研修で新潟へ行きました。
きはめて個人的な偏見で、仙台市同様、新潟もあまり好きではありません。
偉大な田舎の都市、といふ感じで、鄙たる山形の方が魅力があります。
往復路、『グレイト・スタンダード』の2枚のアルバムを聞いてゐました。
先日亡くなった、ハンク・ジョーンズの演奏です。
初めてトニー・ウィリアムスとロン・カーターとで組まれたグレイト・ジャズ・トリオの出現は、如何にも颯爽としたものでした。
ピッチャーの投球姿のジャケットもそんな印象でした。
渡辺貞夫とのセッションの旧いテープがありますが、宝のやうに大事なもので、停まることのない爽快な演奏でした。
三代目のトリオとなるこのアルバムは、バックが若いせゐか、ピアノも跳ねるやうに進行して、ジョーンズおじさんも軽快に演奏してゐます。
ただ、一寸、その演奏に、曲によっては、哀しみがでてこないのは、すこし残念な気もいたします。