今日も暑かった。
出勤後にトイレの鏡で確認すると、額に汗の滝ができていた。
「華厳の滝というか湯滝に近いかも」と地元の友達に報告。
栃木県民でないとわかりにくい比喩である。
華厳の滝、湯滝、そして竜頭の滝といえば、奥日光の名瀑三滝。
藤村操が「巌頭之感」を遺して自殺した華厳の滝。(曰く、「不可解」)
竜頭の滝はその形状がリアル竜で、ドラゴンボール世代だと「シェンロンだ!」と叫びたくなるほどである。そんなシェンロンをすぐそばにある茶店でお団子を食べながら見た思い出。
そして湯滝。
高さ70メートル、長さ110メートル、幅25メートルの大きな滝。
今日の私の額はこの湯滝状態だった。竜頭の滝、華厳の滝よりもダイナミックな感じの滝である。
よく額に汗して働くというが、マジでそれを体感した。
しかも働く前から。
夏だからしゃーないんだけど、どうにかならないものかね・・・とマスクの下で独り言を言う自分を鏡越しで見た。
午後は夕立。
雷都・宇都宮で生まれ育ったのに、私は雷が苦手。
元来、予測できない大きな音が好きではないのもあるし、あの心をかき乱すような地響きを体感すると恐怖心で狂いそうになる。
幼いころ、幼馴染とその母親たち、そしてうちの母と妹と弟で日光へ日帰り旅行に行った。
そこで雷に遭遇し、とても怖かったのを覚えている。
地響きしていたからね、マジで。
どこかトンネルみたいなところで雨宿りをしていたのだが、雷が轟く度に母の手をぎゅっと握りしめていたっけ。
あの日、どんなものを食べたかなどという記憶は残っていない。ただただ雷が怖かったという記憶が雷鳴と共に蘇るだけ。
そうそう、母は密かに日光が好きなのかもしれない。
ふと今日思った。その近くの足尾で育ったということもあるのだろうが、新緑の季節にも紅葉の季節にも日光に行きたがった。
幼いころの写真を見ると、日光での家族写真が多いことに気付く。
宇都宮の家から車で2時間半ほどかかる日光。
SNSがなかった当時、誰に見せるでもないのに、母は日光の自然豊かな景色やそこにある私たち子供たちの様子をたくさん撮影していた。
それらの写真には、スマホで気軽に撮影できる今の「誰かに見てもらいたい」という虚栄心なんぞ全然なくて、母の楽しくて嬉しくて「つい撮影した」という気持ちに満ちている。
・・・と、図らずも今日は日光を思う日であった。
明日も暑いらしい。
また額に滝ができるのだろうか。
願わくば、水不足のときの華厳の滝レヴェルにとどめてもらいたい。
ていうか雷も怖いので、可及的速やかに秋が来てほしい。
今日は上天丼。
吉熊のリクエスト。



出勤後にトイレの鏡で確認すると、額に汗の滝ができていた。
「華厳の滝というか湯滝に近いかも」と地元の友達に報告。
栃木県民でないとわかりにくい比喩である。
華厳の滝、湯滝、そして竜頭の滝といえば、奥日光の名瀑三滝。
藤村操が「巌頭之感」を遺して自殺した華厳の滝。(曰く、「不可解」)
竜頭の滝はその形状がリアル竜で、ドラゴンボール世代だと「シェンロンだ!」と叫びたくなるほどである。そんなシェンロンをすぐそばにある茶店でお団子を食べながら見た思い出。
そして湯滝。
高さ70メートル、長さ110メートル、幅25メートルの大きな滝。
今日の私の額はこの湯滝状態だった。竜頭の滝、華厳の滝よりもダイナミックな感じの滝である。
よく額に汗して働くというが、マジでそれを体感した。
しかも働く前から。
夏だからしゃーないんだけど、どうにかならないものかね・・・とマスクの下で独り言を言う自分を鏡越しで見た。
午後は夕立。
雷都・宇都宮で生まれ育ったのに、私は雷が苦手。
元来、予測できない大きな音が好きではないのもあるし、あの心をかき乱すような地響きを体感すると恐怖心で狂いそうになる。
幼いころ、幼馴染とその母親たち、そしてうちの母と妹と弟で日光へ日帰り旅行に行った。
そこで雷に遭遇し、とても怖かったのを覚えている。
地響きしていたからね、マジで。
どこかトンネルみたいなところで雨宿りをしていたのだが、雷が轟く度に母の手をぎゅっと握りしめていたっけ。
あの日、どんなものを食べたかなどという記憶は残っていない。ただただ雷が怖かったという記憶が雷鳴と共に蘇るだけ。
そうそう、母は密かに日光が好きなのかもしれない。
ふと今日思った。その近くの足尾で育ったということもあるのだろうが、新緑の季節にも紅葉の季節にも日光に行きたがった。
幼いころの写真を見ると、日光での家族写真が多いことに気付く。
宇都宮の家から車で2時間半ほどかかる日光。
SNSがなかった当時、誰に見せるでもないのに、母は日光の自然豊かな景色やそこにある私たち子供たちの様子をたくさん撮影していた。
それらの写真には、スマホで気軽に撮影できる今の「誰かに見てもらいたい」という虚栄心なんぞ全然なくて、母の楽しくて嬉しくて「つい撮影した」という気持ちに満ちている。
・・・と、図らずも今日は日光を思う日であった。
明日も暑いらしい。
また額に滝ができるのだろうか。
願わくば、水不足のときの華厳の滝レヴェルにとどめてもらいたい。
ていうか雷も怖いので、可及的速やかに秋が来てほしい。
今日は上天丼。
吉熊のリクエスト。



