rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

夏休みの宿題

2010-08-18 18:54:17 | 政治
イラン、ウラン濃縮で第3の施設建設へ(読売新聞) - goo ニュース

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高校生の息子が夏休みの宿題として、「世界の核軍縮の動きについて調べる」ことにした由で早速このニュースをピックアップしていました。曰く「イランの核保有の動きはいけないと思う。」「うーん、それは正しいけれど、宿題をまとめるにあたって次のような視点でまとめたらどうか。」と提案しました。

1)なぜ今世界的に核軍縮の動きが出てきたか。
2)従来の核保有国である戦勝5大国以外が核を持つとどのような影響が出るか。
3)北朝鮮の時にはあまり騒がなかったのに何故イランに対しては大問題になっているのか。

1)については核兵器維持の費用の問題とか、5大国以外に核兵器を持つ国が増加してきて核保有が軍事バランスの維持としての意義を持たなくなりつつある事などがヒント。
2)については、上記に加えて核兵器が小型化して管理がずさんになり、テロに使われる危険性が出てきたこと。
3)については、敵対する核保有国であるイスラエルがアラブの盟主ペルシア(イラン)と核戦争を本気で起こす可能性があり、正に第3次世界大戦に発展する可能性があること(だからそうなる前にイスラエルはイランを爆撃しそうだ)、というヒントを与えました。頑張ってまとめるように。

中学の息子は「何故靖国神社参拝が問題になるのか」を疑問に。「うーん、それを宿題としてまとめるには第一義的には第二次大戦は全て日本が倫理的に悪であって、アジアに対して侵略戦争を起こしたことの象徴として靖国神社が扱われている」という公式見解を述べてから、一歩進んで1)何故日本の戦前を倫理的に悪と規定して全否定する必要があったのか、2)何故韓国と中国だけがことさら自国民の幸福に結びつかない日本の神社の話しをしつこく因縁つけてくるのか、を考える必要があると指導しました。

1)についてはアメリカの日本の戦後支配の目標、現在の日米の政治的力関係を考えること。「それでは日本が原爆落されて戦争に敗けた上に一方的に悪者にされていて理不尽だ。」という主張には「アメリカは自国の戦争を正義としてしまったために戦後もずっと侵略でしかない戦争を正義の戦争と言い繕ってやり続けないといけなくなってしまった。アメリカが戦争をしない国になるには第二次大戦まで遡って戦争に参加したのは倫理的に誤りであったと反省しない限りこれからも(悪)でしかない戦争をアメリカ国民はやりつづけないといけない宿痾を背負ってしまったんだよ。」と話しました。
2)については戦前の(うそのない)日本統治の時代と戦後のそれぞれの国の国民の幸福を比較すればどう繕っても本当は分が悪い。高齢の人ほど真実を知っているし、大学教授などが昔の史料を正確に調べると真実が出てきてしまって韓国では時々大問題になってしまう。何が何でも日本統治の時代より現在の自分たちの政府が素晴らしいのだという自己正当化をするためには日本がひどかったと繰り返し言い続けないといけないからだ。誰が見ても明らかに現在の方が良いのならば政府が必死にキャンペーンをしなくても良いはずでしょ。というのがヒント。

息子の中学は公立の地元中学なのですが、幸い戦後戦勝国による「日本教育に対する支配のための犬」として使われてきた日教組がおらず「自由な意見が許されている」学校なので安心して本当のことが教えられます。21世紀は世界がどうなるか解らないのですから、押し付けられた世界観や歴史観に疑問を持って自分で自由な発想で考え、日本が未知の世界において生き抜いていけるよう、子供たちに力をつけてもらうことが「真の歴史教育」だろうと考えています。
コメント
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