリュフェル・デミルさん。

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2015年9月2日になくなったクルディちゃんの、胸が痛む写真は、国内外に難民危機を伝える引き金となりました。とくにシリアからの難民の窮状に、ヨーロッパが行動を起こさないことに、多くの人々が怒りの声を上げました。

デミルさんはインタビューで、砂の上に横たわる子供の遺体に遭遇したとき、呆然としたと言い、自分にはジャーナリストとしての責務を果たす以外選択はないと考え、写真を撮ったと付け加えました。

DHAのフォトジャーナリスト、ウーウル・ジャンさんも、このコンテストの政治部門で受賞しました。ジャンさんは、エルドアン大統領が黒海岸の町リゼを訪れたとき、1羽のヤマウズラが大統領の頭に着陸した瞬間をみごとに映像にしました。

このコンテストには、2015年の事件を撮った4155点の写真が集まりました。コンテストは今年で31回になります。


イスラエル政府が在トルコ市民に危険回避のため帰国を勧告

 19日の自爆テロで3人のイスラエル市民がなくなりましたが、イスラエル政府は今後のジハーディストのテロの可能性を考慮し、在住市民にトルコを去るよう勧告しました。

 Hurriyet
イスティクラル通りの聖アントニウス教会も、イースターには武装警官が警備に当たった。


「現在の旅行警告を、基本的な脅威から高度な脅威にグレードアップすることにした。トルコ旅行を避けるよう一般に勧告し、また現在トルコ在住の人は、できるだけ早く出国するよう勧告する」と、イスラエル政府が声明書を出しました。声明文はトルコのツーリストを標的にしているイスラム国の脅威を強調し、今後もテロが行われる可能性が大きいと言っています。

トルコとイスラエルの外交関係は緊張状態がつづいていますが、何千何万のイスラエル人が、毎年、トルコを訪れています。3月19日の、イスタンブルの中心イスティクラル通りで、1人の男が自爆したテロでは、3人のイスラエル人とイラン人1人が命を落とし、39人が負傷しました。


キリストのフレスコ画で観光客を呼ぼうと地元ムーラ県は期待

イエス・キリストと多くの聖者たちを描いたフレスコ画と、その周辺の岩墓でツーリストを呼ぼうと、南西部ムーラ県ヤターアン地区で、ジェオパーク・プロジェクトが進行中です。

 Hurriyet

1500年昔の隠れキリシタンが描いたと考えられるフレスコ画を保護し、プロジェクトに役立てようという計画です。フレスコ画はムーラ県のハイウエイから1キロ、チネ・アドナン・メンドレデ・ダムの岸にあります。タルジャン・オーウズ副市長は、フレスコ画を公開すれば、訪問者も増えるだろうと言っています。

「初期キリスト教徒の祈りの場で発見されたフレスコ画には、イエス・キリストと聖者たち、子供たちの磔刑が描かれています。岩に描かれた絵は1500年昔のものです。人々はこの場所で、ひそかに祈っていました」と、オーウズ副市長。「ムーラ市とヤターアン区が共同でプロジェクトを行っていますが、近く完成するでしょう」


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