やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

『靉光』を見に行く

2007-07-15 | 絵をみる


今年の、雪の季節から楽しみに待ってゐた靉光の展覧会を、仙台の美術館で見てきました。

4,5年前でしたか、盛岡の美術館での、確か、”靉光と同時代展”以来です。
靉光の作品は、小さなものはある程度は見ることが出来ますが、
まとまって見ることはさう多くは望めません。

とてもよい展覧会でした。

作者自身が太平洋戦争時、軍隊の召集を受けた時にかなりの作品を破棄してしまったといふことですので、作品自体はさう多くはありませんでしたが、
初期の才気走った作品(まるで、ゴッホと見まがふほどの見事さ!)
そのあとのシュールっぽい作風、
抽象画を時の行政にいさめられて無理に変へた静物画等の存在感の凄み、
そのあとの黒の作品の、筆遣ひの見事さ、
そして、圧巻は、自画像の三部作!!

結局、靉光は軍隊に徴集され、数年ののちに伝染病で亡くなりますが、
はるか前方をみやる自画像は、彼の希望と絶望を伝へて胸を打ちます。

また、和装の帯に描かれたものも何点かあり、その見事さとモダンさにも感激しました。


靉光を紹介してゐるサイトを幾つか…

美の巨人たち

毎日新聞







殻を破って…

2007-07-13 | 大岡山界隈



心配してゐたツバメの巣の真下に、卵の殻が落ちてゐました。
耳をすますと、神経質さうに人間を見やる親鳥の足元あたりからか細い鳴声が聞こへます。

卵から、雛がかへったやうです!

この初夏に巣作りをした多産化のツバメなのか、不法侵入者のツバメなのか、
真相はよくとわかりませんが、
なんとなく、嬉しく、早くに雛たちの姿を見たいものです。

蛍を見に…

2007-07-09 | やまがた抄

日曜日の夜、山形市の東沢地区へ、蛍を見に行きました。

蛍を、しみじみと見たのは、さう、40年ぶりくらゐでせうか。



渓流沿ひの道を分け入ってゆくと、ゲンジボタルの保護地があります。
蛍もびっくりするくらいの見学者で、山の中の道は大渋滞でした。
この看板の先から、懐中電灯もフラッシュも禁止。



清流らしき場所に、蛍が、たゆたふやうに飛んでゐました。
空を見上げると、天空の星と、ゆっくりと飛ぶ蛍の光が渾然となり、
まるで、夢心地のひと時、でした。

保護を一生懸命にされてゐる地元の方に、感謝をしながら闇の道を歩いてきました。


心配です…

2007-07-06 | 大岡山界隈


初夏に飛来したツバメは、とっくに子作りを終へ、その子供たちもすでに巣立ちをしたものだと思ってゐましたが、巣に一羽ゐる、と家人がいふ。

なるほど、数日前から見てゐるのですが、確かに、一羽ゐます。
飛べない訳ではないやうで、近づくと、驚いて巣から飛び去ってしまひますが、
人の姿がなくなると、また戻ってきます。

巣立ちができなかった(精神的にー)一羽だったのか、
それとも、どこからかフラッと雨宿りをしてそのまま居ついた一羽なのか、
訊ねることもできず、ただ、妙に人を恐れてゐる気配があって、
越冬ツバメでも構はないぞ、と餌付けのパンを置いたのですが、
それを啄ばんだ気配もなく、ただただ心配してゐます…。



紫陽花を見に…

2007-07-02 | やまがた抄

ラベンダーが、ちょっと物足りなかったので、
割と近くにある(といふよりも、ラベンダー会場への案内板の近くに、紫陽花祭りのノボリがはためいてゐて、これは、行かざるをゑまい…)出塩文殊の紫陽花も見てきました。
こちらも、まだ、ちょっと早かったやうですが、それでも、ずゐぶんな人出で、ひと足早く満喫してまゐりました。























ラベンダーを見に…

2007-07-01 | やまがた抄

山形市西部、山辺町の玉虫公園近くのラベンダーを見に行きました。

地元のTVが、見頃です、と報じてゐたせゐか、沢山の人が来てゐましたが、
小規模で、一寸残念…。
(ここのラベンダー畑は、以前、摘み放題です、としたら、ほとんどむしり取られ、枯れてしまひ、二年ほどか休園にしたといふ醜態をみせたところ、です。)
花も、まだ半分ほどで、それでも沢山の親子連れが、皆々、小さな紫の花束を作ってゐました。

人が、花を摘む姿といふのは、実に平和で、穏やかで、美しい。