「月光仮面」を創った男たち(樋口尚文/平凡新書)といふ本を読みました。
面白かった、ですね。
小生が餓鬼のころの、小さなテレビのチャチな画面が蘇ってきました。
あるひは、小生が見たのは再放送だったのかもしれませんが、ほとんど同時代の、
拙い、でも、夢踊る活劇のテレビでした。
本の内容は、当時アメリカの番組一辺倒だった民放から、金も時間もないスタッフが、何か面白い番組を作らうと奮闘する話ですが、
小生には、懐かしさだけが蘇ってきます。
確かに、洒落た菓子や、お金や、遊ぶ道具も何もなかった時代、
「月光仮面」を見て、風呂敷でターバンを巻き、大き目の風呂敷を背中に羽織り、
何とか手に入れたセルロイド製のサングラスをつけて野山を駆け巡ってゐた!
「忍者部隊月光」なんていふ番組もありまして、小生が生れ落ちた場所の近くでロケをしてゐました。何かの工場が、悪の砦、でした。
かなり影響をうけた小生は、4~5人の悪餓鬼を募り、いち部隊を結成し、山のなかに基地を作ったりしてゐました。
勿論、衣装はすべて手作りで、手裏剣や日本刀も自分たちで作り、特に苦心をしたのはヘルメット。
金のボールに濡らした新聞紙を幾重にも貼り付け、形ができたら絵具を塗って被り、意気揚々と基地に陣取ってゐました。
よく分からない方は、
月光仮面
怪傑ハリマオ
忍者部隊月光