世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

届きそうでつかめない いちごの様に

2013年11月01日 23時11分57秒 | Weblog
久々に華原朋美の「I'm proud」の歌詞を噛みしめた。

「I'm proud
 届きそうでつかめない いちごの様に
 甘く切ない事夜中思い浮かべてた」

「いちご」は最初「りんご」だった。
しかし「いちごがいい」と朋ちゃんが小室さんに言って、こうなったらしい。

いちごとりんご。
同じ赤い果物なのに印象がまるで違う。






・いちご…握るとつぶれる。
・りんご…高い所にある。硬い。


この歌詞の場合、雰囲気的なことを考えるとやはり「いちご」がぴったりではないだろうか。


夜、思い浮かべることは、手軽に口にできるものがいい。
りんごのように剥く手間が必要な「甘く切ない事」は面倒だ。
歯から血をダラダラ流しながら「甘く切ない事」を丸かじりするのも嫌だ。
「リンゴをかじるっと歯茎から血が出ませんか?」(By加山雄三)になってしまう。


睡眠に入る前の一瞬。いちごのようにポイっと口にできて、咀嚼をする度に、適度な甘酸っぱさが口内に広がるあの感じこそ、この曲に相応しいのだと今更ながらそう思う。



りんごは高い所にあるが故、背伸びしないと入手できない。
「届きそうでつかめない」から背伸びをする(努力)が必要。
「夜中思い浮かべ」るのに、背伸びは…難儀である。
その点、いちごは割と低い位置にあるのでりんごに比べれば楽に入手できる。
恋でも将来の夢でもなんでもいい。
それらの事を、いちごをちょろっと摘んで口に放り込むような感覚で思い浮かべる、そんなリラックスしつつも少しドキドキする夜こそ、あの歌詞のあの部分の世界なのである。

よって、「いちご」でよかったのだ。

そんなことを今日、喫茶店でぼんやりと考えてしまった。




5年間の空白期間に華原朋美は閉鎖病棟でもこの歌を歌っていたとのこと。
その事実は私の胸を締め付ける。


「I'm proud
 届きそうでつかめない いちごの様に
 甘く切ない事夜中思い浮かべてた」

この歌詞をどんな思いで歌っていたのだろうか。

かつて愛する人に与えてもらった「いちご」
スポットライトを浴びていた誇り高き「いちご」
いつのまにか消えていた「いちご」
もう届かないのかな…という不安や焦りでさぞかし辛かっただろう。

閉鎖病棟のベッドで泣きながら、「甘く切ない事夜中思い浮かべてた」華原朋美を思うと涙が出てくる。

そんな日々を乗り越えて、自身の「歌が好き。歌いたい」という思いを信じて努力をした結果、華原朋美は再び「いちご」を取り戻した。何事にも粘りが欠如している私にとっては見習うべき執念である。


最近の華原朋美を見ていると、彼女の掌に「いちご」が見える気がする。
かつての「いちご」よりも、瑞々しくてたおやかに実った「いちご」が。
誰から与えられたんじゃない、彼女自身が努力して手に入れた「いちご」が。

華原朋美 I'm proud (PV)



アメイジング・グレイスも良い。
済んだ歌声に涙腺が緩む。
華原朋美 - 「アメイジング・グレイス」MUSIC VIDEO





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6 コメント

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すとろべりー (ステイサム)
2013-11-02 14:11:27
♪I'm proud
亮子さまの仰る通り《りんご》ではなく《いちご》ですよね!!
華原朋美がまだ子供に近かった頃の♪I'm proudは太陽の光のように眩しかった
今♪I'm proudは、月の光‥経験のなかで他から貰った光を、懸命に掴んだ光を、優しく届けてくれる。見つめていたい月光‥
復活した♪I'm proudを聴いたとき、涙が溢れた、華原朋美の表現力!本当の歌姫になった朋ちゃん♪
焦らずに自分を信じて歩んで欲しいな‥と、思うのであります

