夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

『王家に捧ぐ歌』(2)

2015-08-16 22:45:10 | 宝塚観劇つれづれ

ラダメスには、とにかくアイーダへの愛しかありませんでした。
将軍になることを望み、エチオピアを解放したのに、自らが為政者になりたいという野心はなく…エジプトに居ては、アイーダとは結ばれないと悟ると、迷わずエジプトを捨てようとする潔さ。(『カリスタ~』でも主人公が愛のために、あれほど帰りたがった故郷を離れていましたね…)
ラダメスの愛は決してぶれないので、女にとって、こんな理想の男はいません。

そんなラダメスのまぁ様は、ひたすらかっこよかったです
金ぴかよりも、やはり二幕のワイン色?や最後のシンプルな白の衣装の方が好き
歌も演技も、誠実で丁寧でした。
このラダメスという役は、アイーダ一筋だから、迷わないのね。
ラダメスのバックグラウンドが全く描かれていないので想像するしかありませんが、もう少し主役たるラダメスが深く掘り下げて描かれた脚本だったらと思いました。
そうしたら、苦悩するまぁ様とか、もっとかっこよかったのに
お芝居では踊る場面がほとんどないので、フィナーレのまぁ様は発散してましたね
デュエットダンスでは、みりおんちゃんを回す回す
トップの大羽根は、黒と白のシックでかつ豪華なものでした


さて、アイーダは脚本の書き込みも申し分なく、演じ甲斐のある役だと思いました。

みりおんちゃんに、トップ娘役として代表作になる役が回ってきましたね
初演が、安蘭けいさんの役だったから、ふつうはトップ娘役でもこんなには歌わないでしょう、というくらいにソロがあり、みりおんちゃんはしっかりとそれに応えていたと思います。
みりおんちゃんは、地に足がちゃんと着いている女性の役の方が得意だと思うので、アイーダははまり役で、“悲劇のヒロインになってしまった”というような、わざとらしさがなくて感情移入しやすかったです
まぁ様とのバランスもよく、楽しみなトップコンビです

で、つくづく感じたのは、いくら宝塚版として潤色してあるとはいえ、主役はアイーダだなぁ、ということでした。


そして、アムネリスは伶美うららちゃん。
思った通り、豪華な衣装がよく似合ってとても綺麗でした。
大きな役にも慣れてきたのか、舞台上のしぐさも堂に入っています。
地声が低いから、「静まりなさい」「うろたえてはなりません」という台詞には、ファラオの娘らしい威厳を感じます。
芝居だけを観ているぶんには、なかなかに良いのです。
だけど、さんざん言われているように歌が
地声で歌えるあたりは安心できます
曲を知っているから、予想しながら聴いているのでダメージは少ないとは言うものの、音が高くなると…
お芝居では大活躍なのに、プログラムやパレードの階段降りの扱いの小ささにちょっとびっくり
これが宝塚の娘役の現実。

現実といえば…
うららちゃんは娘役でなくて、雰囲気が女役なのですよね…各組でこれからトップになる面々とのバランスを考えると歌の弱さも相まって、もうトップ娘役は…うーん(-_-;)


その他、娘役さんでは、せいこちゃんの役が小さいのに驚きました。エジプトの女官の中だとやっぱり別格感がありますね~。エトワールで歌ってはいましたがアムネリスをうららちゃんとWキャストにすることは出来なかったのかな?

エチオピアの囚人たち(娘役)が故郷を想って歌う「おーアフリカ」という曲がハーモニーも綺麗で好きです。

書ききれませんので、次に。

(続く)

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