Garnetの部屋

たそがれGarnet の 独り言
(つれづれ日記より)

読書   池波 佐野 佐藤       他

2024年06月15日 | 読書


6月15日  土曜日

今日も暑い。 6月の暑さではないでしょう?
庭は 薔薇が咲き終わって その花柄を切るのもそっちのけ暑さ。
それをやったら二度目の花を付けるかも知れないが、ま、いいか❓



 佐野洋子 1938~2010 「100万回生きたねこ」等。
読んでると何だかハチャメチャな文章だけど 吸い寄せられる。「電車にのって見ていると若くてきれいな女の前に必ずジイさんがたっている。知らず知らずに吸い寄せられてゆく。前のジイさんはうろたえて、あいまいに礼を云ったりする。見ていて私は心の中で『ケッケッケッ』と笑う。バアさんは若い美男子に吸い寄せられては行かない。座るために行く。実用に走る。』  文の中に『男のチンチンなんぞ男の自由にしてやれよ』 というのがある.読んでいる者は快感と云っていいほどの感情だ。その言葉を紙に書いてトイレに張っておきたいくらいだ。」   これはエッセイスト さかい じゅんこの言葉。面白い!



池波正太郎 1923~1990 「原っぱ」「あるシネマドクト旅」「ル・パスタン」等現代ものが好き。挿絵がたまらなく良い。   この本は主に家族 父 母 猫 私が生まれた日等が書かれている。「連日の猛暑に食欲も失せた朝 色鮮やかな、漬け頃の茄子を辛子醤油で食べるうまさは、実に夏の快味。こんなものがどうしてこんなにうまいのかと不思議に思うほどうまい。小ぶりの茄子に辛子を付けてぷっつり嚙み切るときの醍醐味は筆にも口にも尽くせない」
食エッセイの達人でもある。これを読むと筆者でなくても食べたくなる!
** 彼は常々「小説は最初と最後の三行が大事」と云っている。最初の三行が何日も浮かばず書けずにいるがそれが決まると後はしめたもの。池波の文章は必ず花鳥風月があることんで素晴らしい。



佐藤愛子 大阪生まれ 日本の小説家 1923 11月生まれ 現在100才。
帯の裏側に描かれたいる文。  幸福は欲望の充足では決してないんです。
幸福とはなにか? いい時も悪い時も腐らず恨まず嘆かず、どんな時も平然としていられること。苦労を不幸の様に考えるのは間違いです。苦労を乗り越えるから自信が生まれるんです。「ない時はないように」
「それがナンだ」「あきらめる幸せ」「折り合いをつけること」「自分は一人で生きる覚悟」その他、、、。

***    現在の 佐藤愛子さん。100才にしてこの美貌!!***

** 草笛光子の映画化 面白そう!!


** 我が家の アナベル
これは 直系 20cmの立派な紫陽花。





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読書   池波正太郎

2024年01月14日 | 読書


1月14日  日曜日
晴れて風なし? 穏やかで 暖かい日差し、、、。

能登の 災害がなければ平和なお正月でした。
ささやかな寄付をして(日赤)心を慰めるほかありません。
寒空に バラは咲いていました。


** ハナグルマと額


** アイスバーグ (クライミング)


読書  池波正太郎(生誕100年) の 「な言葉」
里中哲彦 が 池波を通して ピックアップしながら語っている。
** 日本は四季折々の豊かな自然に恵まれた世界有数のくにである。
** 約束の時間を守らぬ人は相手の時間の大切さをわきまえていない。
** 正太郎はいわゆる美食家ではない、恵として食べ物を素直に愛した人である。
** 人間とは遊びながら働く生き物さ、善事を行いつつ悪事を働く。これが人間だわさ。(鬼平犯科帳)
** 私は他国や他家の料理の悪口を云わない、人の好みは千差万別でそれぞれの好みがある。(食卓の情景)
** 人間は生まれ出た瞬間から死へ向かって歩み始める。死ぬために生き始める、生きるために食べる。何という矛盾だろう。(日曜日の万年筆)


私は池波正太郎が 好きである。生きていれば 100才である。

** 平成2年2月 家の中で転んだり立てなくなったり全身に力が入らず、最後には
万年筆すら持てなくなる。
3月12日 神田三井記念病院入院、急性白血病と診断。
4月29日 (銀座いまむらの金目鯛に付け)を所望し 
5月3日死亡。67才。(若過ぎます!)

