心療内科デー。
待ち時間5時間。
成田~香港のフライト時間を超越してしまった。
普段は火曜日に予約をするのだが、心療内科がお休みだったので今日、木曜日に予約をした。
待合室に顔馴染みが居なくて、ちょっと居心地が悪かった。アウェイ感、半端ねぇ。
で、ベトナムである。
今年の夏はベトナムに行くのだが、如何せん一人旅なので予習に余念がない。
やりたいこと、見たいところ、欲しいもの、この三点に絞って考えるものの、つい「あれも」「これも」と欲張ってしまう。
けっこう時間との戦いになる予感。
さて、診察。
クマ医師の顔、超疲れ果てていた。
てか、萎んでいた。
そうだよね。1日70人の話を聴くって過酷だよな。
今日は確認程度。
仕事の進捗を話した。
ルーティンワークをさっさとこなして、「形になる仕事」に取り掛かることを宣言!!
心療内科の中心で、やる気宣言!をしたのである。
「来年は、(昇進の件で)先生に良いご報告をしたいです」
と鼻息荒く言ったら、クマ医師は
「・・・」
と無言になった。
そうだ。来年の今頃、私はもうここに居ないのかもしれぬ。
ここに居ることを肯定することはきっと彼の職業的にアレなんだろう、きっと。
彼との仲も、この夏で丸9年になる。
親兄弟、友達や上司にも言えなかったことをクマ医師には言ってきた。
あの電子カルテの中には素っ裸の私が詰まっている。
最近思うのが、私の中に彼が存在しているということだ。
私 「先生、あの人、怒っているからああいう態度を取るのでしょうか」
クマ医師(妄想)「なんでそう思うのですか?あなた、間違ったことをしましたか?」
といった具合に、クマ医師が私の脳内に降臨するのである。
これは治療的に、一つの完成形なのではないだろうか。
そんなことを彼に言いたかったのだが、今日の彼は萎んでいるので、次回言ってみようと思う。
睡眠も寝る前にソラナックスを飲むだけに留まり、たまにマイスリーを飲む程度になった。
中途覚醒も寝つきが悪いこともない。
「睡眠の質がよくなったのですね」
とクマ医師は嬉しそうだった。
可及的速やかに退散して差し上げたく、薬の確認をされている間にそそくさとヴィトンのルコに手を伸ばすと、クマ医師は何か言いたそうだった。が、敢えて無視した。彼には早く寝て欲しい。萎んでいるので。早く休んで膨らんで欲しい。
処方変更なし
ゾルピデム酒石酸塩、防風通聖散、カームダン、当帰芍薬散
受付のむっちーさんにアロハシャツを着用させた吉熊を自慢(?)し、送り出された。
表題は華原朋美の「I'm proud」(full version)の歌詞。
「こうして大人になる
夜も怖がらなくなる
街中で居る場所なんてひとつでいい
体中から愛があふれてゆく
I'm proud 壊れそうで崩れそな情熱を
つなぎとめる何か いつも捜し続けてた」
昔、眠れなかったときは夜が怖かった。
クマ医師のモフモフした手の導きにより、私は一歩ずつ考え方のクセを矯正されて「大人」になり、ようやく眠れるようになった。
「街中で居る場所」とは、他の誰かによって作られた場所ではなく、きっと「揺るぎのない自身」の中にあるのだ。
まずは自分を誇りに思うこと。・・・思えるようにしてくれたのは、クマ医師である。
「壊れそうで崩れそな情熱」を「つなぎとめる何か」とは、考え方(認知行動療法によって得られたもの)にほかならない。
薬局を出て、薬が入ったビニール袋をブラブラさせながら「I'm proud」の鼻歌を熱唱する私だった。
待ち時間5時間。
成田~香港のフライト時間を超越してしまった。
普段は火曜日に予約をするのだが、心療内科がお休みだったので今日、木曜日に予約をした。
待合室に顔馴染みが居なくて、ちょっと居心地が悪かった。アウェイ感、半端ねぇ。
で、ベトナムである。
今年の夏はベトナムに行くのだが、如何せん一人旅なので予習に余念がない。
やりたいこと、見たいところ、欲しいもの、この三点に絞って考えるものの、つい「あれも」「これも」と欲張ってしまう。
けっこう時間との戦いになる予感。
さて、診察。
クマ医師の顔、超疲れ果てていた。
てか、萎んでいた。
そうだよね。1日70人の話を聴くって過酷だよな。
今日は確認程度。
仕事の進捗を話した。
ルーティンワークをさっさとこなして、「形になる仕事」に取り掛かることを宣言!!
心療内科の中心で、やる気宣言!をしたのである。
「来年は、(昇進の件で)先生に良いご報告をしたいです」
と鼻息荒く言ったら、クマ医師は
「・・・」
と無言になった。
そうだ。来年の今頃、私はもうここに居ないのかもしれぬ。
ここに居ることを肯定することはきっと彼の職業的にアレなんだろう、きっと。
彼との仲も、この夏で丸9年になる。
親兄弟、友達や上司にも言えなかったことをクマ医師には言ってきた。
あの電子カルテの中には素っ裸の私が詰まっている。
最近思うのが、私の中に彼が存在しているということだ。
私 「先生、あの人、怒っているからああいう態度を取るのでしょうか」
クマ医師(妄想)「なんでそう思うのですか?あなた、間違ったことをしましたか?」
といった具合に、クマ医師が私の脳内に降臨するのである。
これは治療的に、一つの完成形なのではないだろうか。
そんなことを彼に言いたかったのだが、今日の彼は萎んでいるので、次回言ってみようと思う。
睡眠も寝る前にソラナックスを飲むだけに留まり、たまにマイスリーを飲む程度になった。
中途覚醒も寝つきが悪いこともない。
「睡眠の質がよくなったのですね」
とクマ医師は嬉しそうだった。
可及的速やかに退散して差し上げたく、薬の確認をされている間にそそくさとヴィトンのルコに手を伸ばすと、クマ医師は何か言いたそうだった。が、敢えて無視した。彼には早く寝て欲しい。萎んでいるので。早く休んで膨らんで欲しい。
処方変更なし
ゾルピデム酒石酸塩、防風通聖散、カームダン、当帰芍薬散
受付のむっちーさんにアロハシャツを着用させた吉熊を自慢(?)し、送り出された。
表題は華原朋美の「I'm proud」(full version)の歌詞。
「こうして大人になる
夜も怖がらなくなる
街中で居る場所なんてひとつでいい
体中から愛があふれてゆく
I'm proud 壊れそうで崩れそな情熱を
つなぎとめる何か いつも捜し続けてた」
昔、眠れなかったときは夜が怖かった。
クマ医師のモフモフした手の導きにより、私は一歩ずつ考え方のクセを矯正されて「大人」になり、ようやく眠れるようになった。
「街中で居る場所」とは、他の誰かによって作られた場所ではなく、きっと「揺るぎのない自身」の中にあるのだ。
まずは自分を誇りに思うこと。・・・思えるようにしてくれたのは、クマ医師である。
「壊れそうで崩れそな情熱」を「つなぎとめる何か」とは、考え方(認知行動療法によって得られたもの)にほかならない。
薬局を出て、薬が入ったビニール袋をブラブラさせながら「I'm proud」の鼻歌を熱唱する私だった。