HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

BUDDY HOLLY / NOT FADE AWAY

2009-12-06 08:22:01 | DAY BY DAY
大雑把な物言いだが、数多のロックのオリジネイターと呼ばれる人達の中で
私にとってはチャック・ベリーと共に別格扱いなのが、バディー・ホリーだ。
眼鏡をかけているということは、格好良いことと思えなかった10代の頃、
何かの本の写真でバディ・ホリーを見て、「ああ、なるほど。これは
いいや。コステロはバディーって名乗らなくてよかったな。本当にいい曲を
書くのに、バディー・ホリーの亡霊のように言われかねないからな。」
なんて、余計なことまで考えた。(笑)
レコード・デビュー当時から追いかけていた佐野元春の「悲しきレディオ」の
歌詞の中にジーン・ヴィンセントやリトル・リチャード、チャック・ベリーと
共に名前を読みこまれているのも大きかった。
ストーンズのことは当然知っていたものの、デビュー曲が何なのかなんて
ところまでは気が回っていなかったが。

そして、実際にラジオで曲を聴いて、バディー・ホリーの格好よさを
追い求めたくなった。で、またしてもなのだが1981年の四国の田舎では
レコードが見つからないという訳である。友人の家で「ビートルズ・フォー・
セール」を聴き、更にその思いは強くなる。大学生になり、京都のレコ屋で
カット盤の『THE GREAT BUDDY HOLLY』を見つけた頃には、ストーンズにおける
「NOT FADE AWAY」の意味合いも知っていたので件の曲が未収録なことを
残念に思っていたところ、タイミング良く「30TH ANNIVERSARY OF ROCK AND
ROLL SERIES」と銘打たれて『THE CHIRPING CRICKETS』がリリースされた。
バディー・ホリーの初めてのオリジナル・アルバム(シングルの寄せ集め
だけど)を入手した嬉しさというのは、今でもよく覚えている。
57年のオリジナル・ジャケットではなく、62年の再発ジャケットだけど
手に入ることの重要性の前では、大した問題では無かった。
勿論「NOT FADE AWAY」も収録されているし。でも、この2枚じゃ、まだ
「PEGGY SUE」には辿り着けないのだ。う~む。(笑)
私が結婚した時に仲間を集めて、今思えばダサい演奏会をしたのだが
その時にバディ・ホリーの「EVERYDAY」を取り上げた。ギタリストには
「間奏のソロは『A面で恋をして』の歌メロにしろ」と指定したのも
懐かしい思い出だ。

CDの時代になり、何種類かの発掘音源を含むコンピレーション盤が出た。
それらにも未収録だった曲を含む6枚組が掲載写真の盤で203曲が
ぎっしりと詰まってる。レコーディング・データはバッチリだし過去にどの
盤に収録されたテイクかも一目でわかる。もう、これで全てO.K.なのだ。
このコンピがあれば、無敵のような気がする。

ジョナサン・リッチマンがギターとドラムスのデュオで演奏しているのを
見ると「バディ・ホリーの初期はこんな感じだったかな。」と思うことがある。
エレキ2本(アコースティック・ギターを使わない)でバンドを演った最初の人
だとも言われる。
ストーンズが何で米国デビュー曲をチャック・ベリーやボ・ディドリーでなく、
バディー・ホリーのカバーにしたのか、ホリーズの名前の由来は、
なんてことに思いを馳せながら聴くと、また楽しいのである。
コメント (2)
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