** 急性白血病  (癌化した細胞が骨髄で異常に増える。100万人に一人)

時代物は余り読まず、どちらかと云えば現代もの。 挿絵がうまく
食に関する本は多数あり、大体の本は愛蔵書として保管している。


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読書 池波正太郎 再び。

2023年01月21日 | 読書


1月21日  土曜日
昨日に続き今日も晴天です。但し少し風あり。

昨夜は夜遅くまで 池波正太郎 を読んでいて、今朝は寝坊をした。
毎晩枕もとに置いて、池波正太郎と密会してる感じなんです。笑い。
勿論、横で夫はぐっすりと熟睡!

池波正太郎 1923-1990 浅草生まれ 1960年 「錯乱」で直木賞。
「鬼平犯科帳」「剣客商売」「藤枝梅安」等、絶大な人気を博しているなか、急性白血病で永眠。

「銀座日記」(新潮社 文庫本 520ページ余り)
幼いころから慣れ親しんでいた銀座、あの店、この店、映画館、食べ物、毎日の生活の中にそれらを取り入れ日記風に書かれていて、日ごとの出来事がまるで自分の生活のごとく楽しみながら読み進んだ。挿絵が楽しい。 本の中に日本橋高島屋のウナギ屋「野田岩」がしばしば出てきて 懐かしい。
私たちがまだ若いころ、木場に住んでいて、たまにそこで食事をしたことがあった。まだ営業してるのかしらん? それにしても67才で命を終えるなんて若過ぎ!
今年は生誕100周年を迎えます。  時代物はあまり読まず、現代ものを沢山読みましたね。そして何度も読み返しています。色あせない文と挿絵。直木賞の「錯乱」を早速読みたいと思います。

** 昨日 1/20の新聞です。
写りが悪くてすみません。




** 愛蔵書の一部。



** 右のSketchは表紙がボロボロになったので作りました。
何度読み返しても又違った思いで読んでしまいます。
池波さん大好きな作家の一人!




「銀座日記 全」は余すところ10ページでお終いです。
池波さんとはお別れしたくないですが,積んどく本が枕もとに
あって、、、。しばらくお別れです。 I really miss you !! 










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読書  「安倍晋三  仮面の沈黙」   他 「三越本店 英国展」

2022年09月10日 | 読書

9月10日 土曜日

日中は時々 クーラーのお世話になっていますが 比較的 チョット
秋に近付きつつあるのか?  と思わせるこの頃です。
秋を思わせる シュウメイ菊 の蕾も膨らみ始めました。



私事と云えば 30年前に肩の手術をした 後遺症で 
突然 右腕に激痛らしきものが感じられニッチもサッチモいかない数時間が
私を苦しめることになっている。
大体の理由はわかっているのですが、今一度のチェックをするため 
日赤病院の紹介状をget。
 

「安倍晋三 仮面の沈黙」
野上忠興1940年 東京生まれ 早稲田政治経済学部卒 共同通信社社会部自民党、福田派、安倍派を中心に取材。2000年にフリー、政治ジャーナリストとして活躍。

安倍晋三 岸信介の孫、安倍晋太郎(岸信介の長女と結婚)の息子、晋三は母親似ですね。横顔がおじいちゃんによく似ている。
政治家の家庭にありがちな家庭に育った晋三はいつも留守がちな両親の愛に憧れ、家庭的なぬくもりを知らずに育っている。当時の乳母 ウメの布団に潜り込む、中学生の晋三の 坊ちゃん的挿話が描かれている。性格は意外とあっさり、物怖じしない、決めたことに突き進む、要領と実利を本分とする、小さいことにこだわりなく、度胸があり、一時期会社勤めをしていた頃は退社後、同僚に「アベちゃん」と親しまれ、麻雀、カラオケを楽しんだ。しかし、父、晋太郎が現役時、「晋三には政治家に必要な『情』が欠けている」ことを常に心配していた。
筆者、野上は「自分を成長させる学習能力の欠如」 「懐の深さを感じる権力者であるべき」と辛口。
政界の裏側を知る面白い本を知る お勧め の一冊。

晋三の死後、多くの問題点が自民党の中に 噴出しだした。犯人が投げた波紋は何処まで広がっていくのか??

***

** 9月7日 水曜日
日本橋本店三越 「英国展」を覗いてみました。(9/12 終了)

7階のフロアーを使ったグッズ、食べ物で ごった返していました。
 スコーンのお店が種々あり、それぞれに並ぶ行列が凄い!



















