HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

PROPAGANDA

2016-11-23 18:24:39 | 日本のロック・ポップス

昨日の地震は、私が住んでいる地域だと「いつもより少し大きな揺れ、ただし少し
長い」という感じであったが、NHKのテレビ画面に釘付けになった。写真は適当に
拾ってきたものを張り付けているが、警告文字が平仮名であるのが異様な雰囲気である。
短い言葉で尚且つ誰でも読めるであろう言葉で警告するというのは、過去の経験から
採られたことであると思う。凄いことだと思うと同時に個人的には思わぬインパクトを
残された。「逃げて」が「にげて」になっただけで恐怖心が増したのだから。

誤った情報に踊らされるな、とタイマーズは聴き手を煽ることがあったが、日常生活に
おいて様々な場面で取捨選択を迫られる私たちは、例え遊び半分であったとしても
タイマーズが投げかけたメッセージを気に留めておかねばならない。

 89年にリリースされたタイマーズの
ファースト・アルバム「ザ・タイマーズ」が2枚のCDと1枚のDVDの3枚組
スペシャル・エディションで登場した。公式初登場となるDISC2の10曲は
昔カセットテープで海賊版のような形で流通したもので、私も音の劣化したコピーを
聴いたことがある。そこにはもっと多くの曲が収録されていたのだが、とりあえず
いい音(笑)で聴くことができるのは嬉しい。『原発賛成音頭』のスタジオ録音も
入っていたように記憶するが、今回は未収録。その曲はDVDに収録された演奏で
見ることができる。

タイマーズのTV出演で話題になったのは89年10月のCX「夜のヒットスタジオ
R&N」での出来事であった。リアルタイムで見ていた私もあまりの内容に驚き
ひっくり返ったのだが、今冷静に振り返ると私の中での嫌味な打算の心が働いてしまう。

大きな話題になり喜んだ人もいただろうが、尻拭いに回った人のことを考えてしまう
からだが、それはそのまま職場での私のポジションがそのようなものに成りつつあり
「俺はつまらないなぁ。」なんて思ってしまうからなのだろう。できれば話題を利用して
儲ける側になりたいなぁなんて思ったり。

また、首謀者のゼリーのような知名度あるいは「価値」のある人でなかったら、速攻で
抹殺されていたかも、なんて思うこともある。タイマーズのゼリーと忌野清志郎は別人
であることを常に言い続けていたのは戦略的に正解であった。タイマーズとしての暴挙で
TV局への出入りが禁止になっても清志郎としての出演は可能であったのだから。
不倫をして話題になった人がいたが、不倫をしたのは実生活上の名前の人格で
バンドマンとしての名前(芸名)の人とは別人である、なんて釈明をしたら果たして
どうなっていただろうか。

ああ、つまらないことをダラダラ書いてしまった。(笑)
タイマーズが出した3枚のアルバムと1本のビデオはどれも私の中で痛快で面白い音で
あった。それは今も変わらない。そんな中に更に1セットのコレクションが加わった
ことを素直に喜び愛でている私がいるのは間違いない。

歌い飛ばしたトピカル・ソングを今聴いても面白い、というのは凄いことなのだ。

コメント (2)
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