Garnetの部屋

たそがれGarnet の 独り言
(つれづれ日記より)

春、菜の花と読書

2012年03月28日 | Weblog
野々村馨 (ののむら かおり) 
1959年、神奈川県生れ

「食う、寝る、座る」 
永平寺修業記(福井県 座禅修業の場)

30歳の時、突然出家して雲水(修行僧)として1年間、曹洞宗大本山、永平寺で修行生活を送る。不思議な心理状態で上山し草鞋を脱ぐ。この寺は草鞋を脱いだ順に上下関係が作られる。

厳しい、細かい決まり、作法があり、それを厳格に守り実践することが修業、仏法と教える。
**東司(とうす)トイレ
    厠に入ったら左手で扉を閉め、着物のはしを持って両足で便器の両端を踏み、、、

**行鉢(ぎょうはつ) 食事
    一番大きな左の鉢にご飯、真ん中の鉢に味噌汁、右の一番小さい鉢に香采、最後にお茶が出されるがそのお茶で三個の鉢を順番に洗うようにして、最後に飲み干す、、、等々こと細かい決めごとがあり、少しでも間違うと、古参雲水の平手打ち!

永平寺は全国に15000の末寺を持つ本山、約700年にわたり教えを伝えてきました。
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作者は後年、永平寺は何ものにも染まらない。修業する者の心構え次第で、無言の説法を聞く尊い修業の場にもなれば、単に夜露をしのぐただの廂にもなってしまう。すべて己自身に委ねられている。これが永平寺の 「自由」である。と結論づけています。

永平寺は厳しい修業で知られていますが、わが身に替えて想像するならば、第一日目から、平手打ちの連続で頬がはれ上がり、逃亡(これは実際に何件かあるらしいですよ~)の第一人者ですね!

永平寺の1部
詳しくはコチラ



 春も本格的! 心が弾みます。
今年は菜の花の咲くのも遅かったですね。
3月16日に近所から2輪頂きました。 
もう少し薄い黄色ですが、菜の花さんゴメンナサイ。

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第146回 芥川賞

2012年03月16日 | 読書
田中慎弥(たなか しんや)
1972年 下関生まれ

**「共食い」

チョットきわどい衝動をもつ父と17歳の息子。戦争の火災で右手の半分を無くした実母。その右手には義手がはめられている。そして父と共に育ての母(義母)と暮らしている、、。実母と義母は交流があるんです。複雑どろりとした内容で、一度途中で読むのを中断したものの、半月後読み返した。小説の主人公と作者がオーバーラップしがちですが、全く自分にないものを書いたと作者は言っています。前半から後半にかけての部分が重みを増して、「ああ、なるほどなあ~。芥川賞ねェ」
実母が義手を外す時の「ポコン」という音。この義手の最後、どこに落ち着いたと思います?  私、納得しました。田中さんは芥川賞受賞の記者会見で、今までにない型破りな態度と言動であまりいい感じは持てませんでしたが、純文学路線をいってるんですね。素人の私なので難しいことはわかりませんが。読後意外とさばさばしたのです。


円城塔(えんじょう とう)
1972年 札幌市生まれ

**「道化師の蝶」

最初から難解!読みながら段々腹が立ってきました。全然話の流れが頭に入っていかない。(いわゆるストーリー)主人公はだれ? 何を話したいの? 難しい漢字や横文字。結局私のボンクラ頭にこの種の読み物は苦手と結論付けて、理解しようとする無駄な抵抗はやめました。ボンクラ頭でも2度読めば少しは理解出来たかもしれませんが、面白いと納得するには至らないと、、。

経歴ですけど「東北大学理学部」卒業後「東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。」 作者は「物理学も文学も、実験精神は一緒」と言っています。一番苦手だった物理がここに出てきて、私は絶望のどん底に突き落とされたのでした。

因みに両氏は同い年なんですね。


”パフィオ”  今の時期、花屋さんで見かけます。

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あの日から一年

2012年03月11日 | Weblog
一年目のあの日の災害を心にとめて、
「忘却」とならないことを 自分自身に。








この災害で一瞬のうちに亡くなられた方たちは勿論、
生きることを望みながら 心ならずも病で亡くなられた
方たち。

死者に思ひを寄せ、冥福を祈ること。それが死者に対する
尊厳と言えるのかもしれませんね。   合掌
コメント (4)
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弥生3月ですね!

2012年03月03日 | 読書
弥生3月にならないまだ寒い2月にYさまのご主人様が貸してくださいました。

「あんぽん」 
* 佐野真一 (1947生まれ 日本のジャーナリスト、ノンフィクション作家)

「あんぽん」こと安本正義の日本名をそのままに音読みにした「孫正義」のことである。

* 孫正義 (1957年、佐賀鳥栖生まれ、在日朝鮮人2世の子)
実業家、 ソフトバンク グループ創始者。16歳で単身アメリカに渡る。
カリフォルニア大学卒業。先祖は約1000年前に中国南朝の宋から高麗へ帰化した末裔。(中国人とばかり思っていた理由が判明しました)

在日2世の父親「三憲」と相反するものを持ち、反面教師としながらも可なりの影響を受けて現在の正義があるのかな?と、、。父親に幼少の時から「お前は天才だ!」と言われながら育つが、彼の頭は正に神童と言われる位、冴え、冷静かつ果敢。作者佐野氏の言によると、正義の持つ一面を ”選球眼に優れたギャンブラー” 父親「三憲」を ”瞬間湯沸かし器”と称し、身内同士の面白い話は全身から アドレナリン が噴出してくると言わしめている。読後、私は 父親「三憲」の、ある意味笑えるファン(佐藤愛子的)となってしまった。朝鮮に亡命してから25代、ここまで掘り下げて描かれた今回の「あんぽん」を2日位で一気に読み終えた。

* 2月19日、関空からハワイに向かう。10日足らずの短い滞在でしたが、その間仙台の友人とも会い、「災害からもう1年が経つのね」と当時を又語り合った。
今回は妹とダイアモンドヘッドに登り、雨季ながら清々しい気候のハワイを愉しむ。

雲が多かった朝でしたが、やがて空も青くなり、ハレクラニホテルの、フラダンスを観る。この右の大きな樹がずっと張り出して、アーチ形になりその下でソロのフラダンスが始まります。



このホテル専属のダンサー ”カノエ・ミラー”さん。初めて彼女の踊りを観たのは15年も前かもしれません。神に捧げるフラの優雅な踊り、、。虜になったのはその頃です。
奇しくも今回もご一緒に写真を撮り、初めての日本公演が5月にあることを知りました。
13歳でフラを始められ、1973年ミス・ハワイ、アメリカ全国にフラとハワイアンホスピリティーを披露、1977年から ”ハレクラニ”の専属。(東京公演、5月13・14日 新宿文化センター 大ホール)



サンセット  皆で立ち上がり夕日が沈むところをカウントダウン(笑)
チョット雲がかかり残念。ズームで。



29日、今回不参加の姉の家に立ち寄り、姉と共に京都大原を訪ねた。
”ベネシア・スタンリー・スミス”の古民家はあえて探すことはしないで、大原の田舎の空気を思いっきり吸って、近くの畑で作業をしていた おじさん に白菜、丸大根、京菜等を分けていただき、野菜に飢えていた私の胃袋は殊のほか喜びました。食べ物は断然日本が美味しい!!



コメント (5)
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