やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

ショルティ、最后の演奏会?

2005-06-13 | 音楽を
       (写真は本文と関連ありません。我が家の芍薬です)

カセットの棚を整理してゐたら、「最后のショルティ」といふラベルのものが出て来ました。
先日、テレビで感心したばかりでしたので、改めて聞きなほしました。

1996.11.9 ウィーン・ムジークフェライン大ホールで演奏されたものを
FMで放送された録音です。
何と(!)ウィーン・フィルとの演奏でした。
プログラムは 1.バルトークのディベルティメント
         2.リストのメフィストワルツ
         3.チャイコフスキー/交響曲第6番「悲槍」
で、如何にも渋いプログラムでしたが、何としたことか(!)
テープに収まってゐたのは「悲槍」のみでした。
この演奏会が、本当にラスト・コンサートだったのか否かは分かりませんが、
少なくとも、最晩年のそれであることは間違ひないでせう。

とても、よい演奏でした。
幾らでも聞かせ所は創れる曲でせうが、そんなことには興味がないと云はん
ばかりの、ショルティ流の演奏です。
ウィーン・フィルくらゐなら、指揮者なしで”感動的”な演奏くらゐは容易い
ことでせうが、そんなことはさせじと、細かい音のバランスや重ね具合に
注意がはらはれ、ショルティ爺さんの面目躍如といった処でせう。

それにしても、やはり、何とウィーン・フィルの管の美しいことか!
金管などは日本製もあると聞きますが、何と上品で上等な咆哮の音でせう!



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