やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

山形の桜 4

2007-05-05 | 櫻探訪
山形市野草園の桜

お天気が良いのも今日までとのことで、西蔵王の山形市野草園へ足を運びました。
園内の大山桜が丁度見頃で、嬉しい限りでした。

やはり、凛とした山の桜は、実によいです。





       





       























園内にある、冬桜(四季桜)↓。
昨年の初冬に花をつけ、半年後、ふたたびの花を見せてゐました。
見事な生命力です。




園内の峰桜↓。
小さな花ですが、蔵王の山を飾ります。










天童の桜

2007-04-27 | 櫻探訪

貫津の種蒔き桜

2年前、天童市の郊外に樹齢200年ほどの江戸彼岸がある、とだけ知りました。
が、これといった資料はなく、あてずっぽうに探しましたが手掛かりがありませんでした。
それが、今年の冬、天童に住む知人が、好きな桜がある、といふ。
話を聞くと、まさに、その桜ー。
「それだ!」と、思はず知人に感謝すると、彼はキョトンとしてゐましたがー。

貫津の種蒔き桜。
久しぶりに、良い桜でした。
樹齢300年程か。
大きな枝が欠落してゐましたが、樹形はまずまずで、樹勢もあります。
墓地の入口で、まるで、墓守り人のやうに、身罷った人々を守り、一年に一週間ほどその花を見せてゐるやうです。
丁度墓参にきてゐたお婆さんがをられて、「いい桜ですね」と声をかけると、
「私の若い頃はもっと大きくて素晴しかった…」と花を仰ひでゐました。
きっと、まだ、主枝が大きく広がってゐた頃の話でせう。
それでも、近くに良い桜を見つけることが出来て、嬉しい春です。



































山形の桜 3

2007-04-26 | 櫻探訪

見滝寺の夜桜

昨年、初めてその姿を見、感激した桜です。
一年間、ライトアップの姿を待ってゐました。
樹齢200年余の江戸彼岸系の枝垂れ桜。
映画「おもひでぼろぼろ」の後半の舞台になった山形市高瀬にあります。

樹形も見事、樹勢もあり、手入れもよく、ロケーションもよく、
小生は、西蔵王の大山桜と共に、山形市の桜の双璧と思ってゐます。
見る者を拒むことなく、さりとて、見る者に媚びることなく、
枝垂れの桜ながら、威風堂々とした圧倒的な存在感が素晴しいです。

出かけるとすぐに雨が落ちてきて、ゆっくりと出来なかったのが残念ですが、
散ってゐなければ、連休の間に、まう一度見に行きたい桜です。
















※昼間の姿は、昨年の今頃のブログでご紹介してゐます。



山形の桜 2

2007-04-25 | 櫻探訪

平泉寺の枝垂れ桜

山形市東部、千歳山の麓に陶芸の里、平清水の街があります。
小生も以前、1年ほど陶芸教室に通ったところです。

窯元が集まってゐるにぎやかなところに、平泉寺の枝垂れ桜があります。
山形人には有名な桜です。
樹齢3~400年ほどでせうか。
以前にも幾度か見に行ってゐますが、山門横のそれは、年々衰へを感じます。
狭い場所で、根が苦しいのでせう。それに、電線がひどく邪魔です。

山門をくぐり、境内に入ると、もう一本の枝垂れ桜があります。
こちらは、樹勢もあり、庭いっぱいに枝を広げてゐました。

眺めてゐると、ご婦人に声を掛けられ、でもその方は「これから、数カ所の桜を見に行く、ああ、忙しい!」と慌しく話を済ませると、さっさと立ち去ってゆきました。
桜を見てゐると、何故か、自然と気軽な会話が飛び交ひます。





























耕龍寺の桜

平泉寺の近くに、耕龍寺があります。
最上三十三観音のひとつです。
これは、また、別の日にそのカテゴリーでご報告。
境内にこれといった古木はありませんが、立派な山門の横で、まだ若い染井吉野がひっそりと咲いてゐました。
















山形の桜 1

2007-04-24 | 櫻探訪

光禅寺の桜

山形市内ではつとに有名な桜の名所。
以前、桜の季節に前を通過したことがありましたが、立ち寄ったのは初めてです。
最上家と縁深い寺とのことで、入口には、堂々とその家紋がー。
見事な、桜参道になってゐますが、アイストップになってゐる枝垂れ桜は、
左程のものではなく、まったりと枝垂れすぎたその姿は、野趣を好む小生には、
やや物足りない姿でした。
ただ、白木蓮との取り合はせの様は、天上もかくやーと思はせる夢心地のものでした、


























岩波観音の桜


昨年も訪ねた桜です。
おそらく、樹齢100年前後の枝垂れ桜ですが、
観音堂とのつりあひも好ましく、昨年お話し出来たご住職の方の清廉さが境内の隅々まで行き渡ってゐるやうな、清冽な場所です。












椿が咲く山路を越えると、平清水の里です。
平清水の桜は、明日の予定です。




上山の桜

2007-04-23 | 櫻探訪

権現堂の枝垂れ桜

上山市から、蔵王へと上る道筋にあります。
あたりの地名を権現堂といひ、蔵王信仰が盛んなころ、修行行者が休息した場所であるらしい。
樹齢400年とも、500年とも云はれる江戸彼岸系の枝垂れ桜です。

数年ぶりに、この樹に逢ひました。
樹形、樹勢ともに見事ですが、如何せん、本当に道路のすぐ脇ですので、
ロケーションが少し悪い。
それでも、訪れた時も、保存会の方がHPの更新のために写真を撮ってをられて、
皆さんの愛情の賜物か、見事な花を揺らしてゐました。
















紹介のHPはこちらです。




高仙寺の枝垂れ桜.