イギリス大好きの私は何はともあれ 飛んでいきました。
皿や、カップ、カード、庭のグッズ、中でも今回、眼に着いたものに 
ウイリアム・モリスの模様が目につきました。お馴染みの絵柄。 
イチゴ泥棒なんか。可愛いトレーは お嫁さん二人えのプレゼント。
スコーンは今度挑戦したいと思います。



 


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暑い!ですね。   読書 石原慎太郎 池波正太郎

2022年07月23日 | 読書

7月23日  土曜日
やはり暑いですね。 年令のせいでこらえ性が無くなってきたのかと
時として考えてしまいます。クーラーなしでは生活を維持していけませんね。
コロナと暑さのため、不急、不要の外出は控え、ミシンで遊んだり、読書をして
秋の来るのを待ちたいと思っています。


** 「ある男の生涯」(安藤昇伝)
石原慎太郎 1932~2022 2/1  90才で没
いわゆるヤクザの裏社会を描く。 安藤昇は若くして特攻隊に志願し、その時人生は終わったと覚悟する。
特攻隊、愚連隊、安藤組組長、映画俳優。晩年は静かに暮らし、89才(2015年)までの天寿を全うした。

本を読みながら、安藤昇の男らしさ、度胸にはやはり他にないものを持っていると感じる。死を恐れない暴力団。  
刀で、顔を切られ、麻酔をしないでくれと頼み、13針を縫う場面はさすが。
自分のために若い命を落とした健坊の母親が 火葬場で 棺にすがって自分も一緒に焼いてくれと泣き叫ぶのを見て母親に土下座して謝り、組の解散を決意する。

横井英樹、その他すべて実名で登場し所々、慎太郎節?で書かれた本を、一気に読み終えた。 以前、「京都の闇社会」を読んだことがあり、「餃子の王将」事件の迷宮入り、裏社会と諸々とのつながり、すべて金が動く社会の裏。
我々庶民がはかり知ることが出来ない事実があることを知る。


** 「ル・パスタン」 池波正太郎 1923~1990 5/3 67才没
大好きな作家。 この本は何度も読み、以前にもブログにUPしている。古き良き時代の 美学を持ち続けた作家だと思う。
特に フランス日記、ベニスにて、等海外のエッセイと挿絵がたまらなく好き。 今回は挿絵をUPしますネ
*******
一番最後のSketchですが、これは すり なんです。巧みに手を伸ばし隣の人から掏るんです。
 スイスで正に同じ体験をした私たち。ふと横を見ると怪しげな手が妹の鞄に伸びていました。 私思わず パシリ!と手を叩きました。女性だから出来たのかも知れません。池波さんも?!

** 「原っぱ」 池波正太郎
牧野(池波自身)はふとしたきっかけで酒飲みの佐土原先生を見かける。彼が尋常小学校の5年生の頃の受け持ち。
先生は、太いゴムで体罰をする。頬にゴムをあて、引っ張ってパチンとする。可なり痛い。いつも叱られていた牧野は佐土原先生とゴムが一体になっている。約60年ぶりで浮浪者になっていた先生を見かける。牧野は浮浪者になった先生の側に一升瓶の酒を無言で置いておく。先生はいなくなる前に隣の 浮浪者に 「これを渡してくれ」とあるものをことづける。封筒に入っていた物は 新しい短いゴムであった。 

並行して自分の離婚した娘と孫の話が書かれているが、この家族の描写が正太郎の作風とそこに醸し出される彼独特の美学を彷彿とさせる。別れた 前夫が再婚する相手も承知で、子供(孫)を引き取りたいと申し出る。
牧野は「母親は一人でいいと思う」と告げる。



** 浮浪者になった 佐土原先生


** 銀座100点 1955年から発行されている 銀座の冊子。
毎月 お友達が送ってくれたり銀座に足を延ばすときは加入しているお店から
頂いてきたりもします。今楽しみにしているのは、連載の「あかねさす葡萄の酒を」 檀ふみ。
ワイン通ならではの文章。さすが 父上の娘、文才が輝いています。
**

涼し気な団扇で今日はお終いにいたしますね。
皆さま、熱中症、コロナに負けないでこの夏を乗り切りましょう!


