ため息

私の受け持つ仕事の中で、伝票作成というものがある。

各部から要望があると、
①印刷会社に伝票の見積もりを取る。
②稟議書を書いて社長の決裁をいただく。
③発注。
④納品を見守る
…というのが一連の流れだ。
およそ1ヶ月かかる。

伝票の管理までは私は請け負っていない。

なのに、いつもいつも伝票の在庫を切らせては私に泣きついてくる人が当社には存在している。
今日はその人に、
「その伝票がないと困るんです。今月中に作ってください！」
と金切り声を張り上げられた。

吉熊上司と呆れてしまった。
事なきを得たが、その部署の次長には「きちんと在庫を管理して、前もって依頼してくださいね」と言っておいた。…もう5回目ぐらいの忠告なんだが。そろそろ分かってほしい。

制服の管理も私の仕事。
制服が不必要となった役職に就きながらも、なかなか制服を返却をしてくれない某店の人。夏に一度連絡をしているんだが、まだ返してくれない。制服は会社の資産である。再び取り立ての電話をする。

「こちらの台帳には返却した記録がないのですが。お心当たりはございませんか？」
と言ったところ、
「返しましたっ。ていうか、私が制服を隠し持っていて何の得があるのでしょうかぁ？」
と薄ら笑いとともにそう言われた。



『売上が作れない本社の人間は、店舗の人間に食わせてもらっているんだぞ』

異動してきた日、最初に上司に言われたこの言葉をずっと肝に命じてきたつもりだけれども、時々やりきれないときがある。

なんだかなあ…。

笑顔でいるの、疲れた。

ため息…。