かみのやま温泉の駅の東方向の山中腹の寺の境内にあります。
やはり江戸彼岸系の枝垂れ桜。
樹齢は200年ほど。

この樹には、十数年ぶりに逢ひました。
なんとなく姿が変はったなと思ひながら、毎日見に来てゐるといふお爺さんに声をかけると、「んだべぇ!」といふ。
十数年の時間の中で、数本の枝が折れ、特に、寺の屋根を葺き替へた時に、大きな枝が折れ、姿もずゐぶんと変はってしまった、と残念がることしきりー。
やはり、桜との出会ひもまた、一期一会、です。



















お寺の横の神社の桜。
樹形のよい樹でしたが、その花は、哀しいまでに少なく、150年ほどの樹でせうが、余命幾ばくといふ姿でした。
(見られることが少ないから、生きる意味を見失ってしまったのかしらんー)



滝桜醜話

2007-04-12 | 櫻探訪
    

やっと、春風邪が通り抜けたやうです。

山形市でも、昨日あたりから染井吉野がぽつらぽつらと咲き始め、
来週はいよいよ、桜の時間、です。

この季節、必ず取り上げられる桜に、福島県三春町の滝桜があります。
樹齢1000年を越す、本当に見事な枝垂れの江戸彼岸です。
小生も、17年ほど前に初めてその姿を見、その後にも都合5、6回は足を運んでゐますが、最近は(他の桜を探すのに忙しいせゐもありますがー)行く気が起こりません。

4、5年前でしたか、
さる小説家の方に「お前がよいといふその桜を案内しろよ」と所望され、数人の方を案内致しましたが、その時の印象が最悪でした。
春の遅い年でしたので、時期的に100%咲いてゐませんよ、といふ小生の言葉に事前に承知をして頂いて現地に行ったのですが、
大規模に拡張整備された三春町運営の駐車場は、先生も同行の方も驚くほどの観光バスの列!
以前は寂れた風情のあった細道は、石やタイルで拡幅舗装され、桜への道はまるで善光寺参りの蟻の行列の様。(小生が初めて行った頃は、桜の見へる道に車を捨て、土手に腰を掛けて眺めたのですがー)

けれど、その時期、間違っても桜は一輪も咲いてゐるはずはなく、
ノボリの元に集められた観光客にガイドの方は、「あいにく、咲いてゐません、ねえ」と説明をしてゐましたが、
その姿を見ながら、小生も小説家の先生も
「アイツ等は、確信的に、詐欺だ!」と、開いた口が収まらずー。

帰路、福島駅近くの小路で酒を飲みながら、再び昼の話を肴に、周辺整備のひどさと観光会社の悪口に花が咲くー。
(確か、翌年、同じメンバーで再訪し、満開の姿をお見せすることは出来ましたがー)

 
きっと、下のサイトで、滝桜の狂騒ぶりを見ることができます。

ライブカメラはこちら

見事に咲いてくれた一本の桜の樹に出会へるのは、本当に難しいことです。
季節のズレもあります、仕事の都合もあります、体調の具合もあります、金銭的な都合もあります。
桜は、行ってみたら咲いてゐる、といふものでは決してありません。
ですから、桜に逢ひにゆくのですがー。




今年最后の、桜ー。

2006-05-12 | 櫻探訪


西蔵王の大山桜の帰りに、蔵王の鴫ノ谷地沼へ寄りました。
街では既に、桜のことは人々の言の葉にはあがらなくなってゐますが、
ここでは、丁度山桜が満開で、静かな沼辺で春を迎へてゐました。

今年も幾つかの桜を見ました。
来年も、また、さうであればー、と願ひつつ、
今年最后の桜、です。





























水芭蕉も咲いてゐました。
季節は、夏に向かひます。








大山桜

2006-05-11 | 櫻探訪



今年もまた、西蔵王の大山桜を見に行きました。

観光客の方には申し訳ありませんが、幸ひにも開花時期がゴールデンウィークを過ぎ、沢山の写真愛好家の方は来られてゐましたが、それでも、静かに一年ぶりの再会が出来ました。

この桜を見られることは、本当にひとつの幸せ、です。



















出羽、瀧山寺の跡地とされる一帯の隅に、鳥居があります。
千年近く前、栄華を誇った瀧山信仰のわずかな名残りです。
西行桜と名付けられた染井吉野が、その時空を飾ってゐます。



近くの山桜の、鄙びた美しさがこの場所にはふさはしい。








※他の写真は、整理して「フォト蔵」さんに公開する予定です。
 興味のある方は、後日ご覧ください。














子守堂の桜

2006-05-06 | 櫻探訪





     


白鷹町のさくら回廊のコースの中の一本です。

さくら回廊は、年々有名になってゐるやうで、沢山の方が見に来られます。
それ自体は嬉しいことですが、以前から見に行ってゐる小生は、少し遠慮気味に
なってしまひます。

10ヶ所ほどある名所の中で、この桜が一番好きです。
樹齢1000年ほどの、江戸彼岸。

主幹の片方が大きく欠損してゐるのですが、数年前に較べて、1000年の月日を越えたその花はまた色鮮やかに、花付きもよくなったやうで、とても嬉しい限りです。


そろそろ、今年の麓の桜は、終りです。