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読書 「孤高の人」 新田次郎        ガラスの花

2022年04月27日 | 読書



** 孤高の人  新田次郎 (藤原寛人)
1912~1980 長野県生まれ  日本の小説家、気象学者
「孤高の人」 「八甲田死の彷徨」他。 直木賞、吉川英治文学賞等

古い昔の物語です。何気に大阪の妹の本棚から持ち帰った本。
新幹線の中で時間つぶしにと。 読み終えてとても感動しました。
内容はこの私がまだ生まれていない時代の 登山の話でした。

主人公は 加藤文太郎 1905~1936 実在の名前。

日本の登山家。大正から昭和にかけて活躍。
パーティを組まず単独行によって数々の登攀記録を残す。
初めてザイルを組んだために若妻と乳飲み子を残し彼は31才で命を落とす。
ザイルを組んだ相手のためにその責任を果たすのです。
彼の登山に対する精神とその劇的な生涯が描かれている。



** 左 新田次郎         右 加藤文太郎 (辛うじて ネットで探しました)




** 偶然、今 読んでる本
藤原正彦  新田次郎の次男です。



** ガラスの花 (オオニソガラム)
大阪の妹から 「育ててみて」と種が送られてきました。
昨年の11月に蒔いたものです。花丈10cm 花の直径2.5cm。
なぜ ガラス??




バスの中、電車の中、病院の待ち時間、寸暇を惜しんで本を読みます。
いくらあっても時間が足りません。この場に及んで やりたいことが
沢山あるのですよ~~。睡眠もその一つ! 笑い。


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読書 「神よ憐みたまえ」 小池真理子      河津サクラ

2022年03月12日 | 読書

3月12日  土曜日

予報通り 20度越えの気候。 勿論暖房もなしの一日となりました。
サイクリング道路の先、小金井公園に向かう途中の右側に毎年 河津サクラが
1本咲く。まだ五分咲? いや7分咲? 菜の花も満開に咲いています。

読みたくて、書店に注文し取り寄せたのがしばらく前、ゆっくり読む間もなく
この一週間をかけて一気に読み終えた。
読売新聞の「本、よみうり堂」のお勧めの本。 

小池真理子 1952年 東京生まれ 「妻の女友達」で日本推理作家協会賞。 95年「恋」で直木賞。2013年「沈黙の人」で吉川英治文学賞、その他多数。  この本は2010年から約10年の歳月をかけた 書き下ろし。 ページ数約700ページの長編小説。

** 物語は最初から ショッキングなある男の殺人事件から始まる。
 、、、それゆえと云えるか、ぐんぐんと物語に引き込まれていった。
この手の小説は余り好きではなく、推理、殺人は今も進んで読みたいとは思わないのですが、両親を突然の事件で亡くした 幼い12才の少女が主人公。裕福な家庭と愛情たっぷりの両親に育てられた美貌の百々子。家政婦でありながら百々子に慕われ、両親亡きあとも 本当の親のように慕われた たづ 彼女と共に長い人生を歩んでいく。 
彼女には母親と義理の姉弟である 叔父の存在もある。その叔父も 百々子を熱烈に可愛がる。
幼い時から 百々子は利発、しっかりと過酷な運命に立ち向かいながら生きていく。 「神よ憐みたまえ」  何故その題が付けられたのか
最後まで不思議に思いつつ読みました。 両親は誰に、何のために殺されたのか??
  


** サイクリング道路の 河津サクラ
チョット無理に一本にしてみました。 (笑)




** 生きてた メダカ
何カ月も姿を見せないメダカでした。覗いてもかき回してもいなかったのです。
もうすっかり諦めて、そろそろ火鉢にスイレンでも入れようか?
そんな昨日、何気に覗いたら、フイと一匹が姿を見せ、なんと3匹が水面に。
夢にまで見たのに「どこにいたの?」って、話しかけました!

UPで。

赤丸の中


暑くなると マスクが 苦しいですね。 感染者の数が少し減ってきてるようにも
思いますが、まだまだ安心はできません。マスクが取れるのはいつでしょう!?






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佐藤愛子を読む    (只今98才!) お勧めの一冊

2021年08月22日 | 読書


        
8月22日  日曜日

昨夜も本を読み、いつの間にか枕もとの電気スタンドをつけたまま眠ったらしい。
眠るとき本を読む習慣がついている。2・3冊枕もとに置いてその日の気分で
それを選びながら読むことにしている。(これって可笑しいですよね?)
それでも「佐藤愛子の世界」は読み終わった。 260ページ。         
                             

今朝、バラ「ホットココア」が一輪美しく咲いていました。今年買った鉢。


** 読書

 1923年 佐藤紅緑、女優の三笠万里子との間に生まれる。(だから美人?!)先妻との間に生まれたサトウハチロウは義理の兄。
この本の中に「愛子の自選傑作小説ベスト3」がある。

① ** 1963年 「ソクラテスの妻」 質屋の亭主なんですが商売っ気がなく文学にうつつを抜かしている男。妻はこれは本人も言っていますが彼女の分身、女はいつも現実主義、男はいつもロマンチストである。
私、この亭主は離婚した「田畑麦彦」じゃないの?と思います!

