やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

地這へキュウリ

2014-06-28 | 畑仕事


キュウリが生りだしました。

左側が立木用の苗を植ゑたものからで、右側が地這へのキュウリです。

春先、老母の畑に本格参入するよ、と話した数日後、突然、家人は”地這へキュウリ”の種袋を買ってきて、”これを作って!”といふ。

転勤族の娘だった彼女は、土をいじることも、花々をいじることもしない。当然、畑仕事など一切しない。
あれが悪い、かうしたほうが良い、とか云いながら、収穫時に畑にでるだけである。

その家人が差し出した地這へキュウリは、とてもワイルドで、発芽もよく、都合12株ほどを二ヶ所に植ゑた。
"ワイルドだぜえ!”と云はんばかりの成長振りに、小生とても感動してゐて、先日、蔵王の山を歩いてゐる時に家人に”なんで地這へキュウリだったの?”と聞いてみた。

雪の多い義父の転勤地では(昔の米沢では2階から出入りしたこともあったといふー)、日々の生活で精一杯で、ちいさな社宅の庭に花を植ゑることや野菜を育てることもなかったといふ。
それでもある転勤地で、父親が育てたキュウリが地這へのキュウリで、その頃の生活をあまり多く語らない家人にとって、再現してみたいひとつの幼い時の思ひ出だったらしい。

その、地這へのキュウリは、事前の調べの通り、スペースの問題はありますが旺盛に育ち、ハウスでは食することの出来ない、昔ながらのキュウリの味がして、それ以上に、野趣あふれる美味しさで、以降は、苗を買ってきて作るなんて、考へられなくなりました。


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