世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

「いつも何度でも」

2008年04月08日 23時11分04秒 | Weblog
「いつも何度でも」木村弓

呼んでいる 胸のどこか奥で
いつも心躍る 夢を見たい
かなしみは 数えきれないけれど
その向こうできっと あなたに会える

繰り返すあやまちの そのたび ひとは
ただ青い空の 青さを知る
果てしなく 道は続いて見えるけれど
この両手は 光を抱ける

さよならのときの 静かな胸
ゼロになるからだが 耳をすませる
生きている不思議 死んでいく不思議
花も風も街も みんなおなじ

呼んでいる 胸のどこか奥で
いつも何度でも 夢を描こう
かなしみの数を 言い尽くすより
同じくちびるで そっとうたおう

閉じていく思い出の そのなかにいつも
忘れたくない ささやきを聞く
こなごなに砕かれた 鏡の上にも
新しい景色が 映される

はじまりの朝の 静かな窓
ゼロになるからだ 充たされてゆけ
海の彼方には もう探さない
輝くものは いつもここに
わたしのなかに
見つけられたから

苛々

2008年04月08日 22時43分50秒 | Weblog
朝から大雨&強風。

無心で駅まで歩く。
こういう日は僅かなことにでも腹が立つ。

電車内で喚く子供を車内から放り投げそうになったり、改札でトチる前のおっさんの頭を傘で「頑張れー」と突っつきたくなる。

苛々する。

東京の朝、みんなせかせかしている。

私もその中の一人だ。

そんな暗黒の通勤風景で唯一輝いている存在がいる。…新入社員だ。

彼らは見るからに普通の社員と違う空気を持っている。
着なれていないスーツ、真新しい鞄と靴、そんなものから新入社員オーラをビンビンと放出しているんである。

研修中は本社で研修を受けていた当社の新入社員たち。
彼らは今日、各店舗に巣立っていった。
私は偶然その光景を見ることができた。
雛鳥が巣を立つ瞬間に非常に酷似していて、なんだか少し感動的だった。
私は制服の試着会でしか新卒たちとは接触しなかったんだが、何人かの子たちとは親しくなった。


「制服、どの種類だった?」
「〇〇〇色の方。もー最悪ぅー」

という新卒の会話を階段で聞いてしまった。

〇〇〇色の制服作成は、私が総務部に来てから吉熊上司と一番最初に手掛けた仕事である。生地選びからデザイン、ポケットの位置を業者と打ち合わせをして半年ぐらいかけて仕上げた。たしか、社長の奥さまも誉めてくれた制服である。


「じゃあ、着なくて良いよ!!あんたら!」

という台詞を飲み込むのに必死だった。

嗚呼、苛々する。
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