やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

晩秋に…

2011-11-22 | やまがた抄


晩秋から初冬にかけて、季節のつま先立ちの時期に、ラフマニノフの交響曲第2番を聴きたくなる。

交響曲の質としては、それほど深刻ではなく、やはりロシアのカリンニコフの曲のやうに、茫々たる雪野原の景色と吹き過ぎる風を、小生は、感じます。

この曲の聞かせどころは、やはり、第3楽章のアダージオで、その綿々とした叙情は捨てがたく、他のピアノ曲のやうな甘すぎるところがないのが好ましい。

探してゐたら、ラトル/ベルリン・フィルの今年のスペインでの演奏の模様がありました。
如何にもラトルらしい、精密な演奏ですが、一寸小奇麗過ぎかー。
それにしても、今さらに、ベルリン・フィルの合奏能力に驚く。まさしく、完璧です。
(カラヤンが嫌ひでしたので、そして、後任のアバドの当時の演奏も好きではなかったので、ベルリン・フィルの演奏は触手が動かなかったですが、すこし探して改めて聴いてみやうかしらん)

ラフマニノフ:交響曲第2番 第3,4楽章,サイモン・ラトル&ベルリンフィル



このアダージオに詞をつけて、平原綾香が歌ってゐます。

平原綾香 - adagio