イェルク・デムスのピアノ、バリリ弦楽四重奏団員による、1956年録音のモノラルの名盤で聴く。
ブラームス、28歳の時の作品。
師と仰いだシューマンが、投身未遂と神経障害の果てに没してから5年。
ひそかに夫人クララを慕ひながらも、長大なピアノ協奏曲第1番の初演に失敗し、
アガーテとの婚約も破棄され、故郷ハンブルクにひきこもったブラームスの、
本格的な創作活動の再開は室内楽からだった。
彼の交響曲第1番は、はるか15年ののちである。
曲の冒頭、ピアノに続いて弦がなぞるメロディが幾度も出てきて、すぐにブラームス節に聴きほれてしまふ。
如何にもブラームスらしい、中音域の豊かな響きが素晴しい。
人なつっこく、ぬくもりのある旋律を織り込みながら、曲は進んでゆく。
悲劇的な曲想と、甘味なメロディが混在して、まだ青年といってもよいブラームスの、既に名の売れてゐたピアニストではなく、作曲家として名を馳せたいといふ意気込みが感じられて、晩秋の夜に聴くには、如何にも似つかはしい一曲、です。
ブラームス、28歳の時の作品。
師と仰いだシューマンが、投身未遂と神経障害の果てに没してから5年。
ひそかに夫人クララを慕ひながらも、長大なピアノ協奏曲第1番の初演に失敗し、
アガーテとの婚約も破棄され、故郷ハンブルクにひきこもったブラームスの、
本格的な創作活動の再開は室内楽からだった。
彼の交響曲第1番は、はるか15年ののちである。
曲の冒頭、ピアノに続いて弦がなぞるメロディが幾度も出てきて、すぐにブラームス節に聴きほれてしまふ。
如何にもブラームスらしい、中音域の豊かな響きが素晴しい。
人なつっこく、ぬくもりのある旋律を織り込みながら、曲は進んでゆく。
悲劇的な曲想と、甘味なメロディが混在して、まだ青年といってもよいブラームスの、既に名の売れてゐたピアニストではなく、作曲家として名を馳せたいといふ意気込みが感じられて、晩秋の夜に聴くには、如何にも似つかはしい一曲、です。
大変ご無沙汰しておりました。
大好きなブラームスの四重奏曲とは看過できません・・・。
デモーニッシュな曲想ですね。
青年ブラームスの衒いなのか,行き場のない思いの吐露なのか・・・。
第三楽章のブロードリーな雰囲気も素晴らしいですし,終章はマジャールの血が騒ぐようにラブソディックです・・・。
私はわりと新しいヴァシャーリとベルリンSQ,あとペライアも持っていますが,シェーンベルク編曲による絶妙なアレンジであるオケ版がたまりません・・・。
一度演奏したいですが,この曲を知るメンバーが居ない・・・
お立ち寄り、ありがたうござゐます。
きっと、単純に、歳のせゐなのでせう、
最近は、ブラームスの、少しウジウジした、
(でもそれも、推敲を重ねた結果の)、胸に云ひ出しかねるものを持った彼の曲想が、とてもいとほしいものとして、せめて、春までに聴き終へて見たいと思ってゐます。(*'-'*)エヘヘ