やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

『前略おふくろ様』を再び…

2007-07-21 | 雑記
レンタル屋さんで借りて、前略おふくろ様 を再び見始めてゐます。

30年ほど前のこのドラマは、やはり稀有の傑作であり、残るべき名作です。

この前に、倉本 聡さんの作品はいくつか見てゐましたが、やはり、この連続ドラマで一気にその才気が咲き誇った感じです。

主人公が山形の蔵王の出身、そして、おふくろ様が蔵王温泉で働くといふ設定になってゐましたので、小生の知り合ひの旅館の方が、スタッフやら倉本さんらが来てゐた、と以前に話してゐました。

第4話まで見ましたが、やはり脚本がべらぼうに巧い!!

そして、俳優のキャスティングがべらぼうに見事!!
隅々の役まで、この人でなければ…といふほどのはまり役ばかりです。
主人公のサブ、”恐怖の”海ちゃん、おふくろ様、厳格な海ちゃんのおやじ、兄貴分の秀次、マザコンの半妻さん、酒乱の利夫、等々。
すべての登場人物が、愛すべき役柄です。

30年余り前の、まだ、中都会の東京の下町で、ささいなことに驚き、怒り、喧嘩をし、同情し、笑ひ、悩み、泣く。
それらの細い糸を、倉本 聡氏は、まったくていねいに見事に織り上げ、一反の生地に仕上げてゐます。


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