掲載写真はミランダ・リー・リチャーズの待望の通算3枚目の新作「ECHOES OF
THE DREAMIND」。前作からのインターバルは実に6年。ファースト・アルバムから
2枚目までのインターバルは8年だったので、どれだけ寡作なんだよという感じだが
それでも待ち続ける私のような人が世界中にいるわけで。それだけ魅力的な女性なのだ。
今作も前2作の流れを踏襲したアルバムで、程よいサイケデリックな感覚を保持しつつ
過剰な音の羅列にならないよう配慮されたところが何度もの再生に耐えうるところ。
単なるサイケでは括れず、女性フォーキーなんている陳腐な枠からも食み出てしまう
のが彼女の魅力であり、私が好きになる所以でもある。おまけに美人だし、声は深くて
透明だし。あぁ、これじゃ褒め過ぎか。(笑)
たんぽぽ占いの歌を歌ったことで私は彼女のことを気に留めるようになった。
たんぽぽはいろいろなことを告げてくれる。
例えば、彼女が幸せなのか不幸せなのかとか。
私はミランダのことを知り、彼女の歌を聴いている時間は幸福感で満たされている。
ローリング・ストーンズを好きでいるということで随分と幸福な時間を過ごしたが
彼女はそのバリエーションに彩を添えてくれたという意味でも忘れられない女性だ。
次作が6年後でも8年後でも構わない。ミランダの過ごす時間が幸福であるなら。
そんな想いを強く抱かせるアルバムである。