② ** 1981年 「オンバコのトク」北海道で実際に話を聞き執筆されたそうで少し知的障害のある兄と妹の話、愛子さん50才頃の本。私、いいなあ~と思いました。この本。

③ ** 2008年 「沢村校長の晩年」 妻、正子を3年前に亡くした男がその後に手伝いとして来た光江との話で彼女には勿論夫がいrます、何かとおせっかいすぎる光江に腹を立てながら、無視しながら、最後に結構彼女の意のままに丸め込まれるようになってしまっている男が描かれている。
「世に憎むべきは 善意」と男は日記に書いている!

私、これも可笑しくて一人笑ってしまいました。無邪気に善意で行動する光江に苦笑する男。かわいいと言いますか?
佐藤愛子の愛読者。飾り気なく気取りなくそのものずばりで物いう態度。好感持たない人いるのかしら??

** 愛子さんの本
何時も手が届く場所にある本棚の一部分。


** やっと書き終えた、アメリカ、スコットランドへの手紙二通。
今回中身が大事なため 追跡をかけました。通常切手は200円前後ですが
追跡をかけると600~から700円の追加となります。           
            



時々 秋を感じさせるそよ風に出会いませんか?
ラジオ体操の帰り道、栗の実がそこここ落ちていたりします。暑さももう一息ですね。
コロナと猛暑、耐えてきました。ほんとに皆さまご苦労さま。
                             



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読書 8050 問題       梅干しを作ってみます

2021年06月12日 | 読書



6月12日  土曜日
庭の日照りはさすがに暑いですね。この間きれいにした庭の草がもうアチコチ
気にはしますがしばらくほっておきましょう。 命あるもの成長します。

林真理子さんが先日NHKテレビで 8050 問題を語っていられ興味を持ち早速に
この本を求めた。  同時に 二冊のこの問題が書かれた本を読むことに。



林真理子 はやし・まりこ 1954年、山梨県生まれ 1982年エッセイ集「ルンルンを買っておうちに帰ろう」がベストセラーになる。「最終便に間に合えば」「京都まで」で直木賞。他多数。

8050って分かりやすく言えば80代の親と50代の子供、その親子関係から生じる問題であることから「8050」問題と云われるようになる。若い時の引きこもりから立ち直れなかった者の高齢化、その70%が男性と云われる。引きこもりによる暴力、孤立死、親の死体遺棄、年金の不正受給、その他諸々の問題が山積し、問題解決が急がれている。

この本の内容と事実は勿論違うが、あの事件とオーバーラップするのは私だけではないと思う。
2019年6月に起きた 元農水事務次官K (76才)が引きこもりで暴力を振るう長男E (44才)を殺害したのはまだ3年前の出来事でエリートの親と子供、、。悲しみを通り越した事実が胸に深く残り忘れられない事件であった。
林真理子はこの本をハッピーエンドに終わらせ、それが何よりの慰めとなった。身近に起こりうる危機に警鐘を鳴らしている。



黒川祥子  くろかわ・しょうこ 福島県出身 ノンフィクション作家 東京女子大文理学部卒業。  2013年「誕生日を知らない女の子 虐待 その後の子どもたち」でノンフィクション賞。 「引きこもり」たちの夜が明けるとき。 「彼らはこうして自ら歩き始めた」等。  (あまり知らない作家でしたが読んでみることにしました。)
第1章  迷走する家族    強すぎる父、 母に食い尽くされた息子、 金と暴力がコミュニケーションの手段、       放置された老婆、立ち尽くす娘
第2章  闇を照らす光    安心して引きこもれる社会、  いかに依存しあって生きて行けるか
第3章  歩き始めた人たち  親となんか生きていたくない、 何もできいんです。助けて下さい
第4章  「見えない」存在から 「見える存在」へ  「ひ老会」の挑戦、 8050問題が意味するもの

右の本はストーリーがある 林真理子のとは大いに違い、何度か読み咀嚼の必要があり、読み進めていきたいと思います。


** 梅干しを作る
初めての挑戦。昨日たった1kg(40個ありました)ですが少し熟した梅を求めました。
年を取ったせいか、梅干しを作ってみたくて昔、実家では大量に作っていたのを
思い出します。10kgは作っていたでしょう。

① 水を取り替え3度位丁寧に洗い、2時間位灰汁だしのため漬けておく。
② 一個づつ丁寧に拭き焼酎を霧吹きする。




③ 塩、梅、塩と並べて瓶に入れていく。塩は沖縄塩を使用。
④ 梅1kgに対して重石も1kgにする。(カメが小さいので庭から1kgの石を探しました)



ここまでして約1週間梅の汁があがってくるまで冷暗所に置いて 待ちます!