《いちご》
「あたち、いちごだーいちゅき!はじーめてたべるの」とは、3歳だったあたちが、母親が洋裁で仕上げたワンピースを、西川口から朝霞の叔母の家まで届けに行った先で言った、あたちの台詞である
お土産に《いちご》を持って、あたちは《いちご》の心配をしながら、ちんちん電車に揺られた‥
叔母の家に着き、お土産の《いちご》を渡す母親、受け取る叔母
「いちごがだいちゅき」なあたちは、《いちご》だけを見ていた
母親と叔母はワンピースの話で盛り上がっている
あたちは《いちご》が気になる
あたちはモゾモゾしながら言った「あたち、いちごだーいちゅき、たべたいな」と
母親は「これは叔母さんにお土産でしょう」と困惑顔をする
あたちが悄気ていると、笑いながら叔母が「ごめんねー洗ってくるねー」と、台所へ行き、《いちご》にミルクとお砂糖を掛けて戻って来た
「はーい、どうぞ」とあたちの目の前に《いちご》を出してくれた
あたちは《いちご》の匂いを嗅ぎながら「あたち、いちご、だーいちゅき!はじーめてたべるの」と嬉しさを言葉にした
母親は「初めて食べるなんて、叔母さんだからいいけど、他の人が聞いたら本当にするでしょう」とまだ困惑顔か消えない
笑顔の叔母は「今日のいちごは美味しい?」とあたちの頭を撫でながら言った
あたちは「うん、いちばんおいちい」‥
今でも母親といちごを食べる時「あたちといちご」の話は付き物なのですとろべりー♪「とちおとめ」食べたし


☆吉熊上司一家がお参りするのは、たぶん東山霊園かなーと思います
亮子さま!三春の滝桜をご覧になっていたのですね♪
あの頃はまだ、滝桜の幹の回り近くで、お弁当食べられたりしたのですが、今は厳重になり、のーんびりお弁当広げてとはいきません
観光化され、ピリピリムードなんですよーだんだかなーなのです。。


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いちご (亮子&吉熊)
2013-11-02 23:44:41
ステイサム殿

そうですね。かつての姿が「太陽」ならば今の朋ちゃんは「月」みたいですよね。しっとりとした歌い手さんになりました。

ステイサム殿のいちごへの思い、楽しく読ませていただきました♪あたちのいちご。

東山霊園ですね。週明け、吉熊上司に訊いてみます♪
あの頃の三春はのんびりしていましたね。今では大混雑らしいですね。テレビなどでみますと・・・。
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☆I'm proud★ (ゆいな)
2015-03-06 20:47:43
ほんとですね、朋ちゃんは自分の手で『いちご』を掴んだのですよね(;_;)☆
亮子さんのこの記事、感動です!

今日、3月6日は『I'm proud 』の発売日でしたよね★
何年経っても思い出します♪

そういえば、歌詞の『りんご』が『いちご』になったことについて、最近(?)朋ちゃんが、何かで話してたのを思い出したのですが、

当時、お酒を飲みに行った時に、シャンパングラスに苺が入っているお酒があって、シャンパングラスって細長い形だから、その苺を取りたくても取れなかった。それで「届きそうで掴めない いちご」を思いついた…と♪

あ、私のブログにも『I'm proud 』 の記事(1月21日)を書いていたのですが、その記事の画像の朋ちゃん、亮子さんご存知でしょうか??

その動画が、もしどこかで観れたらぜひご覧になってみて下さいませ☆★

ファッションもすごく可愛くて、「亮子さんもお好きな感じじゃないかな~!?」と思いながら観てたんです♪
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発売日 (亮子&吉熊)
2015-03-07 14:27:47
ゆいな殿

発売日でしたね★

>当時、お酒を飲みに行った時に、シャンパングラスに苺が入っているお酒があって、シャンパングラスって細長い形だから、その苺を取りたくても取れなかった。それで「届きそうで掴めない いちご」を思いついた…と♪


ああ!私もそれ、何かで読みました。
何だったっけ・・・うーん、思い出せません。

>あ、私のブログにも『I'm proud 』 の記事(1月21日)を書いていたのですが、その記事の画像の朋ちゃん、亮子さんご存知でしょうか??

これは恐らくカウントダウンテレビのスペシャルで「Save your dream」を歌っていたときのもようですかね。TBSの屋上で歌っていたような気がします。

ボタンが縦一列についたクラシカルなワンピース(コート?)ですよね。私もあれ、好きでした★
ゆいな殿、ドンピシャです!

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Unknown (ゆいな)
2015-03-08 14:49:00
あ、私も最初、『save your dream』だと思ってたら『I'm proud 』 の動画だったんです!

私、初めて見るものだったので「えっ!こんなバージョン知らんかった~(゜▽゜)」
とビックリして記事にしまして♪

もしかしたら、時期は『save ―』を歌っていた頃なのかもしれませんね!
朋ちゃんの髪型も前髪がないし、例の『ホアキンベラオ』の指輪をしてるみたいだし…☆

さすが亮子さん★ご存知でしたのね♪
ワンピースのようなコートのような…クラシカルで可愛いですよね(*^^*)
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I'm proudでしたか!? (亮子&吉熊)
2015-03-08 22:13:15
ゆいな殿

I'm proudでしたか!!!
おおおおおおお!!!!

ホアキンベラオの指輪、ゆいな殿の日記にも書いてありましたね。あの指輪に似たのを私も探してて、超懐かしかったです。

あの洋服、良いですよね~。

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