Garnetの部屋

たそがれGarnet の 独り言
(つれづれ日記より)

読書 「心」 姜尚中

2014年01月25日 | 読書


数日前、吉祥寺図書館から「予約の本が返ってきましたのでご来館下さい」と

連絡があった。去年の夏ごろに予約していた 姜尚中の「心」である。

秋ごろ待ちきれずに買って新幹線の中で斜め読みして終わった本でもあった。

氏の子息が死に至った事実の経緯を知ることができたらと読み急いだ。

最終章の10ページ足らずに子息のことは書かれていたが、チョット物足りない感じが

したまま本棚に並んでいた。もう一度取り出し所々読み返した。

子息のことは深く知ることは出来なかったが、全体的に非常に重い感じの文であった。

一部分に漱石の「こころ」が頭をかすめたりもした。


 ** 姜尚中 「カンサンジュン」
1950年生まれ 東京大学大学院教授を経て聖学院大学教授、専攻は政治学。
著書 「姜尚中の政治学入門」「リーダーは半歩前を歩け」「母ーオモニー」「在日一世の記憶」等。

因みに私は「母ーオモニ―」しか読んでいない。

表紙に書かれている「末永く、元気で」は子息が残した最後の言葉。



** 「先生」と「僕、西山直広」の手紙形式で「心」は書かれている。
感想は難しいので書くことはできませんが、わかり易く単純に理解できた
「砂時計」の一節がありました。

** 直広の親友与次郎が、20才の若さで白血病で亡くなります。彼はそれを機に「生」と「死」の意味を考え、親友の生は無意味なのではなかったのかと思い悩むのです。「砂時計の上は未来、下は過去、真ん中の細いくびれが現在」未来から押し合いへし合いしながら滑り下りて現在があり、そしてやがて過去になっていく。過去は忘れられたものではなく、その人の永遠がそこに存在する。(楽しかったこと、嬉しかったこと等)と「先生」は書いている。本人は死によって未来は断ち切られたが、永遠は残ると。

** 漱石の「こころ」
「先生とわたし」から始まっていた?あまりにも有名な小説。これは最後に先生からわたし(書生)に書かれた長い遺書でまとめられている。
親友から打ち明けられていたお嬢さんへの愛を知りながら、抜け駆けのかたちでお嬢さんを妻にしてしまった先生。結果、親友は自殺する。妻は生涯それをしらずいるが、後年、先生は自分の良心の呵責から結果的にその罪を死によって償う。

** 直広、与次郎にも萌子という憧れの女性がいた。与次郎は死が近いことを知り、思い切って萌子に愛を告白する手紙を書き、その手紙を直広に託す。「読んでも良いし、渡さなくても良い。」
結果、直広は萌子に渡すことをためらい、与次郎は20歳の命を閉じる。

その後、彼は色々な体験をして成長していく。主に3/11日の津波災害にかかわり、海の中の遺体を探し引き上げるという過酷な体験を通して、生と死、未来と過去、愛などを学び、与次郎への良心への呵責、萌子への愛を受け止め、それらすべてを包み込みながら生きていく道にたどり着く。
漱石との時代の背景や現在の考えの違いは勿論あるにせよ、同じ種類の心の葛藤があったことは事実です。時代はあまりにもかけ離れていますね。

** 以前に斜かい読みした時と、今の心境では内容の理解の仕方が変わっていたように思います。
「去る者は日々に疎し」ではなく、永遠となって厳然と残っていく事実。姜尚中氏の「過去は過ぎ去ったものでありながら永遠として残る。」この言葉は胸に響くものがありました。
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ヒラメとカレイ

