
現在、3巻目(東洋文庫)を読んでいる本。明治10年に39歳で、横浜上陸し、汽車で品川に向かう途中、車窓から、大森貝塚を発見した学者、エドワード・S・モースの著作(東洋文庫)
日本には腕足類(シャミセン貝等)の採取研究に米国から来たのだが、この本では主に日本の風俗、思考、行動様式等が捉えられており、絵が達者であったようで、多くの人物、事物、風景の挿絵が載っている。10年前まで武士の世だった名残の多く残る、しかし、日進月歩で西洋に追いつこうとしている明治のエネルギーを感じる紀行文である。大森貝塚の発掘状況はほんの少し記述されているだけで、科学者として、日本の状況をありのままに偏見なく捉えようとしている姿勢に好感が持てるし、アイヌを訪れ、鹿児島を訪れ、奈良京都大阪など各地の違いも含め、面白い内容となっている。
その翌年、日本を訪れた女性イザベラ・バードの紀行文「日本奥地紀行」(東洋文庫)を数年前に読んでいるが、彼女もモースと同じような感想を抱いているなぁとも感じた。
モースは翌年再来日し、計3度日本を訪れている。この本はモースが75歳から書き始めた。(大森貝塚や明治の科学の発展に寄与と、大正年間に勲二等瑞宝章を贈られている)
イザベラバードは「日本は婦人が危険にも無作法な目にあわず、まったく安全に旅行できる国(世界中で)」と書いている。モースも日本人の正直さに驚き、礼節ふるまいから、米国人を野蛮な夷狄と言う事に理解を示している。また、大人が鷹揚で、「日本は子どもの天国」とも(この辺りは大分変化しているか・・・)
150年ほど前の日本、日本人の姿を外国の人が捉えた文章だが、今と比較して、大変面白い。
日本には腕足類(シャミセン貝等)の採取研究に米国から来たのだが、この本では主に日本の風俗、思考、行動様式等が捉えられており、絵が達者であったようで、多くの人物、事物、風景の挿絵が載っている。10年前まで武士の世だった名残の多く残る、しかし、日進月歩で西洋に追いつこうとしている明治のエネルギーを感じる紀行文である。大森貝塚の発掘状況はほんの少し記述されているだけで、科学者として、日本の状況をありのままに偏見なく捉えようとしている姿勢に好感が持てるし、アイヌを訪れ、鹿児島を訪れ、奈良京都大阪など各地の違いも含め、面白い内容となっている。
その翌年、日本を訪れた女性イザベラ・バードの紀行文「日本奥地紀行」(東洋文庫)を数年前に読んでいるが、彼女もモースと同じような感想を抱いているなぁとも感じた。
モースは翌年再来日し、計3度日本を訪れている。この本はモースが75歳から書き始めた。(大森貝塚や明治の科学の発展に寄与と、大正年間に勲二等瑞宝章を贈られている)
イザベラバードは「日本は婦人が危険にも無作法な目にあわず、まったく安全に旅行できる国(世界中で)」と書いている。モースも日本人の正直さに驚き、礼節ふるまいから、米国人を野蛮な夷狄と言う事に理解を示している。また、大人が鷹揚で、「日本は子どもの天国」とも(この辺りは大分変化しているか・・・)
150年ほど前の日本、日本人の姿を外国の人が捉えた文章だが、今と比較して、大変面白い。
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