やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

凄みな、アリア!

2011-07-16 | 音楽を
先日、気になる映像がありました。
モーツァルトの《魔笛》の、わりと新しい公演の模様。
一瞬で、その斬新さが気に入って、けれど、そのまま見過ごしてゐました。

モーツァルトの《魔笛》は、小生の棚には、映像ではサヴァリッシュ/N響のモーツァルト・イアーでの公演、バレンボイム/ベルリン歌劇場の来日公演、ヴェローナ野外劇場でのライブの模様、CDでは定番だったベーム盤とショルティ盤、とこんなものでした。

ところが、気になった公演は、冒頭にコリン・ディビスの指揮姿があったので、イギリスあたりでの公演かー、まだ調べてはゐません。
全篇をDLし、DVDで見ると、何と凄みのある夜の女王の存在感に圧倒された。

【heartbreaking quality/HD/20Mbps】Queen of the Night/夜の女王-Diana Damrau


この、夜の女王が娘に対して、ザラストロを殺せ!と迫る名シーンは、全曲のなかでも白眉ですが(といふか、小生の恣意的な意見です)、ディアナ・ダムラウといふ歌手がこの公演ですっかり当たり役をとった名演だったやうです。

むべなるかな!!

まさに夜叉、まさに白般若の形相で、でもその声は突き抜けるほどに美しく、こんな見事な女王のアリアは他の追随を許さないものでせう。
演技とは、かくあるべき、といふまさに見本です。

事件を起こし、半年くらゐで歌舞伎の舞台に復帰させてもらった甘ちゃんの役者がゐましたが、この凄み(歌舞伎では、凄み、はとても重要な要素ですからー)勉強されるとよいと思はれます。

※以前、夜の女王のアリアを携帯の着信にしてゐましたが、編曲が結構騒がしく、お客さんがびっくりしてゐたので、すぐに止めました。