夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

『シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ』

2020-01-24 09:28:33 | 宝塚歌劇以外の観劇つれづれ
今年の初観劇です。
シアタークリエにて。



『シャボン玉とんだ 宇宙までとんだ』は音楽座のミュージカルで、かつて80年代後半~90年代にかけて上演されました。

その『シャボン玉~』にかつて大きな感銘を受けた井上芳雄くんが、上演したいと望んだそうな。
それに賛同して、かつて音楽座で『シャボン玉~』にかかわったメンバーが出演しています。
土居裕子さん、畠中 洋さん、吉野圭吾さん、濱田めぐみさん、他にも。
濱田さんが音楽座に係わっていたのは、今回初めて知りました。音楽座から四季へと進んだのね。
逆に圭吾さんは、四季→音楽座。12月30日まで同じシアタークリエで『ロカビリージャック』の公演に出ていて、年が明けたあとは『ロカビリー~』の地方公演に出演しながら『シャボン玉~』にも出演するというハードスケジュール👀(なので、福井晶一さんとWキャスト。)

そして井上芳雄くん。
上原理生くん、咲妃みゆさん、仙名彩世さん。
地方公演は月影 瞳さんも出演します。(濱田さんのお役。)

出演者が豪華~✨❇️✨


~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
以下、公式からの引用です。

ミュージカル『シャボン玉とんだ 宇宙までとんだ』

Story
いつの日か夢は叶う 輝く心があれば 虹色のシャボン玉 宇宙(ソラ)まで飛ばそう
悠介はシャイで少し頼りない青年。周りの人々からいつも心配されながらも、作曲家として身を立てるという夢を志して懸命に努力していた。
ある日、悠介はスリを生業としている少女・佳代と遊園地の迷路で出会う。
身寄りが無くひねくれて生きてきた佳代だったが、「いつの日か夢は叶う」と告げる悠介の姿は、佳代に忘れていた素直な気持ちを思い出させてくれるのだった。
悠介は作曲家として認められ始め、佳代も小さな幸せを大切に過ごしていた。だが、佳代には本人も知らない秘密があった。それは悠介と佳代、そして周りの運命をも大きく動かしていき―。

Copyright Toho Co., Ltd. All rights reserved.

引用ここまで。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

ファンタジーを心に受け入れるかどうかで、感じ方が変わってくる作品だと思いました。
「おとぎ話でしょ」と言い切ってしまうことはとてもたやすいこと。
でも、佳代に次から次へと降りかかる悲運や、順風満帆にみえた悠介にまで訪れる災難を見せつけられると、ファンタジーの存在を信じてしまいたくなります。
時代設定は「昭和」で、衣装もバブル期そのもののデザインなのですが、テーマには「令和」の今にも通じる普遍性があると思いました。
あくまでも佳代への愛を貫こうとする悠介の気持ちを、事件が起きるまでは全力で悠介と佳代を応援していたまわりの大人たちが理解できなかった、理解しようとしなかったのが、唯一、残念な点ではありました。
逆に感情がなかったはずの宇宙人たちに、悠介と佳代の心情に触れることで、ピュアな感情が生まれていきます。
その対比が印象的でした。
ナンバーはシンプルなメロディラインで親しみやすく覚えやすく、BGMも懐かしい感じでした。
音楽は7、8人くらいでの生演奏。

悠介@井上芳雄くん
実年齢よりもひとまわり若い役を演じているわけですが、そういう違和感は全くなし。
ちょっと臆病だったり、晴れやかだったり、意志が強かったり。
その時々の悠介の感情がストレートに伝わってきました。
歌も包みこむように大事に歌っていました。

佳代@咲妃みゆさん
芝居がとても上手かったです。
笑わせるところ、泣かせるところ、全然わざとらしくない。
とても健気な佳代。
佳代は何としても幸せにしてやりたいと、思わせる芝居でした。

仙名彩世さん
退団後の初舞台だそうです。
まだ外部の舞台は様子見という感じでしょうか?・・・いろいろな役で頑張っていました。

濱田めぐみさん@春江
わりとあくが強い演技をする印象があったのですが、喫茶店を切り盛りするふつうの奥さんの雰囲気が出ていました。
どうしてもこの作品に出たかったそうです。

土居裕子さん@ピア(宇宙人)
とにかく歌声が美しい。ものすごく澄んだ声です。
普通の市井の人々の話に宇宙人が登場したら違和感ありありになるはずが・・・こんな夢を見てもいいよね!と思わせる宇宙人チーム。
音楽座の『シャボン玉~』で佳代をたくさん演じたそうです。

上原理生くん
宇宙人を演じたり、悠介の作曲の先生を演じたり。先生役のほうは貫禄充分。
優しい雰囲気のナンバーが多かったので、理生くんらしい熱いソロナンバーがなかったのは、残念といえば残念かな?

吉野圭吾さん@喫茶店のマスター
良い人を演じる圭吾さんを観るのは、しかも日本人役で観るのは、3年ぶりかな?
だからかなり新鮮🍋
音楽座時代は宇宙人の役でこの作品に出ていたそう。
また『シャボン玉~』に出れて嬉しいよ☺️オーラが伝わってきました。
最後にみんなで歌う「♪ドリーム」も周囲と顔を見合わせながらニコニコと。


いちばん印象に残ったこと。
悠介に夢は何か?と訊かれて、「好きなひとの奥さんになって、朝、旦那さんをいってらっしゃいと送り出す」という佳代の答え。
そういう世間的にはごく普通のことが夢だという、それまでの佳代の人生。
喫茶店でバイトをしながらではあるものの、「夢は作曲家になること!」と堂々と宣言できる悠介。

たぶん登場人物のみんなにそれぞれの夢があって、それをあたためながら生きているのだろうな、と思わせたの
でした。



ほのぼのして、ハッピーエンドで、ああ、良かった~🙂
・・・だけではない、ラストに到るまでのいろいろに、たくさんの事が詰まったミュージカルだったのでした。





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