2014年01月20日 | プレゼント
先日1/13日、以前から決まっていた新年お喋り会を府中のお友達

ヨッシーちゃんの所で楽しみました。 ご主人さまは釣り名人で

その日は釣り仲間の競技があり、何と! 一番大きな魚、ヒラメを

釣り上げて優勝されました。大きいのが45cm、小さい方が35cm。

夫婦共々6人で伺った時はすでに優勝魚は立派な刺身になっていて、

写真を撮ることは叶いませんでしたが、小さい方のヒラメは私どもに

プレゼントして頂きました。(何とか私が魚をおろせるという理由で)

その魚談義の中で、ヒラメとカレイの違いを教えていただきましたが

さっぱり理解出来ず、『「左目がヒラメ」「右目がカレイ」と覚えたら

いいのよ」』  ??「でも、ヒラメが右むいて泳いだら右目でしょ?」

魚おんちの私は、背と腹があることに気づかず、大笑いになったのです。

こんな説明でご理解出来ますかしら???

** ヒラメは小魚(イワシ等)を食べるために歯が鋭く、口が大きい。
** カレイは海底にいるゴカイ、小エビ等を食べるため口が小さい。

(左)35cmの頂いたヒラメ 頭が左        (右)ペイントで描いたカレイ 頭が右



(左)携帯で撮った大きなヒラメの刺身  (右)頂いた35cmのヒラメの刺身
いずれも エンガワ が美味! ほんと、ごちそうさま!
携帯の写真は直径30cmの大皿です。




因みにヒラメのおろし方は、4枚おろしなんですって。
魚の中心に包丁を入れ、左右に4枚。(あまりきれいな写真じゃなくて、、)
これでも辛苦八苦したのですよ~



** 話はおのずから、子供たちのフットボール時代の、特にやんちゃな高校時代の
小事件に話が弾み、子供たちがその頃の私たち親の年代に近くなって、今更ながら、
年齢を重ねたことに感慨深く、当然、新年早々に亡くなった友にも話が及びました。

おいしいご馳走と夫の手打ちそば、天ぷら、両方とも大好きだった彼女を忍ぶ新年会
でもありました。
きっと微笑みながら私たちを見守ってくれてるでしょうね。

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亡き友 タッチ―へのお便り

2014年01月16日 | Weblog

私たちの願いを一生懸命聞いてくれて、貴女が言っていた余命、

2013年の最後のカレンダーから一週間 旅立ち を待ってくれましたね。

2014年の一週間を生きて、眠るように旅だったとお嬢さんのYちゃんから

お聞きしました。最愛のYちゃんのそばで、、。

お互いに「食いしん坊同志」の私たち。いつの日か会える時、又美味しいもの

沢山作って食べましょう! いっぱい作って食べましょうね。


** 私の大好きな詩 (浜辺の足跡)

ある晩夢をみた。浜辺を歩いていた、主(神)と並んで。
砂の上に二人の足が二人の足跡を残していった。
私のそれと、主のそれと。
ふと思った、夢の中でのこと。
この一足一足は、私の生涯の一日一日を示していると。
自分の人生がパノラマのように写しだされていた。

立ち止って後ろを振り返った。
足跡はずっと遠く見えなくなるところまで続いている。
ところが、一つのことに気付いた。
ところどころ、二人の足跡でなく、一人の足跡しかないのに。
私の生涯が走馬灯のように思い出された。
何という驚き、一人の足跡しかない所は、
生涯で一番暗かった日とぴったり合う。

* 苦悶の日、
* 悪を望んだ日、
* 利己主義の日、
* 試練の日、
* やりきれない日、
* 自分にやりきれなくなった日、

そこで主の方に向き直って、あえて尋ねた。
「あなたは 日々私たちと共にあると約束されたではありませんか。
なぜ、約束を守って下さらなかったのか。
どうして、人生の危機にあったわたしを一人で放っておかれたのか、
まさにあなたの存在が必要だった時に」
ところが、主は私に答えて言われた。

「友よ 砂の上に一人の足跡しか見えない日、
それは私があなたをおぶって歩いた日なのだよ」


                          

