最近、また、松本清張の作品がTVや映画を賑せてゐる。
といふわけでもないけれど、新聞の広告をみてゐたら、清張の映画化された作品がセットでDVDで売ってゐた。
それなら、と映画化された彼の作品を改めて見、改めて読むことにした。
『張込み』
数十年前に読んだ記憶がかすかにあります。
改めて読むと、淡白な文章であり、淡白な内容だった。
そして、映画は1958年に野村芳太郎監督によって映画化されてゐます。
監督の初期の作品なのか、特別にこれ! といったものもなく、脚本も橋本忍ですが、そちらも同様の感想です。
時代的には、ほとんどリアルタイムの映画ですが、映画の視線がアッチコッチの感じで、淡白な短篇だけに、例へば視線を、犯人を待ってゐる女性からとかにすると面白いものになったやうな気もするのですがー。