HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

Sa vie , sa musique et ses femmes.

2016-11-06 21:22:33 | DAY BY DAY

昨日は「あぁ、今年は没後10周年か。」なんて思いながらDVDで映画「ジェームス・
ブラウン~最高の魂を持つ男」を見た。私はすぐに影響されやすい(笑)ので、映画を
見ながら「見終わったらJ.B.の盤をしこたま聴こう」なんて考えていた。

ところが、最近は歳のせいか忘れるのも早い。PCで何か検索しようと思って画面に
文字を打ち込もうとして、その瞬間に違うことが頭をよぎるとその事柄を検索してしまい、
検索後に「あれ、その前には何を検索しようと思っていたっけ?」となる。
つまり、思い出せないのだ。(笑)どんだけ爺なんだろうと落ち込むことには慣れたけど。

で、映画を見終わって次にしたことは・・・。
J.B.の盤をしこたま聴くことではなく、先日購入してそのままにしていたセルジュ・ゲンスブールの
人生を描いた漫画を読むことであった。

日本語版は限定1500部というのに惹かれたのと、ゲンスブールの生涯を描いた漫画
なんて頻繁にお目にかかるものでもないということから「セルジュ・ゲンズブール バンド・
デシネで読むその人生と音楽と女たち」と題された本を手にした。

漫画内で紹介されるエピソードは知っているものばかりだが、簡略化して歴史を辿る中にも
時代背景の解説や気の利いた和訳が本書(といってもあくまで漫画である)を読み進める
上で役立つし面白さを高めているのに役立っている。

訳者は以前からレゲエの盤の紹介文等でその名前を目にしている方で、その選盤や文章を
気に留めたり参考にしていた方なので、今回の仕事に関わっているのを見て流石と
思わずにはいられない。本書の巻末に訳者によるゲンスブール関連の最新リスナーズ・
ガイドとして没後以降に取り上げられたカバーや影響下にある盤を多く紹介してあり、
これがまた興味を惹く。昨年リリースされながら大して話題にならなかった3枚組2セット
のレゲエ物を大きく取り上げているのがまた嬉しい処。読了後「買ってよかった。」と
思える本である。

ゲンスブールは没後25周年か。
今晩は間違いなくゲンスブールの盤を聴こう。
さしあたり、デビューから4作目までの10インチ盤を用意しよう。
これなら、移り気は起こるまい。(笑)

コメント
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