やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

「ワルツ・フォー・デビー」

2005-08-03 | 書棚のジャズアルバムから
「Waltz For Debby」
作曲:ビル・エヴァンス

キャノンボール・アダレイの「ノウ・ホワット・アイ・ミーン」の
一曲めに、この名作が入ってゐます。
決定的な演奏は、勿論、ビル・エヴァンスの1961年のライブ盤に
なるのでせうが(あの、芸術的なジャケット! あの、芸術的な演奏!)
C・アダレイの演奏も悪くないです。

バックにビル・エヴァンス本人が控へてゐるので、多少の影響はあったのでせうが
中々、詩的な演奏です。
C・アダレイといふと、個人的に、コルトレーンとバリバリと吹き合った盤の
イメージが強く、改めて見直すほどの、リリカルな歌心のあるサックスでした。

二曲目の「Good-By」も素敵なバラッドで、アップテンポな曲でも、
破綻のない軽快な演奏でディスクは満たされてゐます。