HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

ACT LIKE YOUR WILL.

2009-12-03 20:09:39 | DAY BY DAY
人は生まれた国や地域、育った環境によって好き嫌いを判断できない時期から
様々なものを刷り込まれ、それが考え方の違いに繋がったりする。
後から学習する事柄と、生まれてからずっと「こうやるのだ。」と
教えられたことのギャップを埋めるのは並大抵の苦労ではない。

鯨を食す習慣がある国があれば、犬の肉を食べて平気な国もある。
エコに熱心なヤツがいれば、エロが好きなヤツもいる。
人に迷惑をかけなければ、別にかまわないさ。

大義を掲げて行動すれば、その大義が大きいほど、ともなう矛盾も大きくなる。
私はどんな慈善団体も行為も、それ自体を恒久的に支持することは無い。
その場その時の、個別の事象を判断して行動することにしている。
もちろん、何かにすがったり拝んだり、お題目を唱えたりお布施をしたりなんて
ことはしない。日々、毎日の行動や言動を反省し(主に風呂につかりながら)
明日を改善する方が自分には建設的に思えるからなのだが、大抵は
風呂からあがり、最初の缶ビールに手を伸ばす頃には忘れていて、
グランツのロックが3杯目になるころには、振り出しに戻っている。
駄目な僕。(笑)

掲載写真は、70年10月16日にカナダはヴァンクーヴァーで行われた
フィル・オクス、ジェームス・テイラー、ジョニ・ミッチェルのコンサートを
収録した2枚組CD。もちろんブートレグではない。
3人ともギターもしくはピアノの弾き語りで、3者3様の瑞々しい演奏と
歌唱を聴くことが出来る。残念ながら、このCDは一般の店頭やネット通販の
カタログには載っていない。掲載写真のジャケットに大きく書かれた文字から
何処で購入できるかを推測し、購入することが結果として何を意味するかを
理解して購入するべきであろうが、私は純粋に音楽の魔力に魅せられたいがために
購入を良しとした。

ジョニが歌う「BONY MORONEY」や「CAREY~MR.TAMBOURINEMAN」のメドレーを
聴きたくない訳が無い。後者のメドレーでは途中からJTが加わって
デュエットを聴かせてくれる。JTは『SWEET BABY JAMES』を出した頃で
短い持ち時間ながらも選曲が良い。
そして、フィル・オクス。自身のステージを『GREATEST HITS』収録の
「NO MORE SONGS」で締めるなんて。光と影が交差するコンサートでもある。

俺は「星屑」なんかじゃない。そんな、綺麗なものじゃない。
もっと欲に塗れ、自分の周りのことで手一杯の哀れな男だ。
人のために死ぬなんてまっぴらなのは言うまでも無いが、人のために
生きることの「是」を問うている最中である・・・。
コメント (6)
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