いつもは昼過ぎに、他の建物に行く。
他部署を回り、書類を渡したり渡されたりするのである。
今日は朝一番に、吉熊上司から他の建物にいる社長と副社長に書類を持っていってと依頼された。
9時ちょっと過ぎの道路は清々しかった。
晩秋だというのに民家の軒先に咲いているコスモスの健気な様子を見たり。
生まれたての空が高く澄んでいるのを仰いだり。
ご婦人が連れている珍しい種類の犬に目を見張ったり。
出勤時とはまた違う。
「早く会社に行かなければ」という心理がないからだろうか。
昼過ぎとも違う。
冬になりかけの朝日は優しい色をしているからだ。
その光の中にあるものは、全てが優しく見える。
吉熊上司は朝、ウォーキングをしている。
なんだかその気持ちが分かった。
「朝、歩くと気持ちいいですね」
と吉熊上司に言ったら
「そうだろ?どこまでも歩いて行けそうな気分になるよ」
とのこと。
ちょっとした日常の断片だけど、とても印象に残る会話だった。
他部署を回り、書類を渡したり渡されたりするのである。
今日は朝一番に、吉熊上司から他の建物にいる社長と副社長に書類を持っていってと依頼された。
9時ちょっと過ぎの道路は清々しかった。
晩秋だというのに民家の軒先に咲いているコスモスの健気な様子を見たり。
生まれたての空が高く澄んでいるのを仰いだり。
ご婦人が連れている珍しい種類の犬に目を見張ったり。
出勤時とはまた違う。
「早く会社に行かなければ」という心理がないからだろうか。
昼過ぎとも違う。
冬になりかけの朝日は優しい色をしているからだ。
その光の中にあるものは、全てが優しく見える。
吉熊上司は朝、ウォーキングをしている。
なんだかその気持ちが分かった。
「朝、歩くと気持ちいいですね」
と吉熊上司に言ったら
「そうだろ?どこまでも歩いて行けそうな気分になるよ」
とのこと。
ちょっとした日常の断片だけど、とても印象に残る会話だった。