** 寄せ植えとメダカ
昨日お友達が 島忠 に連れてくれ、寄せ植えの苗と バラ ホットココアを求めた。
左 サンク・エール、 フエアリースターの白、ピンク、 ミリオンサンズ黄、 クフエア等。
右 先日から飼いだした メダカ 只今総計17匹! 元気で泳いでいます。




それでは皆さまお休みなさい!  ご訪問ありがとうございます。



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太宰治   如是我聞 (にょぜがもん)

2020年09月23日 | 読書

9月23日  水曜日

少し寒いくらいの一日となりました。
快適ではありますが急に温度が下がり体がついていきません。
頭の中に 太宰治 や 志賀直哉が入り込んで落ち着きません。
太宰が生きていればもう 100才は過ぎたのではないでしょうか?

文学散歩も良いのですが、次回は面白い読み物を探したいと思います。
藤沢周平 「遺された手帖」  佐藤愛子 「気がつけば終着駅」等
愛子さんあっぱれです。96才!!


過日、何気に三鷹の稽古のあと出たとこついでに「太宰治文学サロン」に
立ち寄った。 その先週は「山本有三記念館」。いわゆる文学散歩道。
禅林寺にも足を運び、若くして自殺に追い込まれた彼って一体何なのか?
、、、。と思いました。経歴をざっと見ても何回も自殺、心中、に失敗している。
何かの資料で、あまり聞きなれない 「如是我聞」を知りました。まだ
読んでない「桜桃」と共に取りあえずネットでUP A4で、20枚の「如是我聞」を
読んでみました。

**   「如是我聞」 にょぜがもん
経文の最初に置かれる言葉  (このように私は聞いた) コピーで20枚



余りにも乱暴な(私の太宰に対する印象と全く違ったのである)言葉使い。 
もっとも太宰を研究したわけでもすべての小説を読んだわけでもないので
彼のすべてを知る由はないのですが、怒りに満ちて、絶望の淵にたって、
ある文壇の先輩に文でもって抗議する。
その相手が 志賀直哉 である。当時志賀は65才位、太宰は38才。ある座談会で
志賀が太宰のことを訊ねられ 「いやなポーズがあってどうもいい点が見つからないね」
又、自分の血を吐くような労作に対しても「閉口した」とか、、。
妙に私の悪口を云っている。

その時太宰は生活苦、病気、女性関係で泥沼のような境地にいたのかも知れない。
本来は神経が細く、感受性が強く、写真から見るチョッとニヒルな側面も見える。

『私がこの「如是我聞」世間的に云って、明らかに愚挙らしいことを書いて
発表しているのは何も個人を攻撃するためではなく、反キリスト的なものへの
戦いなのである。私の苦悩の殆ど全部は、あのイエスという人の
「己を愛するがごとく汝の隣人を愛せ」という難題一つにかかっている。
最後に問う。弱さ、苦悩は罪なりや?』

そして太宰は自殺するのです。 これは最後の遺書のような気もします。
ここで 志賀直哉 に出会うとは私自身もびっくりです。私は太宰も志賀も
好きな作家です。 志賀の「和解」も好きな小説です。

太宰が亡くなって2か月後に志賀直哉が 「太宰の死」(s23・10・1)について
書いている。文芸会談等で 志賀の発言が原因で「如是我聞」で反論しその後
自殺に及んでいるいることを遺憾と思っていた志賀直哉 であったらしい。
しかし志賀は云っています。 「人間失格」を読んでいたら評価の仕方も少しは
違っていたかもしれない。

** 左  志賀直哉 (1883~1971)          右  太宰治 (1909~1948)



「桜桃」もネットで読みましたが、これ結局自分で云ってますが 
夫婦喧嘩 の話なんですね。でも、サクランボを極めてまずそうに
食べる、、そして虚勢みたいに呟く。「子供より親が大事」と思いたい。
           
難しいというか、重苦しいというか、読後感は難しくて書けません。ただ言えることは、 
志賀直哉を超えるくらい 生きて もっともっと作品を書いてほしかった。



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