** やっと私もパソコンに向かえるようになりました。
楽しかったことを思い出に命を大切に生きてゆくこと。
これからも楽しいことを一杯すること。

2009年にブログで彼女にあてた手紙が残っていました。
詳しくはこちらをクリックしてください
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七草粥 と草乃しずか(刺繍作家)展(徹子の部屋から)

2014年01月07日 | 鑑賞 贈り物
1月7日

もう今日は 七草 となりました。 良く晴れて風もなく早朝6時

新年ゴルフの夫を簡単七草粥で送り出し、銀座で開催されている

「草乃しずかの世界展」 松屋銀座8階(12/31~2014/1/20月まで)

に行ってみました。お葉書招待状を頂いていました。

** 七草粥
7種の若菜を煮て無病を祈る中国の習慣が、日本古来の七種粥
(米、粟、きび、ひえ、ごま、小豆、みの)と混ざって七草粥に
なった。と歳時記などに書かれている。

** 大根、セリ、カブ とお餅を入れる我が家の七草粥
正式じゃありません。ありあわせの緑の野菜と塩味で。 


** セリ、ナヅナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。
      
        

** 草乃しずか 石川県生まれ、
結婚後、フランス刺繍、日本刺繍を学び「アトリエ草乃しずか」を創設。
作家活動を始める。
桜がテーマ。又、古い着物を生き返らせることが原点であるとも、、。 

一部ですが、まとめてみました。、生きることの意味、日本、世界の
人たちの幸せを祈ること、70才までの歩み。「一針に祈りをこめて40年」
175点の力作が会場を埋めていました。

** 会場入り口
午前中に会場入りした時は大勢の人たちでいっぱいでした。幸運にも
会場入口にいらしたご本人に、「徹子の部屋」を拝見した旨を告げて、
(会場内の写真は撮れませんが、)ブログのお許しを頂きました。




** デジブック 『美の人、美の刺繍展』
説明は出来ませんが、日本の文化、この美しき芸術作品を
こんな形で申し訳ない気持ちですが、お許し下さいませ。


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初詣 (東伏見稲荷神社)

2014年01月04日 | 旅 ・ 散歩
1月4日

一段落した今日、破魔矢のお返しに行くことになりました。

ここ数年は混雑を避けて3日か、4日に散歩がてら初詣に

行くことにしています。

地元のこの神社はこちらに越してきて以来、宮参り、7.5.3

厄除け等でお世話になりました。

** 東伏見稲荷神社
京都の伏見稲荷大社の協力で、昭和4年に創建された神社。
家内安全、商売繁盛、厄除け、開運、宮参り、七.五.三等の
御祈願が出来ます。

** 長い行列もなく、それでもまだ新年の雰囲気いっぱいの鳥居前。


** 本殿 2人でそれぞれ幾ばくかの賽銭を投げいれて、沢山の
お願い事をしました。(笑)


** まだ売店が残されて、タコ焼き? じゃがバター、焼きそば、
こんな可愛いだるまさんがありました。


** 破魔矢、交通安全(車にぶら下げる)のお札を求める。 


** 行き帰り、自宅からこの「千川上水」に沿って神社まで歩く。
境橋の玉川上水からこの千川上水に流れて、杉並の善福寺公園あたりまで
この水は流れているんでしょうか?


実にのんびりと又、二人だけの生活に戻り、9月頃に発症した足の疾患
「踵骨棘」はまだ完全には改善されずしばらく歩くのを控えていました。
そのせいもありますが、少し歩き疲れて「ロブスター」でランチしながら
1時間ばかり休み帰宅しました。

昨年、目標にした「四文字熟語」はすぐに挫折しましたが、読書は
乱読ながら、かなりしたつもりです。やっぱり好きなことだけしよう!!
コメント (2)
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2014年 おめでとうございます

2014年01月01日 | Weblog

新春のお慶びを申し上げます
本年もよろしくお願いいたします。




元旦に晴れて風なし。とにかく乾杯!

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