ずっと以前から気になってゐた曲がありました。
テレビの「鬼平犯科帳」のエンディングに流れるフラメンコ風のギター。
罪を犯した者の、あるいは、残された者の、その先の人生を祝すやうに、
こころに染み入るやうな音が、江戸の四季の景色に溶けてゆきます。
特に、最後の冬のシーン。
雪降る街角で、二八の蕎麦屋で蕎麦をすする幾人かの職人の姿のシーンは、
まるで、歌舞伎のひと幕のやうであり、ギターが見事に雪に絡んでゐました。
小生は、ついぞこの間まで知らなかったのですが(恥…)、
その曲が、ジプシー・キングスの「インスピレイション」といふ曲でした。
彼らの曲は、ドラマやCMに多用されてゐるとのことで、
なるほど、アルバム中にも、聞き覚への曲がいくつか入ってゐました。
フランスのグループとのことですが、とても”血”を感じさせるよい曲が沢山入ってゐました。
すこしまとめて聴いてみるつもりです。
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